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去年世間を騒がせたSTAP細胞を検証
表紙のもう揃うことのない3人の写真になんとなく見入ってしまう
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三大誌に一度掲載拒否された問題の論文。
この時の査読者は、基本的に「この論文いろいろおかしいぜ」という反応。
その後、笹井さんが著者に加わったら、Natureの査読コメントが明らかに好意的になった。
この、明らかな権威主義に、科学はどう立ち向かえばいいのだろうか。
科学者は科学的真実を追う。
科学的真実は、科学的真実として存在し、それは人間の行為とは乖離している。
しかし、その科学的真実を追うのは人間自身の行為であり、この行為の過程に、人間的要素(例えば性善説とか権威主義とか)を排除するのは難しい。
科学者は、科学的真実に近いところに居るから、科学者自身が科学的真実に覆われているという無意識があるように思う。
しかしこれは明らかに間違いで、科学をしている者、取り巻く環境が、いつも科学的真実と共にあるなどと、決しておごってはいけない。
人間はいつも多少の間違いを含んでいる。
これを前提に社会(すなわち科学を追う環境)は設計されなければならないだろう。
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STAP細胞事件はいまやベル研のシェーン事件、韓国のヒトクローン事件と並ぶ、世界三大捏造事件なんだそうだ。大和雅之とセルシードにまつわる陰謀説などもささやかれているようだが、ここまでくれば真相は藪の中なのでは。
本書は毎日新聞記者によるもので、よくまとまっており読みやすい。
前半部分はちょっと引き伸ばした感があり冗長だが、後半の謎解き部分はよい。特にSTAP細胞論文として投稿された四回の査読結果を入手しているのはポイント高いのでは。H26.11ころまでのことしか書かれておらず、出版を急いだのがちょっと残念。もう少し待って検証委員会の報告なども入れて欲しかった。
・8番染色体のトリソミーがあり、マウスから抽出して一週間ほど培養したSTAP細胞のものではあり得ない。ES細胞の培養を繰り返しているうちに起こりやすい異常であり、ES細胞の混入とみるべき
・TCR再構成もやはり確認されておらず、Tリンパが初期化されたという証拠はない
・胎盤になりうる、というもの一つの売りであったが、ES細胞9にTS細胞1の割合で混ぜたものであった
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華々しい会見からまだ1年経っていないとは不思議に感じるほどだ。
STAP(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency)細胞の発表は、生物学の常識を覆す、驚くべき発見として注目された。
ヒトなどの動物の体は、受精卵に始まり、多くのプロセスを経て、体を構成する種々の細胞へと変化していく。受精卵はさまざまな細胞に変化する能力(全能性、多能性)を持つが、筋肉や神経など、ひとたび一定の役割を持つように分化した細胞は、別の種類の細胞に容易に変化することはない。
長らく、「動物の分化しきった体細胞を”初期化”して、多能性を持たせることはできない」と目されてきたが、この常識を覆したのが、イギリスのガードン博士による、アフリカツメガエルの実験である(1962年)。体細胞の核を取り出し、核を除いた卵に移植して、「クローンガエル」の作製に成功したのである。
1996年には、ウィルムット博士らのグループにより、体細胞クローンヒツジのドリーが誕生し、哺乳類でもクローン作製が可能であることが証明された。
2006年、京都大学の山中博士は、卵子を使うことなく、4つの遺伝子を細胞に組み込むことで、マウス皮膚細胞の初期化に成功し、これをiPS(induced-Pluripotent Stem:人口多能性幹)細胞と名付けた。翌2007年にはヒトでの作製にも成功した。この研究で山中博士は2012年ノーベル医学生理学賞を受賞している。
STAP細胞は、遺伝子を導入することなく、弱酸に細胞を浸すだけで細胞が多能性を得ることができる、というものだった。「え、そんなに簡単に?」と誰しも思った。生物発生のメカニズムを解く意味でも非常に興味深いし、臨床への応用にも期待がふくらんだ。
そしてその研究を主導したのが、若く、自由な発想を持つ、おしゃれにも気を配る女性であった点が、さらに人々の耳目を集める原因となった。突飛な発想のようだが、類い希な才能を持つ新星だからこそなしえたのだ。一流の研究者がグループに参加し、一流の科学雑誌に発表されたのだから、これは「本物」だろう。
斯くして、STAP細胞は時代の寵児となった。
実は、発表時点で、一流であるとはいえ一科学雑誌への論文2報の掲載であり、しかもマウスを用いたごく予備的な実験で、臨床への応用はもちろん、ヒトでの作製が可能かどうかもわからなかったのだけれど。
発表時の自分の感想を思い出すと、「やぁ、何だかとんでもなくすごい成果が出てきたな」というものだったように思う。ただ、筆頭著者の人となりにあまりにフォーカスするのはどうかな、という危惧はあった。記者会見は少しはしゃぎすぎの印象を受けたし、筆頭著者が語る「夢の若返り」という言葉には行きすぎと感じた。が、まぁ本当にすばらしい成果であるようだし、多少のお祭り騒ぎは仕方ないのか、とも思った。この後、淡々と実験が積み重ねられ、STAP現象はどのように起こるのか、どうやって制御されているのか、分子レベルでも解明されていくのだろう、と思っていた。
が。
最初の華々しさの反動のように、この件は急旋回し、暗転していく。
多くの研究者が試みたのに、再現実験がまったく成功しないのである。
そればかりか、論文自体に多くの疑義が寄せられ、インターネットの場でもさまざまな指摘がなされ、盗用や捏造が取り沙汰される事態となった。
責任研究機関である理化学研究所は対応に追われ、しかしその対応がまずいとの指摘も多く、さらに混乱に拍車を掛ける形になった。
前置きが長くなったが、本書はこのSTAP事件を追うノンフィクションである。
著者は毎日新聞科学環境部記者。
毎日新聞は、この件に関して、終始、冷静かつ科学的、抑制が利きながらポイントを押さえた報道をしてきたメディアの1つだろう。理研などの記者会見の一問一答のまとめも迅速で適確だった。著者は、記者会見があるたび、核心をつく質問をしていたのが印象的である。
その立場ならではの豊富な資料がすっきりとよくまとめられた1冊と言えるだろう。本書の内容は2014年11月時点のものであるので、12月の調査委員会のまとめは入っていないが、それまでの時系列がよくわかる。事件を追っていた人には復習となるだろうし、飛び飛びで見聞きしていた人には全体の流れがこうなっていたのか、と納得できる作りとなっている。
科学記者という仕事がどのようなもので、研究者とどのようにつながり、どのように情報を得ているのか、といった観点からも興味深い。
STAP報道に関わる毎日新聞科学部といえば著者、というイメージだったが、本書を読むと、チームがうまく機能して、互いをサポートしあっている印象を受ける。
そしてまた、研究者と記者とのやり取りも、それぞれの立場は背負いつつも、人と人との信頼感が基本なのだということも感じさせる。自殺してしまった責任著者とのメールのやり取りは胸に迫るものがある。
また、個人的には第10章の査読者コメントに関しては知らない話が多く、非常に興味深く読んだ。
肝心のSTAP問題自体に関しては、11月時点までの内容であり、12月の調査委員会の内容はもちろん、今後行われるであろう懲戒委員会の判断も盛り込まれていないため、この本をもって、結論めいたことを言うのは躊躇われる。諸般の事情はあったのだろうが、なぜこの時期の出版となったのか、時期尚早ではないかという思いはぬぐえない。
著者によるまとめの第12章は、執筆時点で判明している事実から、本事件の問題点を洗い出しており、誠実な人柄を感じさせる。
筆頭著者が基礎教育を十分な形では受けていなかった、シニア研究者の監督がうまくなされていなかった、科学誌の査読システムの落とし穴といった指摘もなるほどと頷ける。
書籍という形であるかどうかはわからないが、著者が追う「その後」に注目していきたい。
この問題、関係者それぞれの思惑はあっただろうと思うのだが、その思惑を超えて、人の耳目を集めすぎてしまったがゆえに、問題が「必要以上に」大きくなってしまった印象も受ける。
巨大化したミラーボールのように、ある一面からは例えば組織のガバナンスの問題が見え、ある一面からは例えば若手研究者につらい環境であるという問題が見え、ある一面からは専門が分化しすぎて共同研究した際にデータの適正さの判断が難しいという問題も見え、またある一面からは競争が激化しすぎて成果主義に陥りすぎているという問題���見える。
華々しい登場の仕方から、普段、科学に興味のない層の関心も惹きつけ、生物基礎研究に関する関心も高まるのかとも思ったが、以後の落胆させるような展開から、科学自体への失望感・疑念を持った向きもあるかもしれない。
個々の問題に取り組むには、一度、論点を丁寧に解きほぐしていく必要があるのかもしれない。だが、そのためにはまだわかっていないことが多い。今後、この騒動から何らかの教訓が引き出せるのだとしても、今は少し時期尚早だろう。何らかの建設的な結論を得るには、憶測を含まない「事実」が落ち着いて語られる必要があるように感じる。
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読了後「STAPがあるかどうか」と問うことが虚しくなること間違いなし。「論文に不正(捏造)があったか?」を重視すべきだったのでは、と思うことしきり。
この本の記事を読んでも「難病で苦しんでいる人のことを云々」「STAPがあるかどうかが大事」「小保方さんは陰謀に巻き込まれた」とかいう人がいるなら、その考えのほうが問題だと思いますね…。
なお、この本に対してお願いしたいのは、2014年12月以降のSTAPの状況も活字にしてもらいたいと言うこと。その時は続編になるのかもしれませんが。
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まず、タイムリーでおもしろかった。
作者が理系であり記者であるからこそ、STAP細胞への疑惑とそこからくる小保方さんへの不信感、そして科学者として尊敬する笹井氏がなぜ疑惑を口にしなかったのか、なぜ小保方さんを擁護する立場にいなければならなかったのかを知りたいという葛藤と、今後同じような「事件」が起こらないことを願っている想いが強く感じられた。
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小保方さんは、STAP細胞を発見していた。科学史に汚点を残した世紀の大発見の真相は?!
STAP細胞は存在した。再生医療や果ては夢の若返りまで実現する大発見である。しかし、その事実を知った政府と某国はそれが社会に及ぼす結果を憂慮した。医療革新による高齢者の更なる増加、それに伴う医療費及び年金の増加、雇用問題の悪化を危惧したからだ。政府と某国はこの発見を国家機密とすべく大胆な工作を実行に移すことにした。
発見者の小保方さんとその上司である笹井副センター長を抱き込み、あの派手な演出を伴った会見を行ったのである。その後、捏造問題が表面化することを知りながら・・・
小保方さんは、社会影響を鑑み自己を捨て、世界からの非難を一身に受けることで、政府に協力することをを決意した。笹井氏も同様のはずだった・・・
「STAP細胞はあります」釈明会見で述べたこの言葉は真実であると同時に、STAP細胞への非難を更に助長するための言葉であった。
捏造問題が拡大することで、世界の科学者はSTAP細胞から離れていき価値の無いものとして理解されるようになる。
一方、笹井氏は良心の呵責に苛まれていた。科学者として、人間としてこの発見を闇に葬ることに耐えられなくなってきた。科学を志し、社会のために役に立つ研究を行うことを責務と考え人生をかけた自身の心に背くことはできないと真実を発表することを決意した。これを察知した某国はエージェントを送り込みそうとは分からない方法により・・・
斯くして、政府及び某国の思惑通り、この分野の研究は20年は遅れることになり、社会の暫定的な安定を継続すると共に、将来の国家基盤を築くべく極秘の開発に入った。小保方さんをチームリーダーとして・・・
というようなミステリー、誰が書いてくれないかな。そしたら読むんだけど。
で、内容の方はというと、理研の対応が悪すぎるのが目に付く。また、取材の限界だとは思うが小保方氏のコメントが少なすぎる点で真実には届いていない気がする。現時点で事件はうやむやのままになっているが、今後も取材を継続してもらい、もう少し静かになった時点で小保方氏の取材も含めて行って頂き真相を解明してもらいたいものだ。
科学の発展のためにも理研にはもっと議論して欲しい。
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誰が悪いんだろ。。
きちんと論理的にすべてもっと調査結果をだしたほうが
いいと思う。
なんにせよ小保方さんは想いが強い、頑固、想念が
強そうで危うい感じに想いました。
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これを読むとあの騒動の謎が解ける…
という本ではありませんでした。
タイトルで誤解しそうだけれど、これは自殺された笹井さんと、STAP細胞に踊らされた人々を書いたもの。
という感じ。
最近、O嬢(と書くとおフランスだw)が告白本を出されたが、この本の著者について悪魔の手先のような描写をしておられた。
なんだか、あの事件は当事者も含めて皆が分からないままくるくる空回りダンスしていただけの事件だったのだなと(何
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久々に寝るのも後回しにして読み進めている最中。
そもそも科学的な発見というより、既にスキャンダラスでセンセーショナルな事件として扱われざるを得ないような内容だけど、著者が毎日新聞科学部の記者さんということで購入を決めました。
骨の髄まで文系人間だけどSTAP細胞関連の記者会見は(時間帯の関係で)ほとんどライブ中継を見ていて、いつだったか忘れたけれど、毎日新聞の女性記者の理路整然としていて、一歩も引かない感じの質問がカッコよくって印象に残っていたものですから。(読んでわかったのだけど、小保方氏の単独記者会見時の記者質問の時のことだったようです)
うちの上司(そろそろ60代、男性)が「小保方さんが可愛いから信じてあげたかった」と言っているのを耳にして、これって小保方氏の周囲の男性研究者にも共通してる感覚なのじゃないかと思って、口ポカーンになりました。
私はとりあえず、割烹着姿の時点で胡散臭いと思ってしまいました。科学的な根拠はありませんけど。
今回のことで、現在頑張ってる、またはこれから目指そうとしてる女性(女子じゃなく女性)がやりづらくならないことを、それと日本の研究者が色眼鏡で見られないことを願います。
一社会人としても、退職願をとっとと認めて、クビを切ろうにも切れないなんて状況はアホかと思って納得できませんよ……。
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昨年世間を大きく揺るがせたSTAP騒動に関してのルポ
結局誰が悪かったのでしょう?
小保方さんは、未熟な野心家で世間知らずの子だった
のだろうと思いますが。その脇の教授陣は
どうだったのか。自殺した笹井氏・ハーバードの
バカンティ氏・山梨大の若山氏・丹羽氏
やっぱり笹井氏の野心とバカンティー氏の無邪気さ
かなあと読んで思いました。
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そのとき何が起こっていたか、記者の視点で書かれた作品。
マスコミがネットやテレビを通して伝える情報はけっこう断片的で、
流れが見えなかったのだけれど、
この本で、あの発表からその後の経緯と顛末が
全部ではないかもしれなけれ度、わかる。
こういうのを知りたかったし、もっと知りたい。
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事件の推移についてとてもよく理解できた。
iPS細胞を意識してか秘密主義の中で研究が行われていた。STAP細胞を作成する実験を実際に手を動かして行っていたのが小保方氏一人だけだった。共同研究者の若山氏も、優秀な(はずの)小保方氏には遠慮して「実験ノート見せて」とは言えなかった。なんて証言を読むと、いかにも不正を助長しそうな環境だったんだなと思う。小保方氏に同情する気は無いけど、実力が伴ってないのに優秀な人扱いされるのは、その本人にとって悲劇だ。
うーん。しかし「ノート見せて」ぐらい言えないものなんだろうか?そこに書いてあることこそいわば一次情報なんだから、共同研究者なら見たくならないんだろうか?
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報道だけでは窺い知ることのできない事件の背景がつぶさに記されている。
理系に対しては、学部時代から研究室の指導が厳しい印象を持っていて、不備だらけの論文が提出・受理されるなんてありえないんじゃないかと思っていた。でも、学部、修士課程、博士課程とコロコロ研究分野や指導教官を変えていて、かつプレゼン能力があるような人だったら、見破るのは大変かもなぁ…。
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2014年1月29日、小保方氏、笹井氏、若山氏の衝撃的な記者会見から始まったSTAP細胞事件。
著者の須田氏は、それまでの取材過程から、笹井氏と近い関係にあり、当初からやや特別扱いの状態で詳細な取材ができていた様子。会見前日に笹井氏から、あなたなら絶対来るべきとのコメントを貰い、それに値する(と考えた)内容にすっかり心躍って勇んで記事を書いた当日。そこから徐々に疑義が出始めて、もしや捏造かもと思い始め、そしてそれを確信する過程が、当の笹井氏や若山氏とのメールのやり取りを通じて再現されて読みながら胸が痛くなった。
結局STAPはどう考えても小保方氏の捏造なのだが、さすがに本書でそれは断定されない。ただ状況証拠から読者は容易に想像できる。
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ところで、私は某大学で研究者をしていることもあり、今回のSTAP論文(Nature誌に載った2報)は直ぐにダウンロードして読み、院生たちに紹介した。
門外漢からすると、凄い、としか思えなかったが、早くも2月中旬から世界各国で追試が成功しないこと。論文の画像に加工の跡があることなどが海外で話題になっていることも比較的早期に把握していた。
当時の院生とのやりとりをみると、2/21時点でそのことを院生に知らせ、2/25の時点ではまだ全体が捏造とは考えていなかったこともわかる。3/9には捏造の可能性が高いと考え院生に残念とのメールを書いていた。
そう、外部の人間からすると、科学者であれば門外漢でも既に2月にはもう、これ怪しいぞ、と考える程度の内容だったのだ。
それなのにそれなのに、理研の中枢は、本当かもと一縷の望みをいつまでもいつまでも捨てず、果ては世界的頭脳である笹井氏の自殺まで招いてしまった。
あぁなんて勿体無い、と思うのは私だけではないはず。STAP細胞というのがとにかく現象としては魅力的なだけに、強烈なアンカリングバイアスが、一線級の科学者にすら働いた。げに恐ろしきは魅力的な仮説であることよ。
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本書は、「日経サイエンス」2015年3月号の「STAP細胞の全貌」特集と併せて読むことで価値が倍増する。
本書が、著者と関係者とのメールのやり取りを中心として、新聞記者の著書なだけに社会的側面が強く描かれているのに対して、日経サイエンス特集は、遺伝子データ解析を通じての科学的推論によって『捏造』という真実に至る過程が描かれていて、好対照である。
STAP細胞事件がこの日本で起きたことは残念ではあるが、安易な博士号取得過程や、研究費獲得のための業績追求なども含めた、日本の科学者の持つ様々な問題点が炙りだされたことを考えると、今後の日本の科学界が正しく発展していくための警告にはなったと信じたい。