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棚田再生を始めた人の人生と想いが上山地域と棚田を何十倍も魅力的にしていることがわかる本。先人はすごいぜ
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最初の三枚の写真がやばいです。これだけでほんとに感動する。
そして、何よりたくさんの人たちに惹かれ、現在進行形のプロジェクトに心動かされる。家族のような棚田団。その結果、僕自身は上山に住むことになった。初心忘れず、この本を片手にこれからも突き進んで行きたい。
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仲間力の大結晶。
適材適所で越え難い山も越えてみせた大人の本気の遊び。
本気で遊ぶことの重要性に目が覚める。
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岡山県美作市の上山の棚田.
かつてそこには8300枚もの棚田があった.
累々と受け継がれてきたその棚田、
耕す人もいなくなり、放棄されていたところ・・・
棚田復活に立ち上がった、元気のいいおっちゃんたちのお話.
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人が集まり純粋な気持ちで何かに取り組む時、
それは大きな力となって大きなムーブメントを起こす。
そんなことを教えてくれる一冊に出会いました。
今日ご紹介させていただくのは「愛だ!上山棚田団」という一冊。
サブタイトルの「限界集落なんて言わせない」という言葉が表すように、
都市化と高齢化のために耕作放棄地として荒れてしまった棚田を、
大阪に本拠地を置く共創LLP(有限責任事業組合)のメンバーが復活させるお話です。
活動の舞台は岡山県美作市上山という集落。
旧英田町(あいだちょう)上山には「上山の千枚田」と呼ばれる棚田があり、
50年前まで大小あわせて8300枚もの棚田が広がっていました。
しかし、都市化や高齢化の波を被ったこの里山は、
耕作放棄地として手付かずの状態となってしまいます。
その「上山の千枚田」がヒョンなことから物凄いスピードで復活し始めます。
それは行政の力でもなく企業の事業でもなく、
都会で働く人たちが200km近い距離を通いコツコツと続けた再生活動でした。
■きっかけは何気ないことから
商社を退職して独立して翻訳などの会社を立ち上げた石黒さんは、
以前からの夢だった里山での暮らしを始めます。
憧れの晴耕雨読を実践し始めた石黒さんは上山で米作りを始めますが、
米作りに欠かせない水を得るための水路掃除を息子さんに頼んだのがきっかけでした。
その時、荒れ放題になっている棚田を見た石黒親子は、
息子さんの仲間を呼んで草刈りや水路掃除を行うことを考えますが、
それが「棚田再生」という活動につながり3年間で一気に再生を果たすんです。
その間の取り組んだ皆さんの熱意がすごい!
ピュアで熱い想いは伝播して行くんだということを教えられます。
■目次
はじめに
●第1部 英田上山棚田団の誕生
2)英田上山棚田団(2007年の活動)
3)初めての田植え(2008年の活動)
4)棚田の姿が見えてきた!?(2009年の活動)
5)石の上にも……(2010年の活動)
6)ブレイクの予感(2011年の活動)
●第2部 棚田団のルーツ ー協創LLPー
1)英田上山棚田団は協創LLPのプロジェクト
2)協創LLPの仕事術
3)協創する時代
●第3部 限界集落からの出発
1)上山はどう変わっていくのか
2)協創LLPの活動に注目
各分野各氏からのコメント
出版プロジェクトあとがき
メイキング・ストーリー(事実は小説よりも奇なり)
「上山、大好き、惚れた!」―団員の声―
「がんばれ棚田団!」~応援メッセージ~
目次を見ていただければ分かるとおり、
この本は約3分の1が活動の記録となっていて、
残りはプロジェクトの活動形態の紹介や関係者からのメッセージなどになっています。
ただ単に”地域を活性化しました”という記録に留まらず、
その活性化のプロセスや組織の作り方などもまとめられていて、
読んでいてこういうやり方があるんだ���ととても参考になりました。
純粋な気持ちだけでは物事は進んで行かないと思いますが、
純粋な気持ちを持った人々が集まると物凄いパワーになる。
人ってやっぱり素晴らしいなと思える一冊で、
読めば気持ちが元気になる一冊です!
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これはいいです!
おもしろおかしく書いてありますが、かなり深い内容です。
かつての棚田をどう再生するかというプロジェクトのすごさだけでなく、
・どうやって地方を活性化するか
・都会の人間をいきいきさせるか
・人のネットワークをどう広げるか
・耕作放棄地をどうするか
・都市の余剰労働力をどうするか
・どうやったら人は充実感や価値観を得られるのか
・それらの解決策のひとつとして組織のあり方、協創LLPがどう役立つのか
いろんなヒントがあると思います。
それだけですべてが解決する魔法の杖ではないでしょうが、示唆に富んでいます。
写真もいいですしね。
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岡山県美作市上山地区という一見典型的な地方の限界集落が、大阪のゆるーいメンバーらによって徐々に活気を取り戻しつつあるという事例。
ゆるーいとは言っても、知らない土地の人に迎え入れられるまでには、苦労と反発と数々の辛酸難苦があったろうが。。。
メンバーの成り立ちも、「楽しいことは正しいこと」というシンプルな旗の下に集った人たち。その楽しさが前面に出ている内容。身内乗りの雑な文章は愛嬌としてみる必要がある。そもそも、執筆の苦労はあるだろうが、金銭的な負担を負わずに作っている本(と、本の作成エピソードにある)なため、「おれらの本出たぜー、いぇーい!」と彼らの酒の肴になるのであって、他人がとやかく言う本ではない。
しかし、実際彼らのやっていることは「地方消滅」が言われている地方において、また、一次産業の活性化に関して、実に示唆に富んだものである。帯にあるように「地域活性は百の論より一つの証拠」であり、多種多様な地方において同じことをやってもダメで、一つ一つの事例を見ながら試行錯誤する必要がある。何が自分たちに取り入れられるか、参考に。
LLP(有限責任事業組合)という組織形態とその特徴にも少し触れられていて、参考になる。