紙の本
デカルト、フェルマー、ライプニッツ、ガウスらの数学的発想を見ていきます!
2019/02/22 14:28
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、過去の偉大な数学者であるデカルトやフェルマー、ライプニッツ、ガウスらの数学的思考を検討することで、難しいとされる虚数や微積分について理解していこうという非常に画期的な内容の一冊です。実は、私たちが虚数や微積分は、こうした過去の数学者たちも果敢に挑戦し続けた難問で、彼らがどのように考え、どのように理解してきたのかを学ぶことで、こうした数学の本質が見えてくると著者は言います。数学の世界を理解する上では、同書は必読書と言えるのではないでしょうか。
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数学の入門にはなっていないような気がする。人物が浮き彫りにもなっていない。そもそも電車の中で読むような想定にはなっていないのかもしれない。頭の中だけで式を追いかけるのはしんどい。歴史として楽しめるほど、人物のエピソードが多いわけでもない。しかしまあ、ガウスの数論はきちんと理解してみたいなあとは思える。きっとおもしろいんだろうなあ。それから、やっぱり虚数はおもしろい。対数との関係などは過去に見た記憶がない。ところで、iという文字は結局1回しか登場しなかったようなのだけれど、これは歴史的に何かあるのだろうか。調べてみないといけない。というか書いておいてほしかった。人物で語るシリーズの物理がとても良かっただけにちょっと残念。
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タイトルからして、数式に関係なく読めるのかと思ったら大間違い。4ページ目からついていけない。
古代ギリシアの三大作図問題にデカルトたちがどう向き合ってきたのか、それらを通じて何がどう解明されてきたのかが語られているらしい。数論と微積が中心なんだけどサッパリだ。
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とても残念な本.
「人物で語る物理入門」がとてもよくて,そのあと「人物で語る化学入門」が出て,これもなかなか良かった.いつかは数学も出るだろうと当然期待していた.発売されたとき,著者を見てがっかり,目次を見てがっかり,となったので今まで読まずにいた.そして今度は読んでみて,予想通りの残念な内容だった.
内容に関する残念をあげると次のようになる.
その1.取り上げられている分野が微積分と数論だけ.要するに著者が今まで色々な本で取り上げてきたことだけ.
その2.17世紀までで半分.残りで19世紀半ばまで.もう21世紀なのだから,少なくとも20世紀の初めまでは書いて欲しかった.ここまでなら他にもいろいろ本があるし,そしてこの記述だと数学入門というよりは(予想された通りだが)数学史入門だ.ちなみに物理は19世紀以降が3分の2,20世紀が半分の分量.化学に至っては19世紀末からの記述がほぼすべてである.物理,化学と読んでくると,この本の貧弱さが目立つ.文字の密度も違う.数学は対象が抽象的なだけに語る方にも力量がいるのはわかるが,ちょっとあんまり.
その3.題名に偽りあり.まったく「人物で語」っていない.リーマンやカントールの紹介を半ページずつつけても何も情報はない.
私は著者の広汎な訳業をはじめとする数学史の仕事にはいくばくかの敬意を覚えるものの,このシリーズの著者としては残念としか言いようがない.
昔から岩波新書を愛読していた私には,この本はとても残念なレベル.もっとも新赤版以降は読みたい気を起こさせるものが本当に少なくなったので全体のレベル低下かもしれない.
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この手の本は、じっくりと紙と鉛筆を持って読まないと面白さが半減する。多分、定年してからの楽しみかもしれないが、その頃に頭がついて行っているかどうかわからない。伝記として読んでも面白く満足であるが、、、