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松岡正剛の千夜千冊『文体練習』(http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0138.html)で紹介されていた。「本書は、たったひとつの些細な出来事を、99通りににおよぶ書き換えによって構成した一冊」。文章技巧を身につけるための良書となる。値段はちょい高めです。
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「地下鉄のザジ」の作者によるこの本は、少し変わっている。文章の内容を伝えるのは目的ではなく、これは文体そのものを楽しむ本だ。ある時は夢の中の出来事のように、ある時は勿体ぶった比喩を使って、ある時は控えめに、またある時は感情的に、表現されるのはパリ市内を走るバスの中での一コマ。翻訳者の苦労も推して知るべし。ちょっと忘れがちだが、文学もアートだ。装丁も素晴らしく、表紙だけでなく中身も洒落たデザインに仕上がっており、思わず人に見せびらかしたくなる１冊。
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一つのセンテンスを何通りにも書き換える。
文体って遊べるものであって、いろんな方向から見たらまったく違うものなのですね。
素晴らしい一冊。
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ある出来事を９９の文体で書き連ねた。読んでいてとっても痛快な書(少し苦しい言い回しも
ある気がするのだが(元はフランス語の文法書らしいので仕方ないのかもしれない(今度は原書を
読んでみようと思う(その前にフランス語がすらすら読めるのか疑問だけど(まぁ疑問は置いといて、
なにが言いたかったか？(「面白いから読め！」と(笑)))))))
ほくそ笑み度 ★★★★★
痛快指数 ９４
時と場所 日本語にあきてる人、にやり顔を見られない個室で。
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基本は同じストーリー。それを多種多様な文体で書き分ける(訳し分ける)。訳者の力量に感服。とってもアート的な書籍。
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ルイ・マル「地下鉄のザジ」原作者でもある筆者が、カミュ「異邦人」の五年前に発表した異作！ひとつの出来事を九十九通りの文体を使用し書いていくという、なんともクレイジー。言葉遊び好きにはたまらない一冊です。たまにわけのわからないところや、退屈なものもありますが、翻訳者の朝比奈弘冶氏の日本語すごいな！と思いながらぐいぐい読めます。さまざまな文体を使用し書かれているためフランス語の教科書としてしばしば使用される本書。フランス語が出来ればまたひとつ違った楽しみを見つけられる、興味深い一冊でしょう。ぜひ原書で読んでみたいです
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フランス文学の世界へ足を踏み入れるきっかけとなり、また文体フェチへの第一歩を踏み出した記念すべき本。
一つのフレーズ(短い物語)を手を変え品を変え、99通りもの文体で表現するという試みに感服。修辞学の奥深さを味わった。
外国作品は翻訳の良し悪しで印象がかなり変わってくるものだが、この本はかなりの名訳。逆に内容が内容だけに名訳でなければならなかったと言えるが。
そのうち是非原典を読んでみたい。
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これは文句なしに面白い!!『地下鉄のザジ』の作者、レーモン・クノーの文章研究がかいま見える一冊です。
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ほんの些細な偶然の出来事を99通りの文体で再構成する。「地下鉄のザジ」のレーモン･クノーによる言葉遊びの原著を日本語独自の面白みを出して訳しきった朝比奈氏に脱帽。装丁が凝りに凝っていて、眺めているだけでも楽しめる。
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ラーメンズ、小林賢太郎お勧めの本。
1つのシチュエーションを99の文体で書いている。
レーモン・クノーと翻訳者のセンスに脱帽。
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おもしれー！！何だこの突飛さ。本というより活字の画集というか、眺めて楽しむに近いです。訳、うめぇ。すげぇ。装丁も独特でマニア心をくすぐります。3000円は伊達じゃない！この中の変わった手法ひとつとりあげてショートショートとか書いてみたら勉強になりそうですね。活字が好きだー！！愛が爆発する楽しい一冊でした。うわーこれ買えて良かった。
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素晴らしき《言葉》の世界。
なんておもしろいんでしょう。
これを読んで笑ってると、なんだか何でもできそうな気分になる。別にそういう内容の本じゃないんですけどね。
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2007/4
図書館で借りた。
あんまり内容を知り過ぎないうちに借りたので二三篇読むうちに、意図がつうじておもしろくなってきた。
ただ、まあ、なんだ、こじつけも幾らかまじってるよなあとは思う。
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すごいなあ、勉強になるなあと思う反面、ここまで徹底していると笑えてくる。それにしても恐ろしい！
個人的に幾何学がとても楽しい。
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１つの事柄を９９通りに言い換えた、言うなれば言葉遊びの本。でも結構文章書く上で参考になるのでは。原書はフランス語の教科書として使われる事もあるらしいし。なかなか洒落た読書でした。しかしこれ寝る前に読むもんじゃないね。カフェオレでも飲みながら、なんてのが合ってると思います。あるいは外で読みながら、出来事を「ドッグのシットをブルーのブーツでステップしちまった」（７０番「英語かぶれ」）とか「吾が革靴 踏みにじりけり 犬の糞」（付録「俳諧」）とか本文に倣って言い替えてみるのも楽しいかも。それにしても訳者の苦労は察するに余りあります。その苦心がにじみ出ている訳者の解説も必読。
