紙の本
盛りだくさんに、かつ絞り込んで
2015/09/16 12:51
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
私立穂尾付学園高校の一年生である相上櫻は、とある野望を胸に抱いている。その手始めは、一年生で生徒会長になることだ。そのために、この学園特有の生徒ポイントを集めることに余念がない。
たとえ優秀であったとしても、他人から嫌味に見えたり、敬遠される人格では意味がない。相手に与える印象まで考慮し自分の行動を操作する彼の行動指針には、ひとつの裏付けがあった。それが「ミニッツ」。一分間だけ相手の心を読める能力である。
しかしこの能力には反動がある。その後遺症を、彼と同じ様な人格を持つと見受けられる生徒会副会長の琴宮遥に見られてしまい、それに対抗する弱みを握るため、不登校の彼女の妹である琴宮彼方に近づこうとするのだが、それを悟った琴宮遥と、あるゲームで勝負することになる。
そのゲームの名は「馬鹿と天才ゲーム」だ。馬鹿役は相手の言うことを理解してはならず、天才役は必ず相手の言うことを理解しなければならないという、言葉による戦い。その戦いの先に、遥に心酔する岸良夏凪の恨みを買い、色っぽい先輩の相ヶ瀬茉莉に能力の秘密を悟られ、半同居する波名城夕楓と娘の波名城アザミ、そして父親の相上豊が櫻にかけた呪いの存在が彼の新たな人間関係を生みだすということを、櫻は思いもよらないだろう。
登場人物は大概腹に一物抱えていて一筋縄ではいかない。アザミの親衛隊というロリコン性を除けば、御幸院彦星という人物が唯一素直なキャラと言えるだろう。
ここまで見ても分かる様に、まずは心理バトルから物語は始まり、主人公が慮外に置いていた人々の感情が新たな局面を導き、その果てに腹の中を全部吐き出してしまうことで、ハーレム系ラブコメ展開になるという盛りだくさんさだ。
だがこの作品の美点は、様々に要素を盛り込んでも、一度に展開させるのはひとつのテーマだけとしているところだろう。鬼火憑きという能力のこと、アザミが抱えているように見える問題、茉莉の行動原理など、多くの謎が同時に提供されながら、今回取り扱うのは遥と彼方の問題だけに注力しているのだ。ゆえに物語が発散せず、物語として成立していると感じる。
つまり伏線はたくさんあるので、次巻以降の展開には困らないとも言えよう。第18回電撃小説大賞選考委員奨励賞受賞作品。
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めくるめく知略バトル!! という感じではなかったと思うけど、相手の心理や状況を読んで行動に移すキャラたちの動きは、確かに知略バトル的で楽しかった。問題は、ハーレム的に出てくるヒロインたちの誰よりも、主人公がかわいいところだろうw
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知略バトルものと云うよりも知略解説ものという感じがしないでもないけどまあそれはそれでという感じ。
主人公が時々見せるとんちんかんなところが笑えた。全体的にキャラクターが人間臭いのと人間離れしたのと両方とも魅力的だった
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だましだまされの知略戦というよりは、お互いの主導権を握ろうとする会話劇、かなあ。
色々要素は突っ込んであるんだけど、そのせいでところどころ面白いシーンはあっても、全体的にはなんかドタバタしてたなあ、という印象。売り文句の割にやってることがせこかったからかな。もっと「天下獲ったる!」くらいの勢いがあっても良かったかもしれない。
絵はカラーも挿絵も素晴らしかったです。
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帯やカラーページに書いてある「馬鹿と天才ゲーム」が序盤の10数ページだけだったのでちょっと拍子抜けした。終盤でちょっと再登場したけど。
主人公が強力な能力と致命的なデメリットを制御しきれないが故に物語の展開が大きく動くのは読んでて面白かった。特に第四章は最高に好み。この巻のクライマックスだろう。とても面白い作品だが、万が一読むのが辛い場合でもここまでは読んでほしいと願う。
ちなみに知略バトルという煽りはあまり適切でない、というか不充分だと思う。大きく魅了されたのは人間ドラマ部分であって知略バトル部分は味付け程度に感じる。帯の煽りと読後の印象が大きく異なることは常だが。
蛇足だが、読心できるのが1分間にも関わらず能力名が「ミニッツ」なのは、主人公が反動の1分間を深く危惧してるからこその命名なんだろうな、とか考えたり。
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なかなかおもしろかった!
学園能力者ものでどんな風にはなしを進めていくか気になったけれど。あまり派手に能力使った肉体バトルにはならないかな。ゲームを使った知略バトルだった。
ヒロインたちは、遥は正統派なツンデレ、アザミは猫ロリ無口、彼方は悪女、茉莉は天然エロス姉さんって感じだった。キャラクターにはとても魅力があったし、動きもあって面白い。主人公のセリフもかっこよかったしね。
ゲームの内容が思ったよりも比重が軽かったので、そこは少し期待はずれ。能力の成り立ちとかが伏線として出されているから長続きはさせやすそう。
彼方とのからみがね・・少し終わらせ方強引だったような気もしないかな?
最後の櫻の遥に対する一言が、今後どうなるのか面白そうです(笑)
茉莉さんももっと絡むといいな―
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1分間だけ他人の心が読めるミニッツを駆使して生徒会長を目指す主人公櫻くんのお話。能力には反動があったり、櫻くんが腹黒かったり、でもすぐ顔真っ赤になったり泣いちゃったりで、俺つえーでありながらも完璧ではないのが良かった。ちょっと詰め込みすぎな感じもしたけど、他人の心を読んでの心理戦なんて必勝じゃんとか思ったけど、1分間の制限とその後の反動を考えると中々簡単に使えない能力なのがいい。最後に、この主人公は今まで読んできたライトノベルの主人公の中で一番トイレにこもっている気がします。
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通して読んでみた感想はまぁまぁ面白いかなって感じでした
ただし所々の文章に強い違和感を覚えたりしました
イベントが起きた後に間をあけて説明を入れるのは止めてほしい
さて、この本は論理と心理の罠が入り乱れるといううたい文句に釣られてかったんですけど、思ってたより心理バトルがみられませんでした
期待してた馬鹿と天才ゲームも呆気なく終わっちゃったし…
まつり先輩との駆け引きが一番よかったんじゃないかな(笑)
後、ラストの方で急に出てきたあの歌が作者のボカロオリジナル曲だとあとがきで知った時は破り捨てようかと思いました
明らかに曲いらなかったし…
何か自分でもよくわかんないですけど、ラノベを動画の再生数をあげるのに利用したのが許せなかったんだとおもいます
それも加味した上での評価です
2巻は買わないと思います
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面白かったけど、やや詰め込み過ぎ。女子トイレの先輩だとか主人公のことを嫌いな同級生だとか、図書館のひとだとか、必要だっただろうか。図書館のひとはただの伏線という感じだから
、まぁべつにいいけど。
それと、彼方の二酸化炭素攻撃が謎すぎ。「母親と話していたからそのあと耳が聴こえなくなる」は主人公の能力と照らし合わせてもわかる。けど二酸化炭素攻撃はどうなのよ。
しかし、万能系主人公に「涙もろい」といつ特性をつけたのは上手すぎる。
しかししかし、最後に自分のボカロ(笑)の歌詞を載せちゃうのは気持ち悪い。どれぐらい気持ち悪いかっていうと、文章に「福山雅治の歌声が云々〜」と入れてあった東野圭吾作品(たしか聖女の救済)並みに気持ち悪い。
作詞作曲もしてるってのは素直にすごいと思うけど。だからせめて、後書きにそんな宣伝入れなければよかったのに。
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ゲームのルールはなかなか面白かった。
けど、回収されてない伏線がある気がするのは気のせい?
散々遥と絡み、生徒会長にとかいってたのに、主軸はそっちか!という感じも。
キャラの役割がはっきりしない気もする。
でも、茉莉先輩可愛いw
アザミちゃんも好きw
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試し買い。
知略バトルって帯の言葉に惹かれて購入。
予想以上にものすごく面白かったので久しぶりの☆5つ!!!!設定は結構厨二的だけど…主人公の性格も厨二的だけど…やりとりはめっちゃ面白かったです。こういうの好き。
ということで続巻もまとめて購入!読むぞ~!
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つまらなくはないが、凄く面白くもなく、微妙な読後感。
期待したほどの心理的な駆け引きはないので本格的な心理戦を期待している人は読まない方が無難。
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普段の生活態度でポイントが稼げる学校で、人の心を読む能力「ミニッツ」を持つ主人公。
その能力を使ってポイントを稼ぎながら学校生活を送っていくが、その能力には副作用があり、いろいろなことから一部の人に怪しまれはじめて・・・。
会話のテンポ、キャラ立ちと全体的にバランスはいいですね!
騙しあいをしているときの探り合いはこのラノベの魅力です。
最後の結末がちょっと気に入らなかったけど、今後の展開には期待が大きいですね。
まぁ、なんにしても「せぬゆえ~!」にやられましたね(笑)
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タイトルにあるミニッツという特殊な能力を持ってるキャラが少ないけど、ラノベらしいラノベでわりと面白かった。
アザミのキャラが特徴的だけど、ミニッツ持ってたりするのだろうか。
次巻も買うと思う。
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能力持ってて自信過剰で猫被ってるけど涙もろい主人公。うーんチャーミング!あざといぞ!
他人の心を読める、って異能持ちなわりには、その野望が「生徒ポイントをためて(1年生にして)生徒会長になる」ことってのは、地味というかなんというか、いや、でもそういうの好き。
あとがきでちょっと微妙な気持ちになったりしましたが、まあでも面白かった!次巻も楽しみ。