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改めて読むと、青色LEDの量産開発は偉業と思う。この開発は、大企業の環境からは生み出せないし、中村教授のマインドがないと生み出せなかった。サラリーマンエンジニアが、忘れているベンチャー精神を彷彿させてくれる。
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本のタイトルと表紙デザインが良い。中身は本人のインタビューと、日経の技術系の雑誌に載った過去の記事の再掲が中心だが、ノーベル賞受賞直後のインタビューも載っているので、青色LEDの誕生からノーベル賞受賞までを時系列で俯瞰できる。
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祝ノーベル賞便乗本。日本の会社勤めで発明の対価が高いのは製薬メーカ。大手メーカは社内発明に対して見返りが薄い。日本の司法制度にも問題あり。米国の大学だと個人と大学で50%づつ対価を受け取れるというところもある。社会インフラとして、優秀な頭脳を日本に留めておくのが難しい状況になっている。
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青色LED裁判で技術者の待遇や地位向上に貢献したことは意義のあることだと思います。ただ、苦難の末、発明し、ノーベル賞を受賞しながら、いまだにヒール的な存在になっているのは可哀想な気がします。本当は日本が好きだからこそ、日本の将来を憂いていることには少なからず共感できました。
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理系の娘が、青色LEDの発明が、成功した記事を読み、『凄い!これは、凄い事だよ!』と、言った時、何が凄いのか、理解出来なかった私である。
その後、あれよあれよと、電球から、信号機から、、、我々は、その恩恵を受けることになるとは、、、思わなかった、、、
この発明家の中村修二氏が、受けた報酬が、又何と、少なかった事を知らされる。
そして、ヒール的に、会社を提訴至るには、なかなか大変な動力が、必要であったと、この本からも、察せられる。
初めの青色LEDを研究するにあったって、大本命の材料とされていた、セレン化亜鉛を避けて、一部の大学でしか行っていなかった、窒素ガリウムを選んだ所も流石である。
難しい方から、つき進んで言ったから、ノーベル賞も授与されることになったのであろう。
江崎玲於奈氏が、「マーべリックな研究者」と例えたのも、理解出来る。
しかし、最初にアメリカに行ったのに論文を書く暇も無く、機械を作るために、溶接に明け暮れた為に、論文の提出が出来なかったせいで、つまはじきにされるのは、屈辱であった事だろう。
その後も、研究成果が、出ないと、周りの物からは、異端者のように言われ続けて、良く、神経がもったものだと、思う。
日亜化学との裁判も、和解となったが、提訴した時の100分の1と言う結果に終わってしまった。
しかし、ノーベル賞と言う、権威は、ついてきたのである。
1014年のインタビューでは、『ノーベル賞は、通過点に過ぎない』と、、、、
これから、どんどんアメリカでも、活躍して欲しいけれど、もう、日本には帰って来て、発明はしてくれないのかな?と、、、、
少し、残念に思う。
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日経の技術系雑誌に載せたものをまとめるとともに、再度中村修二本人の肉声を掲載させたもの。
それにしても科学の進歩には、私のような一般人ですら無意識的にその恩恵を得ているのであるが、この青色LED発光ダイオードは、気付けば世界を席巻し、さらにそれを技術の土台として多くの分野において計り知れない貢献をしていよう。
この本を読んで、勿論理系的な話は難しすぎてわからないが、一人の不世出の天才が、いかに誰もいない野道を切り拓いていったかの一端を知ることができるともに、そこからの会社との裁判、一般技術者の会社における待遇、日本の技術立国としての危機と在り方への警鐘などなど考えさせられることが色々とあり、まさに表題の如く劇場のようである。
また何度も本書に出てくるが、日亜化学創業者の小川信雄氏がいなければ、この世紀の大発明はありえないことだったとのことで、ある人物が何かを成し遂げるということを見抜き、一任する度量と慧眼を持つトップというのも学ぶべきとこである。