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逆転の発想というのか、倒立した真相は面白い。あと飛鳥部の書く女の子はどれもCV.林原めぐみで再生される件について
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うーん。
この反則ギリギリの感じ…
ってがギリアウトなんじゃねーかっていう…
この話の流れでこのネタをぶっ放してくるなんて思わないって普通。
事件自体は、島で起こる幾つもの殺人事件の各現場に残された『バベルの塔』というミッシングリンクを頼りに、事件の繋がりを探し真相に迫る。
というミステリのど真ん中なんだけどね…
結末は意見の割れるとこでしょう。
こんなこと言ってても好きなんですよね。
こーゆーの。
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えーっと、「濡れた心」読んだら読みたくなって、読み返し。
やっぱこの人の描く、賢い少年は好きかもしれない。
おじさんと少女でいうと、この話が一番好きです。
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ー バスの中に子供たちが密集している。これは本当はかなり異常な事態なのではないだろうか。人間も生物である以上、他者の入り得ぬ領域、テリトリーを持っている筈である。その不可侵領域を最初から子供たちは奪われている。
満員電車や混雑したバスで通学し、教室は鮨詰め状態、机ほどのスペースの確保もままならない。家でも同じだ。家族から侵食される。彼らには居場所がない。《場所》を確保できないのだ。
しかし人は場所の中にしか存在できない。その時、現実に求められない場所を彼らはどこに求めているのだろう。 ー
飛鳥部勝則の作品は本当に面白い。
ミステリーの中に自分の絵画を使う稀有な作家。
何でこんなに面白いのに、絶版のまま放って置かれるのだろう?
他の作品も読みたいのに、絶版の為にネットの中古では1万円超えして中々手に入らない。時間あるときに神保町で宝探ししたいなぁ〜。
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美術教師の殺人現場には、バベルの塔をモチーフにした自身の作品が置かれていた。さらに第2の事件現場にもバベルの塔が残されていて...。他の作品同様、閉鎖的で薄暗い雰囲気、謎多き少女、この辺りを描かせたら右に出るものはいないだろう。彼女の残したメッセージもベタではあるが良い。ただ、仕掛けに二番煎じ感は否めない。
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雪深いある孤島の中学校の美術教師が何者かに殴り殺される。その後、その中学の用務員が家で毒をあおって孤独死する。その2件の現場には、バベルの塔の絵が残されていた。これは2つの殺人(?)をつなぐ鍵となるのか?
章ごとに登場人物の視点を切り替え、それを利用して事件を一方向から切り取って、それらをつなぎ合わせることで…というスタイルのミステリ作品、だと思う。
とにかく、これは作者は色々と隠したいんだなと思わせるような文章が最初から最後まで続くため、読者も俯瞰した立場から見ざるを得ない、居心地の悪さを始終強制される作品である。
藤川志乃という不思議少女や、暴力教師に、美しいが闇を背負った用務員の元妻など、キャラクターを引き立てようという努力を認めるものの、いずれもアニメなどでとりあえず作った、ステレオタイプな変わった登場人物という感じで、全体に浅い。また、事件や様々な確執なども、表面だけ繕ったようなものばかりであり、のめり込むポイントが見当たらない。
キーとなるバベルの塔は、半村良のようにそこを足場にして、現代に持ち込むのか、それとも絵の中に描かれていた志乃に似た少女からファンタジーに入っていくのかと色々予想したが、結局それらも生かされなかった。
最終章では、登場人物たちの内輪ネタみたいになって完全に冷めたうえ、作者あとがきで「この名作に」云々、鼻につく嫌味を見せられ、まあ、☆1つが妥当だ。