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さようなら、ギャングたち みんなのレビュー

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みんなのレビュー98件

みんなの評価4.2

評価内訳

96 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

世界でいちばんステキな小説

2005/04/06 17:22

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:箱庭たたみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「わたしはむずかいいことばがきらいだ」(本文引用)そう、わたしもです。
「むずかしいことばで書かれたものを読むととても悲しくなる。なかなかわからないのだ」そう、わたしもです。
この本が小説なのかと聞かれたら、わたしはわからないと答える。
では何なのですかと聞かれたら、詩でしょうね、たぶん。散文かな? わからない。と答える。
最後におもしろいですかと聞かれたら、わたしにはわからないと答える。
わたしが言える唯一のことばは、でもステキ、それだけ。
この本が小説としてジャンル分けされて売られている以上、小説なのかもしれないが、詩として書かれたものが小説として読まれていてもかまわないし、小説が詩になっても、詩が小説になっても、日記帳でも住所録でも、小説になってかまわない。小説は、それら全ての「ことば」を受け入れる器にすぎないのだから。
素直にことばを読み、感じる。
その結果が、つまらなかったり、おもしろかったり、なけたり、わらったり、すること。
そしてこの小説は、ステキと感じさせる。
わたしはいま現在の日本に、このような小説が存在していること、そのことがいちばん素敵です。

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紙の本

これからも生き残ってゆく文学作品

2002/05/29 11:36

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:もくもく - この投稿者のレビュー一覧を見る

高橋源一郎さんの本では「官能小説家」しか読んでいなかった私、処女作を、と思ってこの本を読んでみました。読む前からこの本の評判は聞いていましたが、実際に読んでみないとそのすごさは分からないと思います。スゲエ本です。ちょっと詩っぽかったりもして。ストーリーをちょっと説明できないんだけれど、読まなくっちゃならない、そして生き残ってゆくべき日本文学のひとつだと思います!
「作家の値うち」という本でも、この本に恐ろしく高得点が撞いているのは納得がいきます。
高橋源一郎さんの本には似た本が多いのですが、この本こそが高橋源一郎さんの傑作だと思います。

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紙の本

ある愛の物語

2001/06/10 01:25

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 形式の徹底した否定から小説を書き始めた高橋源一郎による、群像新人長編小説賞優秀作受賞作品である。

 彼の小説を読んだことがない人は、この作品を冗談か出来損ないかと思ってしまうかもしれない。それほどまでに普通の小説とはかけ離れた方法で形式の破壊は遂行されているため、いかにも、ポストモダン、脱構築、と言った思想用語で語られやすい作品ではある。
 しかし、記号論的読解への嫌悪、構造によって小説を分析可能なものと考える構造主義への反発がこの小説を書かせたのだとしたら、たしかにそれはとても素敵な形で成功を収めている。そして嘘みたいな話であるが、全体が哲学的な愛の物語となって、読者に切ない余韻を残しもするのだ。


 わたしたちは自分の名前をつけてもらいたいと思う相手に
 「わたしに名前をつけて下さい」と言う。
 それが私たちの求愛の方法だ。


 この言葉に、名づけるという行為の本質は殆ど語り尽くされていると言っても良い。村上春樹の亜流になることは容易いが、高橋源一郎の亜流になるのは難しい。彼の文学論が面白いのも、ふざけているようでいながら、根底に文学への真摯な態度があるからだろう。

 能ある鷹はこのように爪を隠している。面白い小説がない、と嘆いている人には、まずこの作品を読むことを薦めたい。エクリチュールの快楽、とはこういう小説を指すのだから。

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紙の本

「さようなら、ギャングたち」

2020/05/31 10:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナホ - この投稿者のレビュー一覧を見る

明確な筋があるわけではない。本書は一編の詩であり、同世代に、やはり小説でもある。暴力性を潜ませながら、リリカルな文体は、作者と同世代の村上龍(あるいは、村上春樹)との共通性を感じさせる。

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紙の本

通常の小説の約束事を一切無視した実験的小説である

2017/09/10 22:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

高橋源一郎のデビュー作である。最初にこの本を読んだ時は凄い人が現れたと思った。通常の小説の約束事を一切無視した実験的小説である。早速友人に勧めて本を貸したがすぐ戻ってきた。意味が分からないと言っていた。意味なんか考えなくてもいいのである。その小説にどっぷり浸かれば、どんどん惹かれていくだろう。それで充分である。

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紙の本

SpeedFreaksBabyRocketDive

2004/12/12 05:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:すなねずみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

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この直後に「今、それがわかる。/この、すごくナイスな今に」と書いてある。ほんとに、すごくすごくナイスだったに違いない。

 この小説は、完全に突き抜けている。
 一回ぐらいは最初から順番に頁を捲っていくべきだろうけど(これは、僕が旧弊な人間ゆえの寝言かも……)、一度読んでしまえば、あとは気分がクサしたときに適当な頁をバッと開いてちょっと読んでみるというような付き合い方ができる。そういう付き合い方のできる小説というのは案外少ない。すごく貴重である。
 そもそも世の中にこれだけ沢山の本があって、それ以外にも山のようにいろんな物事が山積、今に雪崩でも起きるんじゃないかって状況のなか、一冊の小説を真面目に最初から最後まで読み通すなんて、なかなかマトモな神経の人間にできることじゃなくなってきてる。小説嫌いになる前に、本なんて嫌いや、面倒くさいし、重苦しいし、かったるいし……とかなる前に、この小説を是非に。

 もう、めっちゃ弾けてる。
 なんとなくタランティーノの映画のようでもある。たぶん、死者を弔うということを知っている、タフでクールなあたたかさがあるという意味で。

「アメリカ合衆国大統領は、ギャングどもによってボーリングのピンのように次々と倒されてゆく」と始まり、「わたしはとうとう現在に追いついてしまった」と終わる。 そして、谷川俊太郎やアリストテレスや大島弓子や、ハイデガーの引用したリルケやらが、自由自在に引用・援用されてる。

「何にもないってこと、それは何でもありってこと」
これは、今はなきhide with Spread Beaverの名曲Rocket Diveにクールかつアヴァンギャルドに挿入された、やさしくてタフな言葉だ。このフレーズだけ抜き出してみると、とたんに人生論的な重苦しさが漂ってしまうような気もするけど、でもそういう言葉があの曲のなかでは宝石のように輝いてる。すごい。さすが。
 ほとんど同じような匂いが『さようなら、ギャングたち』にもある。第一部は(「中島みゆきソング・ブック」を求めて)と題されていたりするけど、やっぱりこの小説に似合うのはこんなフレーズ。どちらかと言えば。

         Speed Freaks Baby Rocket Dive♪

 かっこいいです。楽しいです。ときにジーンと来ます。小難しさなんて、欠片もありません。で、何と言っても「つまみ食い可」です。
 この不埒なつまみ食いを許してくれる寛容さがこの「小説」にあるのは、「作者」の高橋源一郎さんもまた、つまみ食いを楽しむことに関して達人級の人だから。
 まさに、最終最後の究極の一冊。(おわり)

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2004/10/09 00:52

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2004/09/25 22:50

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2004/10/05 05:37

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2004/10/30 03:18

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2004/12/04 05:05

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2005/05/23 16:59

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2005/07/05 00:50

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2005/08/25 19:17

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2006/02/01 23:03

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