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投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
くだらない。
こんな本に金を出してしまった自分が情けない。
創元社ともあろうものが、何でこんな本の出版に手を染めたのか理解しがたい。
ストーリーも人物設定も薄っぺらで、つまらない。
ポルノを売りさばく高校生?てのも、ゾンビにモンスターってのも、チープでいただけない。
今すぐ絶版にするべきだ。
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ケープタウンに住む高校生のバクスターは失踪した恋人を探すうちに、超常現象専門の賞金稼ぎローニンと出会う。どうやら恋人は、この街に実在する異形の怪物たちにさらわれたらしい。しかも事件にはバクスターの血筋に連なる異能者や、政府の秘密諜報機関までもが関わっているという。調査を進めるバクスターたちの行く先々で、銃弾と呪術が乱れ飛び、ゾンビやロボットが大暴れ……
イギリスSF界を騒然とさせたデビュー作!
解説=橋本輝幸
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『英国SF界騒然のデビュー作』という帯の惹句が気になって購入。
南アフリカ共和国を舞台に、高校生の主人公が、誘拐された恋人を助けるため、オカルトとSFが入り混じった異能バトルを繰り広げる……というのが大筋。
登場する怪物や能力は主にアフリカの民間伝承が元になっているが、非常にキッチュな印象を読者に与える辺り、現代のサブカルチャー、ポップカルチャーの影響が色濃く読み取れる。
ストーリーとしては王道で、登場人物も(些か類型的に思える部分はあれど)魅力的。しかし、タイムトラベルや多次元世界など、SF的な仕掛けを利用はしているが……その、これって、伝奇小説じゃないかい?w
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舞台となるのは南アフリカのケープタウン。
主人公のバクスターは、校内で仲間とチーム<スパイダー>を結成し、ポルノ動画を売り捌きながら、特異な地位を確立している16歳の高校生です。
両親と自閉症の兄と暮らしていて、兄にはイライラさせられっぱなしで仲良くできず、そのことで母にはしょちゅう叱られ、カウンセリングに通わされています。
そんな中、バクスターの恋人のエズメが失踪します。
折しも、被害者の喉を掻き切り、額に眼のようなマークを刻みつける連続殺人鬼が世間を騒がせており、不安に苛まれつつエズメを探すうちに、超常現象専門の賞金稼ぎローニンと出会ったバクスターは、神話世界の化け物たちとの闘いに身を投じることになって…
精神科医とのカウンセリング場面から始まるプロローグから、第3章が終わるまでの80ページほどの間は、正直、期待はずれやったかなと思いながら読んでいました。
前述したとおり、バクスターはお世辞にも優等生とは言えず、家庭内や校内での彼の振る舞いに、多少の同情はできても、共感が全くできなかったからです。
面白くなりだしたのは、エズメが失踪し、ローニンと出会ってから。
呪術や怪物を目の当たりにし、バクスターが最近、しばしば見る悪夢も、事件と関わっているらしいことが徐々にわかってきます。
何人かの登場人物が、意外な正体を持っていたりというどんでん返しもあります。
伝奇SF、ホラー、ミステリー、ラブストーリー、青春小説、冒険アクションなどの要素が入り混じったストーリーが展開され、時に時空をまたぐなどしながら、ラストまで一息に持っていかれます。
全体を読み終えた時には、冒頭の退屈に思えた部分も、バクスターのある選択や成長を際立たせるために必要だったのかと考え直しました。
ストーリー展開や物語の雰囲気が、読む前にカバー絵やオビのコピーから想像していたものと、微妙に食い違っていたので、☆の数は個人的に厳しめにつけましたが、続編も読みたいと思わせられる幕切れでした。
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まず、タイトルと表紙イラストから抱く印象と中身があまりにも違うのはどうかした方がよい。原作の表紙の方が圧倒的に内容と合致している。
ストーリーは南アフリカに住む高校生の主人公が悪魔の戦いに巻き込まれていく伝奇もの。
面白いのは主人公がサイコパスで精神科に罹っていたり、南アフリカの人種問題がさらりと入っていたり、大量のサブカルネタが散りばめられていることによって独特の不安定さを醸し出しているところだろうか。
ただ、ストーリーは中盤あたりが一番面白く、終盤はありきたりな落としどころに着地してしまう。いっぱい出てくるキャラも上手く捌けていない。