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紙の本
漱石の心の裡を知る貴重な一書
2021/10/10 10:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
漱石の殆どの著書は小学校高学年から中学生の頃に読了しましたが、正直それは文字通り読了した、という或る意味若気の至りに似た「勢い」であって、決して著書の中身を噛み締める事が出来たという事ではありませんでした。
ですが今この齡になり、また以前読了した『私の個人主義』を含めるうちに、朧気ながら漱石の思想の奥深さを少しばかり感じ取れるようになった気がします。改めて漱石の著書を読み直していきたい念に駆られました。
さて本書において興味深かった章は、『愚見数則』と『断片 三五C』でした。更に巻末の解説が秀逸でした。前者二つで漱石のエッセンスを垣間見た感じがし、また後者の解説が漱石の真髄を総括的に解り易く解してあった為、有意義な充実感を得られました。
紙の本
漱石の人生を凝視し、人生の意義を見い出そうとする姿勢が伺える興味深い一冊です!
2020/03/08 12:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『吾輩は猫である』、『三四郎』、『それから』、『門』、『こころ』、『道草』、『明暗』と数々の小説を残した夏目漱石について、直木賞作家である出久根達郎氏が、「漱石の作品すべてが人生を論じている」と主張し、漱石が残した随筆、講演、書簡などから、彼の人間と人生を凝視した人生訓を読み取ろうした画期的な一冊です!同書には、妻の夏目鏡子や友人の正岡子規に宛てた書簡や門下生であった芥川龍之介などへの文書も収録され、小説だけからは知ることのできない、漱石の人生を凝視し、人生の意義を見いだそうとする姿勢が垣間見られます!
紙の本
『漱石人生論集』
2015/11/29 14:36
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シエル - この投稿者のレビュー一覧を見る
漱石を読んだのは久し振りだ。
何年振りか、十何年振りか、何十年振りかと言うぐらい漱石を読まなくなった。
文庫本で手に入るものは全て読んだし、江藤淳の『漱石の時代』三部も結構な大作であり読み応えがあった。
漱石を読み始めたのが高校生の時だからざっと35年以上は経っている訳でこちらは歳を取ったが漱石の文章はいつまで経っても昔のままである。
当たり前だけれど、読みながら懐かしく思い返すことが出来たし漱石流の言い回しや諧謔、ペーソスに自虐まで随分と真似たような気もする。
お袋との手紙でもエラそうなことを縷々書いたけれど漱石の引用だったり、亜流で自分でアレンジしたものだった。
解説で出久根氏が「漱石の人生論と言う本は無い」と書いている。
確かにそうで、本書は発表されなかった作品だけでなく書簡なども入っている。
また、同じく説かれている通りに「小説のみならず新聞の記事でも講演でもどこかに漱石の人生論が出ている」と、その通りだろう。
200頁ぐらいの文庫本だから読み易いんだが消費税を入れると800円にもなると、漱石もなんだか随分遠くなった気がする。
漱石の肖像がお札になったからと言って、原稿料に変化はないし第一に漱石が死んでどれだけの時間が経ったと言うのか。
自分が高校の時に買った文庫本は300円もしなかったような、『猫』のような厚い本はもっとしたと思うが時代だな。
たまに漱石を読み返すのも悪くないなと思った。
今度は青空文庫で電子書籍で読むことにするつもりだけど。
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