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紙の本
心暖まる綺麗な物語
2005/07/01 05:23
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:関東蒲公英 - この投稿者のレビュー一覧を見る
斎藤けん先生の初コミックとなりますが、一気に読み上げました。初コミックにしてこの実力、この描写は正に「感動」の一言。
内容は、事故で両親を亡くし心を閉ざしてしまった蝶子という少女を、遠い親戚の若い小説家である京が預かり、やがて二人は互いに心惹かれていくという話なのですが、二人の心理描写や、作中に使われる庭の「花」や京が書く「小説」といった小道具の使い方が上手で、読んでいると非常に暖かい気持ちになれます。
ストーリーも長すぎず短すぎず、脇役も無駄に話を延ばしたりする為に使うのではなく、必要な箇所に話の魅力を引き出す形で配置されていて、全体を通して1冊の本に見事に纏まって居ます。
何より、最後の持って行き方、二人の今後の関係を読者が想像するクライマックスの仕上げ方の秀逸さは実際に手にとって自分の目で確かめて頂きたい所だと思います。
この作品は、個人的には文句無しで人に勧める事の出来る1冊ですので、心暖まる世界を求めている方は是非読んでみて欲しいと思います。
電子書籍
だから「花の名前」
2019/07/31 00:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
心に闇を持った直木賞作家と、両親を事故で亡くした女子高生のお話。
2人の出会いにも、打ち解けていく過程でも花が描かれていて「だからかー」と思いました。
花のおかげで仲良くなった近所のおじいちゃんたちだったり、花を取ろうとして京が屋根から堕ちそうになったり。
レトロな家と住人、そして蝶子が育てる色とりどりの花たちとともにゆっくり流れる時間がステキです。
電子書籍
じっくり読み込める
2020/01/31 01:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
両親を亡くして抜け殻のようになってしまった女の子を身内でもないのに引き取ってくれるというのは奇特な人。無口でぶっきらぼうな小説家というのが、まあ らしいというかなんというか。 ただ少しずつ可愛らしい笑顔をほころばせるようになっていったヒロインが何ともいじらしい。 じっくりと読み込むのにふさわしい作品です。