紙の本
ふと手にとってから、こんなにハマるとは思いませんでした。
2002/05/24 21:01
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:天鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
家にあるのに着ない着物。着てみたいなぁと思っていた時期に手にとったエッセイ。やられました。軽い気持ちだった着物への興味がどんどん膨れ上がり、もう手がつけられない状態。
七転び八起きとタイトルにあるように、初心者だったころの失敗も赤裸々に語られており、値段とセンスの問題や展示会へ行くときの心得、着物と帯の合わせ方など、笑ったり頷いたり感心したり、すべて作者の実体験なので勉強にもなります。
資金不足の一般庶民に作者の真似はできないけれど、着物に興味があったらご一読ください。
紙の本
読むだけでも
2019/10/22 20:14
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
茶道を習っていて、いつか着付けも、と思いつつ習い始めていないのですが、こういった着物の本は見るだけでも楽しいです。
紙の本
果たして着物を啓蒙したのか?
2002/09/28 21:30
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:小林哲之 - この投稿者のレビュー一覧を見る
着物を着るのに「手軽な小紋から」始めろ
と言われても困る。
10万円単位の着物を、入門編だとされてしまうと、
我々には、手の出ない世界の話になってしまう。
それならそれで、上流階級のお話に
なっていればいいのだが、
さも、庶民の代表のような雰囲気で書かれている。
ここが、気になる。
10万円の小紋を
センスで着こなすための、安物と
位置づけられては、もう雲の上の話である。
しかし、おもしろい。
確かにおもしろい。
くやしいがおもしろい。
こんな、反感を持ってしまう内容であるにもかかわらず、
ついつい読み進ませてしまう、筆力には、恐れ入る。
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この人の着物道楽は到底真似できません。
でも着物に縁の薄い世代の著者が、着物にはまりつつも、着物の世界で感じる違和感を率直に書いている部分は「そうそう!」とうなづけます。
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林真理子といえば、着物に日本舞踊にお茶にと、そのドハマリぶりはワイドショーネタになることも多いほど有名で、本書にもあるようにアンアンの着物特集などにもよく記事を書いているほどだ。その林真理子のきものについてハマっていく様子を書いた本がこれ。着物について書いてある本を20冊ほども読んだけど、ええいちっとも役に立たないじゃないかと、三十路過ぎて成人式程度の着物経験しかない著者が、同じような境遇の女性にもわかるようにと、とても具体的にわかりやすく書いてある。いまは相当な着物ブームで若い女性も中古などでわりと気軽に着ているが、当時15年ほど前は、かなりもがいたと見える。しかしその中で自分なりのポリシーを貫き、ルールをつくり、スタイルを確立していった道筋は、いま着物であれこれ思案している人には非常に役にたつ。個性という考え方も勉強になった。「私らしく」というひとりよがりは、思想の問題でなく、色彩の問題でまるっきり綺麗でなくなるというくだりだとか。それと、真っ先に出てくることばにあった「知識ではなくセンス」というところ。やっぱり難しい!と思ったが、初心者には励みにもなることばだった。経済的には足元にも及ばないので、指をくわえてみるばかりだが、それはそれで楽しめる。
★コラム担当★ぴっぴ
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彼女のお買い物アドバイスはわたしの経済レベルじゃ役立たなさそうだけど、
和の色の名前だけでもすごくおもしろい、
とか、
着物の知識を得ることの楽しさをちょっともらえた。
身につけるにはまず買わないと。
でもその前に、ちょっとずつ知識を蓄えていくことならできるな。
お茶・お花・日舞も習いたい!まあそのうちに、、、できれば30代のうちには〜
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着物にまつわるエッセイ。
林真理子さんのエッセイをいくつか読んでいるが、この人とわたしは住む世界が違うし、価値観がかなり違う。だからたとえ会っても話は合わないだろうな、と思いつつ、だからこそなのかもしれないが、どのエッセイもいい刺激になる。
この本もしかり。着物の買い方はまったく参考にはならない。お金が自由になる人の考え方だ。まーこういう人たちが高級な着物文化を守って行ってくれれば、と思う。また、着物の着こなしやセンスを品定めされたりすると思うと、恐ろしくて着物を着て外へ出かけられなくなる。でもこれが着物の世界なんだとも思う。さけては通れないもののようだ。
着物業界は、若い人が着物を着なくなって廃れてしまうと危機感を持ってはいるようだけど、そのわりに敷居を下げる心づもりはないらしい。少なくとも私にはそうみえる。林真理子さんもそのあたりを指摘している。若い人や初心者には寛容にしてほしいと言ってくれている。
わたしはあまりお洒落に頓着するほうではないと思うけれど、やっぱりお洒落は楽しい。着物も帯選びも、お金に余裕があるならばやってみたいと思う。読みながら、女性にとって衣服、お洒落というものは、人により差はあれ、良い悪いもあれ、心の多くを占めるものだなと思った。
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これまで私が着物に対して持っていたイメージは、
1)高そう
2)着るのがめんどくさそう
3)胸が苦しそう
4)友人の結婚式なんかで着物など着ていったらごちそうが食べられない・・・
でした。事実、大学の卒業式に袴を着たものの着崩れしてさんざんだったので、「二度と着物は着るまい」と思っていた。結婚の時の持参の着物も用意しなかったぐらい。
ところが、この本でそれらのマイナスイメージをふっとばして、「もう一回着てみてもいいなあ」などと思うほどになりました。着物ならではの色・柄・小物などのコーディネートの楽しみ方、展示会の賢い見方、わかりにくい着物の常識などが、わかりやすく書かれてあるのです。
面白いのは林さんの着物友達、中野翠さんの着物の着こなしについて。
<引用>
この柄にはこの帯といった店のアドバイスを、彼女独特のセンスで崩してしまう。それにロンドンで買ったアンティックのバッグをさげ、私と一緒に旅行した韓国で買ったレース編みショールを肩に羽織ったりする。「志ま亀」独特の古典模様が、そうすると最新のデザインに変わるから不思議だ。
こういう着こなしが可能ならば、着物の着こなしも楽しそうだなあ、って思う。その代わり、かなりセンスが良くないとただの悪趣味になってしまいますが。
しかし....やっぱり着物は高い。いくら本書に影響されて「着物に挑戦!」なんて思ってもそうそう簡単には手が出せない。
よーく考えてみたら、日本の伝統ファッションが、こんなに高くてどうするんだろう。チャイナドレスやアオザイがよっぽど安い。
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昔一度読んだことがあった。その時はただ読み物としておもしろかっただけだったが、最近着付けを習いだしたので、いろいろ興味が沸いて、実用書もかなり見ているのだが、これがとっても真実味があってありがたかった。
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着物の用語でわからないものが出てきましたが、ワクワクと読み進めることができました。
ちょうど明日が初めての着付け教室です。着付けを習って、知識が増えたら、このエッセイをまた読んでみたいと思います。
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着物に少ーーし興味があって&林真理子さんのエッセイも好きなので読んでみた。
すごくためになった、というわけではないけども
「林真理子さんのエッセイ」としては楽しかった。
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何度目かの再読。
時々読みたくなる。
この人のように明細書が怖くなるくらい着物にお金をかけられたら
どんなにか楽しいと思う。
季節による柄あわせ、着物屋さんとの付き合い方。
誂え方。
『細雪』ごっこ。
楽しそうな着物ライフと共に、失敗談も数々載っていて楽しめる。
でも相変わらずの自慢と悪口も満載(笑)。
デパートの店員に「浅葱色の帯揚げをください」などと言って試すシーンは
著者の底意地の悪さを感じる(笑)。
でも読んでしまう、林真理子・・・
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着付けを習えおえたばかりで、「さぁ次はお茶でも習うか」とか、「着物着て遊びに行きたい~」など考えていた私。読者と同じ目線で本が書かれているので、気をつけないといけないことやハマりだしたら大変なことになってしまうなど、タメになることが多かった。
あとやっぱり林さんも有吉佐和子好きだったんだね。
私も大好きで、それからキモノやお茶など日本文化的なモノに興味が出ましたよ。林さんの体験談から、わかる、あ、一緒だーって共感できることが多かったです(笑)
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他の人の感想で、金持ちならではの、着物の楽しみ方という批判はあるが、
安い着物にも通用する普遍的な真理も多い。着物が着てみたくなる一冊。
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結構前の本なんだな。
著者の当時の年齢が自分と近くて、初心者には面白く読めました。
わりと傲岸不遜て感じの自己分析がこの人らしい(笑)