紙の本
日本の将来的発展のカギは「システム科学技術」にある!
2020/02/05 11:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、様々な数理分野の知識を分かり易く教示してくれることで好評の「ブルーバックス」シリーズの一冊で、同巻は、かって「技術立国」と呼ばれた日本が今後進むべき方向として「システム科学技術」を推進していくことを説いた書です。同書の内容構成は、「第1章 システムはネットワークからはじまった」、「第2章 プロダクトシステムとプロセスシステム」、「第3章 システムに関する科学と技術の歩み」、「第4章 進化するシステム」、「第5章 日本の問題」と興味深いものとなっており、日本の将来的躍進のカギを握るとされる「システム科学技術」のことがよく分かるようになっています!
投稿元:
レビューを見る
これからはコンポではなく、システム。10年以上前からずっと言われてる気がするが、未だそのレベルは上がっていないということか?という視点を得られた本。木村先生ならではの世界観と、概括の様はスッキリ。すっきりしすぎてるくらい。
参考文献にあった、SEBOKなる文書も早速入手。これはまたすごいガイド。これが今後スタンダートとなるのかどうか?しばし学習してみたくなった。
システム化を阻むシステムがひょっとすると我が国にはあるのかもしれん、という指摘も面白かった。
投稿元:
レビューを見る
世界的に見れば全く当たり前のこと。それが日本では特別な論調で扱われる異常さ。メーカーでありながら 経営=文系、エンジニア=理系の弊害。全てお上からほじょきん、優遇策を取り付けることが経営となってしまったことが上の登る条件となってしまったことによる。江戸末期、戦前に状況と同じ。それではやはり世界と戦えない。
投稿元:
レビューを見る
システムとして考えることが重要,って今更だけど。
なんで出版が遅れたかの理由は分かる気がする。締め切りを守らないので有名な人が著者にいるからではないの?
投稿元:
レビューを見る
技術に関する物事を、要素技術そのものではなく、全体システムとして捉えていくことが重要であるという内容。
システムとして捉えるべきという主張には同意するものの、日本が遅れているという主張には、論拠の少なさや原因の考察の浅さからあまり同意できない。
日本はハードはいいけどソフトはダメなんて言うのは聞き飽きた話で、その原因と対策を深く掘り下げないで、システム的に物事を考えようというお題目を唱えるだけでは、結局何も現状は変えられないと思う(現状が危機的状況にあるかどうかの正確な認識もできていないが)。
後、まあ意図した構成だとは思うが、システムに関する科学的な話が少なく、ほとんどが工学的な事例紹介だったのもちょっと残念だった。
しかもそれもほとんど(全て?)は、取材に基づかない単なるHPの紹介文章を書き下しただけという点も。
薄いブルーバックなので致し方ないが、事例紹介に徹するのであれば、実際に現場を取材してみて、成功例と失敗例のいずれも研究し、成功・失敗につながる原因に関する深い考察を読んでみたかった気がする。
投稿元:
レビューを見る
技術立国ニッポンの復活の鍵は「ものづくり精神」からの脱却! 「目的と機能要素を適切に結び付ける」柔軟な発想力に日本の未来がかかっている。
投稿元:
レビューを見る
「ものつくり敗戦」の著者の本、それもシステム思考の重要性を訴える本ということで期待値が高かったのだが、少々読みにくかった。木村氏の単著ではなく編著で、章よりも小さい単位で複数の著者が書いているせいかもしれないが、何だかすんなり頭に入ってこない部分があった。後半に進むに連れて読みやすくなってくるのだが、ちょっと残念。
投稿元:
レビューを見る
結構前に読み終わっていたので,印象が薄れている。短時間で通読できる本で,納得する点も多かった。一方,個別の例の中にはちょっと認識の異なるものも含まれていた。
ざっくりまとめると,「システム」とか「デザイン」ということが何を意味するか,もっと意識しなきゃいかんよな,ということだったと思う。「システム」が,はやりのようにいろいろな言葉にくっついていった時期があるが,いまや「システム思考」は共通技術,あるいは「たしなみ」のようなもので,「システム」とついていなくても当然のように含まれて然るべきであろう。
また読み直すことがあれば,これも書き直すかもしれないが。
投稿元:
レビューを見る
システム思考、意思決定、全体俯瞰など、自分が興味を引いている単語のオンパレードでした。
日本人が苦手な分野であるシステム思考を、より深めることの重要性を訴求しています。
たぶん、システムという学際的で非常に広い分野ですので、200ページ程度では、論じきれず、浅いレベルの内容に終始しております。
入門書としては、具体例も織り込まれており、十分かとは思いましたが。
一読して感じたことは、結局のところ日本人は、欧米人に比べて、システム云々ではなく、思考に粘りがないのかなと言うことです。ツメが甘い。
もちろん、自分を筆頭に。
島国、ムラ社会 と言った文化的背景を多分に感じます。
投稿元:
レビューを見る
「システム」自体を理解するには、抽象世界へと飛翔しなくてはならない。目に見える個々の要素でなく、全体が空間的あるいは時間的に組み合わさって相互に作用し、全体としてなんらかの機能を果たしているものをシステムと呼ぶ。
電力の送配電システムについての記述は、スマートグリッドの意義を無条件に礼賛するなど少し甘いところがあるが、IoTの進歩については、旬の話題でもあり、わかりやすかった。
投稿元:
レビューを見る
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057375