ミステリー小説に詳しくなくても面白い!
2019/04/06 04:06
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリー小説の新人から大御所まで、さまざまな作家の先生たちの作劇法があますことなく、書かれていて興味深く読めました。
普段ミステリー小説は、あまり読まないのですが、作家の先生たちの舞台裏を覗く感覚で面白い内容が盛りだくさんでした。ただ、ネタバレが多々あったので、これから該当のミステリー小説を読もうとしている人は気を付けなければならないな、と思いました。
ミステリーの書き方の技術。
2016/07/10 10:00
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本推理作家協会に所属するプロの作家による物語論やミステリーの書き方の技術が書かれた一冊。普段時代物ばかりで、ミステリーをあまり読まないので、叙述トリックなる言葉を初めて知った。この前読んだ、ダン・ブラウンの「インフェルノ」は叙述トリックを使ってたんだなぁ。畠中恵の「しゃばけ」シリーズにもあったなぁ。
とても参考になった。
2016/06/19 15:51
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶつぶつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
色々なプロの作家さんが作品を仕上げる工程が知れて、興味深かった。
例に挙げられている本が面白そうで困る
2021/04/24 09:32
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:gaudy - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は別にミステリーを書きたいわけでも、ミステリー作家になりたいわけでもないが、料理を作らない人でもレシピ本を楽しめるように、この本も楽しく読めた。
すでにプロの作家さんたちからのアドバイスが、今現在ミステリを書こうとして日夜呻吟している作家志望の人たちに、実際どれくらい役に立つかはわからないが(また、たとえアドバイスは大変有益なものだとしても、こうしろと言われて「はい」と出来るようなものでもないだろうし)、皆さんそれぞれ真面目に考え、あれこれ助言しているのには好感が持てる。
ただ困るのは、プロットやトリックの例として挙げられている作品がどれもこれも面白そうで、「ほしい本」リストがすごい勢いで伸びてしまうこと。今まで知らなかった作家さんもいろいろ知ってしまったし、うう、困るなあ。
ミステリーの書き方
2020/02/01 15:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:茶 - この投稿者のレビュー一覧を見る
先生方の物語や仕事に対するお話はミステリーを書きたい方のみならず、創作や、仕事にとても良い刺激になりました。
いっちょやりますか!という気になります。
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書く人それぞれの方法論が見られる。もちろんこれを読んだだけでは書けるようにはならない。まず、書くこと。
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作家がどうやって作品を構成しているのか、意識的にせよ無意識的にせよ、そのテクニック、構造を作家自身が語る。
「若い男を見た」というセリフ一つとっても、誰が語っているかによって印象を変えることができる。という説明が印象的だった。
退職寸前のサラリーマンの視点か、あるいは婚期を逃した四十代の女の視点かによっても読み手に与える印象はまるで違う。
600ページ超で二段組みと、内容は長い。
ミステリーに限らず、物語を構成する上で参考になる(いつ役に立つのか?)。
ただし、作家志望への作家からのアドバイスより。
綾辻行人「例えば『ミステリーの書き方』のようなHowTo本はあまりあてにしない方が良いと思います」
そんなぁ!
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有名作家達の方法論がぎっしり。
アプローチも考え方も人それぞれでおもしろい。
松本清張をお勧めする作家の多さにもびっくり。やはり圧倒的なのかな。
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別に小説を書きたいわけじゃないけど、何かしら勉強になるかと思って読んでみた。それなりにやはり面白かった。
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・現地に出掛けたとき、わたしは原則としてメモは取らない。写真やVTRも撮らない。そういう行為が必要なのは対象そのもののインパクトが弱いせいだと思うからだ。そして、カメラのファインダーを覗くことは視野狭窄に陥る最大の理由だと経験則として知っているからである(船戸与一)
・写真を撮るときは、まず被写体を心の中にしっかり焼き付けてから、忘れたときの保険として撮ることを心がけている。写真の映像は正確だが、心に残った映像のほうがより正しい。そして文字に起こし直すときは、こちらの心象風景のほうが確実に役に立つ(垣根涼介)
・とにかく、真ん中部分で何らかの事件を起こすと、全体のバランスが取りやすくなる(朱川湊人)
・魅力的な物語には、主人公の弱点は不可欠である(東直己)
・初心者の貴方は、まずは「深い湖のように美しい瞳」といった無様な比喩を削ってみましょう。ほとんどの比喩は不要であるという文章表現上の現実があるのです(花村萬月)
・タイトルというのは内容を端的かつ象徴的に表すものであり、その魅力を伝えるものでなければならない―タイトルを見て、まず観客がある程度自分で何かをイメージできるもの。なおかつ、分からないところがあって、本当はどんな内容なのだろうかと興味をそそられるもの(恩田陸)
・毎日、書くこと。2枚でも3枚でも書くこと。それが無理なら、1行でも2行でも書くこと。何を書けばいいかわからないときには自分が最も好きな、あるいは自分が理想とする小説を、200〜300枚くらい自分がその作家になったつもりで丸写しする。そうすれば、その後、机に向かえば5行や6行は書ける。勿論、その作家の文章に似ているだろうが、最初はそれでいいのだ。そこがスタートラインである(富樫倫太郎)
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10月7日はミステリー記念日
「どうしたら小説が書けるの?」―ミステリーの最前線で活躍する作家が、
そんな疑問に答える贅沢な一冊。
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まあこんなものを読んでるくらいなら書けという話なんだけど、楽しい読み物だった。方法論はしょせん百人百通りなのでそういう意味では特にあてにならない。
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ミステリー作家の皆さんが惜しみなく裏側を綴ってくれる本作。単純に読み物としても面白いし、ミステリー作家さんを知るきっかけにもなっている。
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途中まで面白かった
自分が好きな作者が ストーリーを考えてる時に注意点や どうやってプロットを組み立てていくか
ただ 長くて 途中で飽きてしまった
良くも悪くも 色々な人が出てる為
お前誰やねんと思いながや読む事もあり
疲れた
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錚々たる面子がミステリーの秘伝を余す事なく列挙する本書。
役700ページにも及ぶ創作アイディアの怒涛の中、一番口酸っぱく言われるのは、
「とにかく書け」というシンプルで一番難しいこと。
綾辻行人に至っては、
本書の中で「ミステリーの書き方」なんて当てにするなとさえ言う。
魔法のような、裏技のようなものはない。
匍匐前進のように着実に書くしかない。
ということをこれだけの分量を使って伝えていることに、作家の苦悩を感じ、
ある種絶望すら覚える。
つまりは行動力、多動力でもって向かわなければ、作家としては生きていけないということで、世に宣うビジネス書に書いてある事と通ずるアタックNo. 1イズムが肝要という事になる。
苦しくたって 悲しくたって
コートの中では 平気なの
打鍵が唸ると 胸がはずむわ
プロット 叙述 トリック
三幕構成 起承転結 セーブザキャット
......だけど、涙が出ちゃう。
ミッドポイントが考えつかないんだもの
涙も汗も 若いファイトで
青空に遠く 叫びたい
アタック アタック ナンバーワン
アタック アタック ナンバーワン
・・・・・・
と現実逃避に歌ってみたって、物語が紡げるわけではない。
そう、やはり書くことでしか物語は紡げない。
代わりの瑣末な緊急且つ重要でない事に気を取られ、筆が進まなければ意味がない。
独力の、孤独の、独歩の、這いずる虫の糞。
コートでは誰でもひとり ひとりきり
私の愛も 私の苦しみも
誰もわかってくれない
きらめく風が走る 太陽が燃える
唇に 薔薇の花びら
私は飛ぼう 白いボールになって
サーブ スマッシュ ボレー
ベストを尽くせ
エース エース エース
エースをねらえ
大杉久美子繋ぎで、熱血スポ根注入してみても、それで物語が書けるわけもなく、、、
いや、これはある種書けない者の話として、書けてはいるのかもしれない。
まぁそんな事はどうでもよいのです。
好きな作家の創作秘話を覗けるだけでも、
ファンにとっては感涙もので、
大家、大家、大家、大家のぐーりんだいの御後説賜る機会(それも半永久的に)など、一介の凡夫には身に余る蜘蛛の糸でありまして、まぁそれほど自己卑下しなくともよいのですが、
創作のなんたるかの一端を捉えるには最適やもしれぬ。
と考えながら、ちびりちびり読み進めて、
やっとのこさ通読といったところです。
もうお察しかと存じますが、
書き方本を読んだとて、
このような文体です。
綾辻氏の慧眼。
いや、単に書く量が足りていないだけ。
ファストに書く事に慣れ過ぎただけ。
などど言い訳をしている暇があれば書けと、
先人からの分厚いご指導ご鞭撻が鈍器本に具現化して襲いかかる。
そして私は、昨晩自宅にて死体となって発見された。死後何日か経っており、僅かに腐敗が進���でいる。自殺かと思われたが、遺書もなく、人間関係、金銭関係に困っていたわけでも無い。オートロックもないマンションに住んでいた為、不特定多数が殺せる可能性があり、他殺の線でも捜査することになるだろう。
だが凶器も無い。犯人の目星もつかない。
一体どうして私は死んでしまったんだろう。
死体のそばに、一冊の本。
近くにあるということは、最近まで読んでいたのだろうか。と考えるのは安直すぎるかもしれないが、この本に何か手掛かりがあるのかもしれない。
表紙には「ミステリーの書き方」と書かれている。
おや、この本には見覚えがある。
ふと記憶が蘇る。
私は、死ぬ間際まで、この本を読んでいた気がする。
ということは、やはりこの本は私の死と関係がある気がする。
私はその本を手に取ろうとするが、手に取る事ができない。物理的干渉を拒まれているように、手が本をすり抜けていく。
幽体というのは不便だ。
本の中身が自分では確認できないので、他人に確認してもらうしかない。
ちょっと、そこのあなた。あなたですよ。
この文章が見えているでしょう?
不躾なお願いなのですが、
状況は察しておられるでしょう?
そう、
この本の中身を読んで聞かせて欲しいのです。
そこに私の死に関係する事が書かれているはずです。
いや、そこをどうか。
私は近所の古本屋で買いましたが、
ネットを調べればどこかしらには在庫があるはずです。
私の死を、解き明かしてみたくはありませんか?
いや、解き明かして欲しいのです。
もうこれを読んでいるあなたにしか頼めないのです。
一生のお願いです。
まぁ、死んでますが。
後生だから、のほうが正しいんですかね。
後生真っ只中で言われても頼まれ甲斐が無い気がしないでもないですが。。。
冗談はさておき、
どうかよろしくお願いします。
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冒頭に戻る。
とするのは強引か。