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電子書籍
脈々と受け継がれる
2020/05/07 20:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中の流れから取り残されたような、麹町の片隅に佇む一軒家が舞台になっています。大正、昭和、平成と3つの時代に生まれた女性たちの共同生活も心地よいです。
紙の本
題名にたがわぬおもしろさ
2015/08/13 19:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これ、いいな、と読み始めてすぐに思い、、最後までその感触が続いた一冊だった。派手なストーリーはないけれど、登場人物がまるでそこにいるかのように生き生きと、鮮やかに感じられる描き方がいい。麹町の一軒の家に、タイトルのような構成で亥年の女たち五人が住んでいるという設定がおもしろいし、おもしろいだけではなく実際にそれが生きている。なぜそんな構成かというと、一婆である富子さんがお嬢さんだった頃の女中のきくさんが今も一緒に住んでいるから「二婆」、更にきくさんの娘と視点人物の美智子さんを合わせて「二娘」、そして美智子さんの娘の真由ちゃんが「孫一人」という家族だから。単なる三世代家族よりもっと複雑に見え、けれどずっとその暮らしを続けてきた者にとっては意外と疑問を抱くこともない関係。そのことが、丁寧に綴られる一家の日常から見えてくる。お嬢さんの富子さんなど、今でもきくさんなしでは成り立たないという感じで、ふたりの関係は友達よりも濃密なのだが、それでいてどこかに線が引かれてもいる。五人それぞれの個性や、年代による感覚のずれなども時にユーモラスに、時にさり気なく描かれていて、その絶妙な匙加減を堪能した。
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