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これは読みやすかった。やっぱり池井戸潤、最後にスカッとさせてくれます。
主人公・倉田の自宅ストーキング事件と職場の不正問題がパラで進む。
読んでいくうちに、この2つの事件はつながってるんじゃ?と安易なことを考えてたら、案の定違ってました笑。でも違ってよかった。
犯人の映像から、持っていたバッグのブランドが判明し、徐々に犯人像が浮かび上がってくるシーンは読む手が止まらなかった。警察だったらもっと簡単に分かったかもしれないけど、素人なりの捜査の進め方が面白かった。すごいな。
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一般庶民である出向した銀行員の主人公がなけなしの勇気を振り絞って注意をした相手から、逆恨み的な嫌がらせを受けるという誰でも陥りそうな現代の匿名性に隠れた一般庶民が罪の意識を持たずに他人に及ぼす恐怖が主題となっている物語ではないかと思われるが、同時進行的に語られる主人公の社内の不正の話などがクローズアップされすぎ、本来の主題が弱まっているので、ぼやけた話となっているのが残念である。また、匿名性に隠匿された嫌がらせの恐怖も最初はともかく、途中からは普通の嫌がらせ程度に落ち着くので、突き詰めた感はない。相変わらずの作者の元の職場の特異な銀行話にシフトしてしまったのが残念。
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池井戸潤の新作ということで即購入、ページをめくる手ももどかしく一気読み。
企業の不正問題と、何気ない日常に潜む恐怖と、一見すりあわない二つのテーマを一つの作品に取り上げたことに、違和感を覚える読者もいるかもしれないが、いずれも毎日の生活では同時に起きうる出来事であり、作者の狙いは外れていないと思う。
最後には不正が暴かれる企業問題と、家族の一致団結によるハッピーエンドとに、読後の爽快感は期待を裏切らない。
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http://leondalecooperrussell.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/04/post_e735.html
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銀行から中小企業に出向している会社員が、ストーカー被害に会うという設定の話。
いつも通り読みやすくて、スラスラと読めたけど会社での話が7、ストーカーの話が3といった感じで展開はしていく。
ストーカーの話が若干薄く感じたので、何となくボヤけた様な感じがしました。
別々に、読みたかったです。
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主人公倉田の押しの弱さに幾度も歯痒い思いをしたが、最後は一応の解決が見られた。仕事とプラーベートの問題がリンクしていくのかと思っていたが、そうならずちょっと拍子抜け。
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池井戸潤さんの作品は、初めて読んだ。日常に潜む危険。
そして、それに立ち向かう家族。家族の団結だけを書いた作品でもない。
銀行から出向になった会社で不正を暴く。
小さい時の記憶がシンクロする。
最後は、救いがあって良かった。
そこが、ドラマの半沢直樹と違う点かもしれない!!
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面白かった。うすうす途中で結果が見えてくるけど・・・。二つの事象が重なり合ってくるのかと思いきや、別なものでした。
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適度な面白さ、適度な軽さ、適度な気持ちよさ。
新幹線で3時間程で読了。
半沢シリーズも、中小企業モノも面白いんだけど、こういうのも面白いなぁ。七つの会議「もっと家庭寄り」的な重量感。
どんどん読み進めて「あー面白かった!」っていう感想を持てること、池井戸潤の小説はほんとうに面白い。
読まないなんて損しているとしか思えない。
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社内の不正問題と自宅を襲うストーカー問題のふたつを解決していく話。
さすが池井戸潤という感じで読みやすかったが、個人的にはひとつの不正問題を暴いていく形のほうが好きかな。
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最高に面白かった。公私ともに弱い立場に立たされる主人公が最後にはどっしりと存在感ある存在となり、人としてうなづける結末になって、思わず笑顔になってしまった。
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ストーカー被害に家族を含め巻き込まれて行く話と池井戸作品らしい会社の話がパラレルに展開する。
今回はストーカー被害を題材に家族描写が多く出てくる展開で新しい池井戸さんの感性が表現されているように感じた。
主人公は銀行から出向して数年の総務部長で営業部長と架空請求を巡り真相解明に向けて対立する。
個人的にストーカー被害の話が入った分池井戸カラーがボヤけた感じを強く受けたが、最後はすべての謎が解ける展開は爽快で面白い。
後半になるに連れて引き込まれて行く魅力的な作品になっている。
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主人公のストッカーの話と、会社の話が交互に進んでいく。どっちつかずって感じだった、最後には、どちらも、まるく収まった。
いつもの銀行の話とは、ちょっと違う感じ。
でも、さすが池井戸先生、面白かったです。
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とっても平凡なごくありふれたサラリーマンが主人公。
逆恨みによって家族への危険がせまり、
職場でも難問が降り掛かる。
おとなしく過ごしてきた彼が、
果たして家族を守り、職場で闘えるのか。
ありふれた小市民の私は共感できることが多く、
がんばれ!と主人公を応援したくなる。
誰にでもあるかもしれない日常の危険を
サスペンス要素を盛り込み、
勇気を振り絞って立ち向かう主人公への
人となりを優しく描く。
名も無き善良な小市民の人々へ、
がんばれっていうメッセージなのかな。
面白かったです。
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池井戸さんの新作。弱々しい主人公でしたが最後はよかった。家族小説と企業小説と混ざったようななんともいえない。
ただ主人公が銀行からの出向社員なのは池井戸さん作品らしい。企業小説の色を強く求める人には物足りないかもしれませんが、こういうジャンルも新しくて私は好きでした。