バフェット合衆国 ──世界最強企業バークシャー・ハサウェイの舞台裏 みんなのレビュー
- ロナルド・W・チャン(著)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:パンローリング
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紙の本
勇者たちの生き方
2012/02/14 21:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:バリューラー - この投稿者のレビュー一覧を見る
二十六万人を越す従業員を抱えるバークシャー・ハサウェイが投資対象とした傘下の優良企業の経営者に対して、香港の投資会社のCEOが取材し出版したものを、元米系投資銀行員が翻訳した本。
ややこしい。
異業種間の相乗効果を生かした複合企業体であるバークシャー・ハザウェイも一般にはなじみがない。しかしその会社を率いるバフェットについては、資産が莫大であることが知られている。
ところがその傘下に、どんな会社のどんな経営陣がいるのか、その将来性に興味を持つものは少ない。莫大な資産の源泉なのに、やはり表面的なことにしか目を奪われないのは人間のクセかもしれない。
本書を読み進めると、バフェットがそうであるように、けっして派手ではなく、堅実に人生や家族と向き合い、仕事への取り組みが至極まじめな人たちの集団であることがわかる。ここまでなら、普通の人々と一緒である。
では、何が違うのか。それは、転機に対する態度の違いだ。
地道な準備をすすめていると、チャンスに対してどうしても臆病になってしまう。
しかし、その生かし方を一回でも経験すると、次のチャンスもモノにできるという勇気と自信が生まれ、好循環の中に入ることができる。その様子が詳細なインタビューの中から読み取ることができる。
一見、順風満帆という言葉がぴったりの集団だが、それぞれが逆境を逆境としているのではなく、すべては最良になるための過程なのだととらえて、目の前の仕事に取り組んでいるところが素晴らしい。
本当にやりたいことを探し当てながらも、目の前の仕事が、それと違っていてもBESTを尽くしているうちに、やりたいことができる道に通じる人生が本書で語られている。
運がよかったわけではなく、運を生かすための準備に余念がなく、さらに、その時がきたら躊躇することなく踏み出した勇者たちの姿を見いだせる一冊でした。
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