紙の本
最後に道を拓けるのは、自分だけ。
2017/04/08 15:30
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投稿者:ぼぶ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダイアナと彩子はもちろん、登場人物みんなの生き方が気持ちよくて、完璧じゃなかったりつまづいたりしてもどうにか歩いていけるんだよな、と勇気がもらえた。
「本屋さんは再会と出発に世界中で一番ふさわしい場所」という表現がすごくステキで、自分にとって大切な本を読み返すたびにきっと何度も思いだすだろう、お気に入りの言葉になった。
「自分で自分の呪いを解く」…私にもできるかな。
紙の本
いそうでいない友達
2016/08/30 12:30
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投稿者:ぼさぼさ頭 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブリーチしまくって傷んだ金髪、目立つ美人顔。
外見から想像もつかない知的かつ繊細な内面。
父親は不明、母親はキャバクラ勤務、というバックボーン。
おまけに「大穴」と書いてダイアナと読ませるファーストネーム。
こんな強烈なクラスメートがいた試しはなかった。
遠巻きに眺めて近寄ろうとしないクラスの子達の気持ちは、わかる。
でも、この子、本が好きなんだ。
ということがわかって好感度急上昇…というのは、レビューをのぞいて見ようと思うくらいの読者ならみんな同じなんじゃないのかなと思う。
しょっぱなからこうやって読者を強烈にひきつけて、アンの世界を遠景に、現代日本でリアルに生きているダイアナ達(彩子もダイアナもお互い相手こそアンだと思っているように思う)。
私は「あのころ」から四半世紀以上経ってしまったけれど、彼女たちが経験した痛みや後悔や疼きは、今も胸の奥にある。
こうやって読者の共感を引きずり出し、そして自分には叶わなかった未来を見せてくれる、なんとも憎い作者だと思う。
ありがとう。読んで良かった。
電子書籍
読みやすく面白い魅力的溢れる青春小説!
2015/09/29 13:04
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投稿者:モウ子。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
平易な文体なのでとても読みやすく、テンポも流れも心地よくて且つキャラが魅力的なので引き込まれ、スラスラと、あっという間に読み終えてしまった。「読書」そのものが魅惑的に描いてあるのはもちろんだが、キャラとの絡ませ方ひとつとっても実に秀逸で、童話的なようで実は不格好な現実と織り混ぜてあり、決して一筋縄ではいかない。キレイ事では終わらせていないから思いもしない展開に更に惹き付けられる。読書も愚かしい人間たちもまとめてステキに思わせてくれる、友達にも勧めたくなる一冊だ。
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いい意味で読みやすかった。ページをめくる手を止めることが出来ず。
若いキャバ嬢の母親と二人暮らしの大穴と書いてダイアナという名前の女の子と遅くに産まれたお嬢様な彩子の二人の視線から語られる8歳から大学生までの物語。
この辺の年代の女の子の物語を書くのがやっぱり上手だな、柚木さんは。
ちょうど花子とアンにはまっているのもありより楽しめました。
理想と現実ってなかなかうまく重ならないよね。
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読んだぞ!
お互い手に届かないものを羨みながら親しくなっていく少女二人。別れてしまう道。成長。交わりそうで交わらない過程。痛み。
柚木ワールドを堪能しました。
あ、それからティアラ。なんか『漁港の肉子ちゃん』の肉子ちゃんみたいだなぁと。ちゃんと最後には柚木キャラに落とされてたけど。
タイトルほど書店書店はしてないけど名作の書名、著者名がわんさか出てきて、にわか本読みには辛いけど、
ありがとう。幸田文好きだって書いてもらって、私が言うのも無茶苦茶変だけど嬉しい。
最後に。『アンの愛情』の、巻末の参考文献にあったポプラ社版、ちょうど持ってたからそれの解説も読んだぞ!最近アンシリーズは読み返してないので、いつかは。とゆるく誓った午後でした。
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とても良かった。なんて陳腐な感想だと思うけど本当にとても良かった。
正直あまり期待していなかった本作。こんなに心を震わせれるとは思いもしなかった。本好きな二人の少女が仲良くなり互いを認め憧れ合うのに、些細なことで距離ができ離れてしまう。
その後のお互いの人生を必死に探り掴もうとする。二人がまた交錯する場面は泣きそうになってしまった。
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朝の連続テレビ小説でもお馴染み『赤毛のアン』。
アンの親友の名前がダイアナやと。ほほう。
読んだことない。そろそろ読むべきなのか。何か照れる。
そうだわアニメを観ればいいのだわ!高畑さーん!
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金色に染められたバサバサの髪とキャバクラに勤める母を持ち、自分を否定して周りに壁を作っていた少女・大穴(ダイアナ)は、温かい家庭と優秀な成績、臆病だけど心優しい同級生の彩子と、1冊の本を介してすぐに仲良くなった。小学生で出会った一見正反対のような2人の少女は互いに別の中学へと進み、異なる環境でそれぞれに成長を遂げる。
子供と大人の狭間で、優しさに触れ、心の痛みと闘いながら成長するダイアナと彩子。中学進学を境に疎遠となる2人はその後再会するまでの10年、全く別の道を歩むことになる。その間目を背けたくなる経験や認めたくない自分の傷に気付くこともある。現実と闘いながらも、決して順風満帆とはいかなくても、傍にいる友人や家族の不器用な温もりに支えられて傷すらも抱えて毅然と前を向く姿は心強い。
家族って煩わしいこともあるけれど、やっぱり大切。
女同士って素直じゃないけれど、やっぱりいい。
そんな気分にさせてくれる読後感すっきりの1冊。
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これは、女の人なら誰にでもオススメしたい!
小学校から大学生までのダイアナと
彩子ちゃんの生き様を通して、
境遇は違うのにまるで自分のことのように思える場面が
多く、食い入るようにして読みました。
誰でも、こういうことってあるよなあ、、と。
これは子供、と言うか思春期の時に読みたかったな。
感じ方がいまと違うんだろうけど。
自分で自分に呪いをかけてしまうこと、
それを解けるのは自分しかいないということ。
胸につきささる文章がたくさんあって、リアルで。
大好きな一冊になりました♡
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(2016/2/6読了)
予想以上に面白かった!星は5に近い4です。
本紹介を読み少し躊躇していた本で、すぐに読む本が無い時に図書館の書架で見つけたので借りてみた手にした本です。
この内容紹介文↓はあまりそそられないんじゃないかなぁ。柚木さんを知らない「大人」は選ばないような気がする。
あまのじゃくな柚木さん(と、私は思ってる)を、箇所箇所に感じて、そんなところも楽しめた。
映像化に向いてそう。
(内容)
私の呪いを解けるのは、私だけ。「大穴」という名前、金色に染められたパサパサの髪、行方知れずの父親。自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、本の世界と同級生の彩子だけが光を与えてくれた。正反対の二人は、一瞬で親友になった。そう、“腹心の友”に―。少女から大人への輝ける瞬間。強さと切なさ
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本好きなら、共感できる感覚があふれてて、作品の中に出てくる本もすきなのがたくさんあって、ダイアナにシンクロできる部分もたくさんあった。
と同時に女子の中にある、ヒエラルキー意識が流れていて、よく女性をみている作家さんだな、とおもった。彩子の母に憧れる、他のママさんの描写など、ママ会を見てきたようで、びっくり。
自分にないものに惹かれる、あこがれる。誰にもある感情を都合よくまとめないのがよかった。
心の友は、そばにいなくても大切な時に顔が浮かんでくるものですね。
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本好き女子が共感できそうな作品。
→http://bukupe.com/summary/12456
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はじめは全く違う2人がうまくいくのか、家族も一緒にお互い受け入れられるのか違和感があったけど、中盤からぐーっとひきこまれた。
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ハロプロにも造詣が深いという柚木麻子さんの『本屋さんのダイアナ』のダブルヒロインがさやフクオマージュだとTwitterで伝え聴いて読んでみまして。最初は幼いヒロイン2人の交流にキュンキュンして読んでおったのですが、フクちゃんを重ねて見過ぎてたせいで、終盤の鬱展開で俺のメンタルがえらいことになったわ! 一日仕事が手につかなくなるくらい落ち込んじゃったじゃないかよ!(泣) 小説としてはすごく面白かったけども! けども!
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どうしてこの本を予約したのか忘れてしまった。
オビに惹かれたのか…
なんなのか。
「あの時」の自分の興味を信じて読んでみた。
何故だか心がとても動いた一冊だ。
まるで映画を観ているかのように
内容が映ってるかのように入り込んだ作品だった。
わたしは、とても満足している。