紙の本
ゆったりのんびり
2020/12/14 09:08
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投稿者:さやや - この投稿者のレビュー一覧を見る
以下ネタバレ
嗅覚がよく、人の感情まで匂いでわかってしまう少女香乃のお話。ゆったりしているけれど、テンポがいい。
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集英社オレンジ文庫2冊目読了。
おそらくはもっと若い世代を対象とした恋愛小説がメインの文庫なのだと思いますが、1冊目に読んだ「下鴨アンティーク」と同じく、私が大好きな、日本の風土と暮らしの中からしか生まれ得ないものの美しさを知る人の知性と、そのかけがえのない美しさへの敬意がふくよかに薫る作品でした。
私が愛読しているタレーランやビブリアと似てしまうのはある意味当然で、口さがない方に言わせれば、類型的な作品群ということになるのかもしれません。
でも、そこに描かれているものたちへの作者の愛着も敬意も本物だと思います。自己表現のための手段や設定、モチーフなどにとどまらない、それぞれのこだわりが私を惹きつけます。
珈琲。古書。和服。お香。それぞれが背負う長い時間の重みや人間の営み、暮らし。その静かな美しさは、私のこれからの人生にも欠かせないことでしょう。
繊細な者同士の心の触れ合いのかたわらにある、これらのものたちの気配を感じさせてくれることが、これらの類型的手法で描かれたなどと揶揄される小説たちを私が手放さない理由です。私はそれぞれの作品の、それぞれの香りを、私の日々のいろいろな時、場所、状況で楽しんでいます。類型的だなんて微塵も思いません。
さて。
この作品では、香乃が生まれながらに背負った異能に苦悩しながらも逃れようとはせず、寄り添い制御しながら成長してゆこうとする姿勢に感銘を受けました。
いつの日か私も、自分の着衣に香をたきしめてから外出するという高雅な人になりたいですね。
これもまたシリーズとして続く楽しみを予感しています。もっと香道についても深めてもらえれば、なおうれしいです。
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人の感情を香りで感じ取ることができる女の子が主人公の連作短編集。
辛い過去がありながらも、前を向こうと努力する主人公たちにじんわりする。
一番最初のおばあちゃんのお話が一番印象に残った。心に沁みました。
読んだ後、鎌倉を散策したくなる。そしてお香を焚きたくなる。
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嬉しい時や、楽しい時や、誰かを好きだと思ってる時、人って、とてもいい香りがするの。神様がつくった花があったらこんなふうなのかなって、そう思うような香り。
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思っていた以上にとても良かった。
雪弥と香乃の関係性が微笑ましく可愛かった。
どの話もほんわかとしていて読みやすい。
人の喜怒哀楽が香りでわかるのなら、きっとこんな感じなんだろうなと思う。
「香」が軸になっている本作なので、もう少し「お香」についての薀蓄があればなお良かった。
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最近、鎌倉が流行っているのか?それとも私がたまたま鎌倉が舞台の作品を読んでいるのか?とにかく読むと鎌倉に行きたくなる(^o^)♪お香の店(花月香房)の話で最初に香道についても出てくるので、話に付いていけるかなぁ(--;)と思ったけれど、大丈夫だった(^^)人の気持ちが香りで解る特殊能力を持つ店主の孫・香乃と店のアルバイト・雪弥が謎を解いていく!でもミステリーというよりラブコメという感じだな(*^^*)
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前二章は、お香の香と、ヒロインの香りに関する能力をうまく絡めたいい話。
おっとりしているけれど人の機微にものすごく敏くて繊細、すごく良く考えて動くヒロインに好感が持てます。
三章はなんか無理矢理恋愛路線に引っぱり、四話ではいきなり少女の社会問題を取り上げて彼女らしくない暴走をさせている、という、前半は星五つでいいけど後半二章で台無し。
「香房」と「香りを感じる」少女の話で前半分がまとまってただけに残念。
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人の気持ちを香りという形で知ってしまう女子高生・香乃と、眼鏡の男子大学生が関わってく人間模様。両片想いな関係性ににやにや。おもしろかったです。
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偶然手にした作品でしたが、思ったよりもきちんと書かれていて楽しく読みました。ラストの感じも良かったです。
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鎌倉にある香月香房店主の孫娘、香乃は人の感情を香りで感じることができる。アルバイト大学生雪弥は香乃にとってよき理解者。第一章、第二章はほのぼのミステリー、手掛かりを香乃の能力で集め、雪弥が謎を解く。第三章は二人の友人たち、雪弥の元カノが登場。この話ね〜、雪弥の行動がそれまでのイメージと合わない。なんで中途半端なことするかな?香乃にも元カノにも失礼。第四章はいきなりスリリングな展開。あんなことになったのに、それでおしまいでいいのかい?三と四に納得いかない部分があったので★マイナス1しました。全体的には面白く、お香の話もいい。鎌倉に行ってお香屋さんでお香を買いたくなる。主役二人の奥手な可愛い恋愛の進展をみたいし、登場人物たちのキャラも良いのでシリーズ化希望します。
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人の感情が匂いでわかるという特殊能力持ちの女の子とその能力がきっかけで知り合った大学生。
香りのようにほんのり優しい雰囲気の文体。
二人の恋路が遅々としているのはヤキモキするのではなく、青春だなーと孫を見るような婆のような気持ち。
癒される
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タイトルに惹かれて購入。お香とか着物とか、そういうのに弱い。
話としてはざっくりまとめると主人公の高校生・香乃と大学生・雪弥が事件や謎を解決していくというスタイル。ほっこりミステリー。そこにお香や香乃のちょっと変わった嗅覚等が絡んだり活躍したりする。そして、よくあるようにほんのり恋心。
お香、匂いという題材は面白かったんだけど、うーん…という感じ。キャラクターがアニメキャラみたいな感じで、最初慣れるのに時間がかかった。
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鎌倉で香道工房が舞台だったので、興味を惹かれて手に取りました。
その人が発する香りで、その人の感情をわかってしまう女子高生と、工房を手伝う男子大学生のコンビで、謎や事件を解決していく。読んでいて、面白く、二人の今後もとても気になります。
二人が抱えるコンプレックスも、今後、上手く解決していくのかな。
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彼と彼女の雰囲気が非常にいいです
内容は全部で4話の構成になっていますが
どれもドロドロとした展開はなく、心暖まるお話ばかりでした。
続編希望です。
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ほっこり、あったか香りミステリーと記載。
本当にそのまま。ほっこりしたけれど、それで終わった感じ。
香道については然程触れていなかったのが残念。