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投稿者:Anna - この投稿者のレビュー一覧を見る
想像以上に内容が深くてびっくりしました。ただ単純にチョコが好きで読んでみただけなのですが、その背景にある歴史だとか社会の事もしっかりと学べる、そんな一冊です。
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世界中で愛されているお菓子、チョコレート。その原料となるカカオがどの様に生産されているかを筆者が決死の覚悟で潜入したレポ。 カカオは多くの児童労働という犠牲の上に生産され、その子達はチョコレートの存在、ましてや味も知らない。世の中はチョコレートの季節。いくら高級チョコが飛ぶように売れてもその恩恵は生産者、とりわけ子供に還元されることはないであろう。
ちょっと考えてみてはどうですか?
終盤はフェアトレードについて綴られています。先進国の中でも最低の食料自給率だけに、この問題は避けては通れないですね。
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チョコレートの歴史は、始まりから今に至るまで、過酷な労働を強いられる人(子ども)がいて成り立っているのだった。辛い、辛い事実。
ものすごい取材力です。文章量も、たっぷり。
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この本では、カカオに焦点を絞って貧困の構造について語っている。
カカオだけでなく、何にせよ、利益の配分に問題があり、それが貧困を作り出している。
貧困層の人が得るはずの利益を搾取する人が居る限り、貧困は無くならない。
利益を得るべき人から横取りする仕組みが出来上がっており、
その仕組みを崩そうとしても、その仕組みで利益を得る人間がそうはさせない。
よって、貧乏な人はより貧乏に、金持ちはより金持ちになる。
これは解決できるのか…?
どちらにせよ、裕福な人間が解決を試みない限り解決しないことは確かである。
貧困の原因は様々であり、解決が容易なものとそうでないものがあることが分かった。
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チョコレートの歴史や、シオラレオネやガーナのカカオ栽培の労働問題について様子など、とにかくチョコに関することが詳しく書かれています。これを読まなきゃ真のチョコ好きとは言えない☆
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なんて衝撃的な内容。何気なく食べていたチョコレートが、とてつもない犠牲を伴っているたなんて。無知なことが、罪と知らずに罪を犯していることもあるのだと、考えさせられた。
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カカオひとつでここまで大きな問題を孕んでいたとは想像もしなかった。
明治かロッテの箱型チョコの内面にカカオの解説が載っているのを目にしたことはあるが、児童労働(奴隷)やカカオ利権による政府高官らによる情報操作に拉致殺害、コートジボワールの移民問題なんて一切触れてなかったから非常に勉強になった。
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カカオを摘み取る子供の手と、チョコレートの包み紙を破る子供の手にここまでの違い、圧倒的な裂け目があるとは露ぞ知らなかった。マジで凹んだ。『チャーリーとチョコレート工場』観て安易に面白がってちゃ駄目だな…。
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市場主義社会は搾取の連続で成り立っていく。
悲しいけれど、そうでなければお金をたくさん稼ぐことができない社会になってしまっている。
お金なんてたくさんはいらないはずなのに…
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2009/9/2図書館で借りる
2009/9/7返却
第一章.流血の歴史を経て
新大陸自然文化史/ホセ・デ・アコスタ
第二章.黄金の液体
新世界の歴史/ジローラモ・ベンチョーニ
第三章.チョコレート会社の法廷闘争
チョコレート工場の秘密/ロアルド・ダール
第四章.ハーシーの栄光と挫折
第五章.甘くない世界
アフリカ 自壊する大陸/ピーター・シュワブ
第六章.使い捨て
ケビン・ベイルズ
第七章.汚れたチョコレート
お菓子の国の危機/ジャン・ポトカー
第八章.チョコレートの兵隊
第九章.カカオ集団訴訟
ミルトン・S・ハーシー
第十章.知りすぎた男
ジャック・ユイルリー
第十一章.盗まれた果実
盗まれた果実/ピーター・ロビンス
第十二章.ほろ苦い勝利
ヒューバート・ハンブリー、ジョン・F・ケネディー、リチャード・ニクソン
エピローグ.公正を求めて
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原料のカカオ豆を栽培する子供たちと
それを食べる先進国の子供たちとの間には
どれだけ 深い溝があるのか・・
ショックを受けました。
働かないと生きていけない世界。
過酷な労働をしても 賃金が無い
または人身売買のような状態で つれて来られて働かされていたり・・
さらに恐ろしいのは、その状況を作り出しているのは
その豆を製造・加工・消費する
先進国の私達自身だということ・・
自分が口にするものについて
ここまで無知だったことを恥ずかしいと思いました。
「カカオ豆を収穫する手とチョコレートの包み紙を開ける手の間の溝が埋められるためには?」
という著者の言葉に、
今は何も答えられないほど、呆然としています。
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アンフェアな取引で、莫大な富を築いた産業界、特にカカオ生産は今も昔も”奴隷労働”で購われていること、1つのチョコレートに存在する背景を知らない消費者たち。
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多国籍企業と、国家間、そして国内の利権争い。
その底辺にいまもある奴隷。
なくなるまでにどれだけ時間がかかるのだろう。
補助金目当てのNGOとスクープ目当ての記者と、何がどこまで本当の情報であるか創作の話か。
すべてが正規の値段になったとき、自分たちの生活品の値段はとんでもない価格になる。
それを受け入れるボランティア精神者はいるのか。
弱肉強食といって終わるのか。
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チョコレートのまさに真実が描かれている。
チョコレートの生産農家の人たちはチョコレートを食べた事がないというのは知っていただ衝撃だった。
チョコレートの歴史、チョコレートの原料のカカオをめぐる原料国と生産・消費国との現状。
そして生産現場での子供の奴隷、人身売買。
現状は昨今を示している。
カカオ農園で働く少年の言葉が胸にささる
「チョコレートを食べている人は僕のお肉を食べているのと同じだ」
この発言が物議を醸す。
ノンフィクションであり、専門書のようにも思える。
重い現実がそこにある。
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チョコレートの甘さに隠された真実の姿を描き出した本。チョコレートの歴史から現在の状況に至るまでを書き出している。チョコレートは過酷な労働環境で作られ、冷酷な世界市場経済に左右されている実態がわかる本。
チョコレートを今までみたいに単純に楽しんでは食べれなくなるかもしれません。