紙の本
独特なショートショート
2015/05/03 01:00
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
星新一作品が好きで、星新一の孫弟子である田丸さんの作品が気になり、読んでみました。結論から言うと、星新一作品のようなブラックユーモア路線ではなく、ファンタジー性のある作品が多いと感じました。その一方で、どこか切なさの残る作品もあり、そういう所に星新一作品との共通性は感じました。
様々なテイストの作品が揃っていますが、やはり最後に収録された「海酒」が一番好きでした。一風変わった設定で、やや切なさを感じさせつつ、最後はオトす。そんな作品です。
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子供の頃、びんに自分の好きなものをコレクションしたことがある人はたくさんいると思いますが、本書もまさにそんな感じ。
たまに毒っぽいテイストのものもありますが、キラッと光る小品が詰まっていました。
ダジャレみたいな発想から、こんな面白い物語ができるなんて、著者の頭の中はどうなっているんだろう?
作家買いする人がまたひとり増えました。
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これも又吉さんがおすすめしていた作品。
まず、本の装丁がすごく素敵で気に入った!表紙の絵や文字のフォントも綺麗だけど、その表紙をめくるとすりガラスのような質感の紙?があって、その後ろに『海色の壜』ってタイトルが透けて見えるの。うっとりしてしばらく眺めてました。
ショートショートって、世にも奇妙な物語みたいに後味の悪いオチが多いイメージなのですが、田丸さんのは爽やかな読後感でよかった。あとがきでも書かれてますが、自分が育った海辺の街での思い出を閉じ込めたのだそう。ほぼどの物語も平和で(登場人物たちが、みんなそのおかしな状況をアッサリ受け入れてるのもいい)、きらきらと輝いているよう。
最後の『海酒』がやっぱりよかったなぁー。海色の壜というタイトルはここから来てるんですね。海酒、私も飲んでみたい。お話のひとつひとつが、海色の壜に閉じ込めたビーチグラスのひとつひとつという設定もいい!
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童話のような落語のようなお話の瓶詰。ショートショート集はあまり好みじゃないけれどこれはセンスが良くて大好き。同じ著者のものをもっと読みたい。
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ふぐのおんがえし、蜜、釣りの話、海酒、などなどユーモアあふれて大好きなショートショートがいっぱい!!
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少し怖い話は「壁画の人々」もの言わぬ人たちの表情が見えるようでおもしろかった。
突然、部屋へ上がり込んだ男が釣りを始めた不思議な話
「部屋釣り」が良かった。
かわいい話は「砂童子」
Twitter文学賞(第2位)から手にした本。
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新世代ショートショート作家の旗手、単行本2弾!奇想天外な20編。
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実にさまざまなテイストの掌編たちである。物語は長さではない。ひとつずつはあっという間に読めてしまうが、そこにはどこまでも広がる世界が詰まっているのだ。しかもラストには、何かを期待させてくれるささやかな夢がある。つい自分の身の周りを見回してしまいそうになる親しさと、夢のような荒唐無稽さが同居しているような、愉しい読書タイムだった。次はどんな世界が開けるのだろうかと、一篇を読み終えるたびにわくわくする一冊である。
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一日で読破できるくらい読みやすく、その世界観に入り込んでいってしまうくらい夢中になりました。
どの話もファンタジーでありえないけどあったらいいなぁって思うような河豚と人間の夫婦円満のホッコリ話。
ちょっと恐ろしいけど飲んでみたい蜂蜜の話。
儚く美しい桜の暖かく悲しい話。
作家さんの地元が綺麗な海だったとの事ですか、震災に遭われてその綺麗な海を見る事が出来なくなってしまった。
そんな時、あの綺麗な海を瓶に詰めようと、海に関する一つ一つ物語を瓶に詰めたのがこの本である。
いつか海酒を飲んでみたいものです。
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何か不思議な話しの短編集。
2015.9.16
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セブンネットで購入。
「ふぐの恩返し」「桜」「夕暮れコレクター」「海酒」が
お気に入り。
特に「海酒」はエメラルドグリーンの色の酒を見たい
感じですね。
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特徴があまりなかった。それに、結論が想像できしまうお話がいくつかあった。
部類はショートショート。
星新一に及ばずかなー
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いろんな風味のショートショート。相変わらず、発想が面白いなぁと。「O型免許」「壁画の人」「カーライフ」、そして、やっぱり表紙にもなってる「海酒」がよかった。
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海にまつわる小さな物語が詰まったショートショート。最後の「海酒」は映画化もされたみたい。田丸さんの作品は、現実と空想世界が絶妙なバランスで混ざりあっていて、この世界で起こっても不思議ではないようなそんなお話がたくさん。ちょっとした空き時間や寝る前に読むのに良いと思う。
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行ったことがないくらい不思議な想像の世界にどの話も連れて行ってくれる。背後のメッセージに考えを巡らせるというより純粋に文字からの想像を楽しんでしまった。壁画の人々の出だし好きだったなぁ。アドネコも広告業界で働いてたわたしからするとワードチョイスがすごかった笑 また田丸さんのワークショップに参加したいなぁ "かけこむ缶詰" みんなで考えたの楽しかったなぁ。人間を楽しも。
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グアム、3冊目 。「O型免許」に自分を重ね合わせてクスリとして、「似豆」で涙し、「砂童子」に憧れて、「海酒」で嘆息。
他の作品読後のツイートで、作家さんからおすすめいただき、海を見ながら読みたいと慌てて購入…間に合ってほんとよかった!
南の島の旅先で、この本に出会えたらものすごく幸せだなと。ホテルのお部屋にドネーション。誰かの手元に届きますように。