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格差社会のもと、その「不幸」が報じられていた若者たち。しかし、統計によれば8割の若者が現在の生活に「満足」している!その指摘で若者論を一新した古市憲寿の代表作に、新たに約200の脚注を追加。26歳の古市憲寿が描いた「若者」像を、30歳になった著者自身が「答え合わせ」。さらに未来のために各章に追記を加えた、この国と「若者」のすべてがわかる決定版!
解説・中森明夫「古市憲寿とは何者か?」
俳優・佐藤健との対談を収録
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著者とは年齢が近いこととチョコ好きを表明していること以外、特に共通点のない私(29歳、千葉県)が読みました。
ざっくりいえば、社会制度や前世代からのひずみの結果である問題(たとえば少子化や消費活動の低迷)を、「若者の意識」が原因であるといっておけば楽だから、年配の人は「若者」を取り上げるのが好きなのだ、という話。
古市さんのことは、「自分」と「自分のまわり」でないことは「どうでもいい」と話しているのをテレビで観て、なんだこの人は!?と思ったのが最初だった。
でも、それが言葉どおりの意味ではなかったことを、あとがきを読んで知る。「『自分』だったかも知れないと想像できる範囲での『自分』や『誰か』」(p. 399)というなら、その範囲を限定しなければ、地球上に「自分」や「誰か」でない人はいない。
私も、未来に希望はないがいまは幸せだと思える「若者」(30歳になるまでは若者だと思いたい…)。
「社会」の問題は政界や財界の偉い人だけでなく、いろいろな立場の人が自分に合った形態で、かかわることのできる日本であってほしい。無力だとは思わない。できるだけのことはして、それでも世の中が思いもしないほうに向かっていってしまうのなら、それはそれで生きるだけだ。
単行本は未読。ブクログの献本企画でいただきました。
「若者」や「社会」という生ものを扱った本は、そのまま文庫化したところで古くてつまらない。大幅に改訂しているところが嬉しいなぁと思った。
学術書のように脚注が入っているけれど、半分くらいはオーディオコメンタリーみたいなつぶやきだし、本文もくだけていて読みやすい。
地の文で「男の子」「女の子」という表現を使ったり、数年前の自分に脚注でツッコミ入れたり褒めてみたり、かわいい人だなぁ…と思う。「ムラムラする若者」という言葉を流行らせたかった過去の自分に悶絶するのとか。
楽しく読めてしまう文章からは、第4章で書かれていたアースデイのように、とにかくたくさんの人を巻き込みたいという意思が感じられる。
テレビに出ている著者しか知らない人(ぜひ補章の対談からだけでも)、「若者」に興味がある人、これからの世の中について考えたい人…データや小難しい内容は読み飛ばしても、様々な人に読んでみてほしい一冊です。
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おもしろい!!!!!一章についてはとくに言えることはないが(若者論の振り返りと、若者論は今以降「ない」ということしか言っていないため)、2章では「私たち(の世代)に必要なのは目的ではなく仲間」ということと3章では「大戦にむかって作られた「日本」だが、大戦(敗戦後の敗者復活経済戦含む)が終わって用無しになったら解体してしまった」というのが、ほんとだ!!!と思った。4章以降はまたあとで読むつもり。
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『将来の可能性が残されている人や、これからの人生に「希望」がある人にとって、「今は不幸」だと言っても自分を全否定したことにはならないからだ。
逆に言えば、もはや自分がこれ以上は幸せになると思えない時、人は「今の生活が幸せだ」と答えるしかない。つまり、人はもはや将来に希望を描けない時に「今は幸せだ」「今の生活が満足だ」と回答するというのだ。』
古市さん、ワイドナショーでたまに見て好きだけど、本は初めて読んだ。
若者論の王道。衝撃作ではなくむしろよく勉強してると思う。
宮台真司や大澤真幸のような飛び抜けたものはないけど、面白く書けている。
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就職難、所得低下、非正規雇用、
そして人口減少、少子高齢化…
今の世の中、よい話題をみつけるのは
難しい気がする。
でも、その一方、
世の若者達は、自分達の生活に
ある程度満足しているという統計がある。
地元の友達と遊び、
スマートフォンで知りたいことを
すぐ調べられ、親のもとにいれば、
生活も困窮しない。
そんな若者達は何を目指し、
どこにいくのか?
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前から読んでみたかった本がちょうど文庫本化したので、さくっと。いろいろ文体に鼻につく箇所は多いけど、これを書いた筆者が25歳だから、さもありなんって感じ。しかし、確かに人類が発祥した原初から、若者を叩き続けていてるのだなあ、というのはなんとも納得。いつの世でも、大人にとって若者はエイリアンであり続けて、愛想入り混じって無理やりにでも自分たちの物差しで解釈してしまいたいんだろうな。30男には身につまされます。
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単行本でも読んだけれど、注釈や補筆も増えてるということで、改めての答え合わせ。やっぱりこの本はエポックメイキングやったと実感。
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某TV番組で古市さんを初めて見てからずっと読みたかった作品。
時間をかけながらやっとこ読了。
いやーやはりこの方の本面白いな。
まさに今の生活を『幸せ』だと思いながらも『将来への不安』はあるという本書で言うところの『今時の若者』(ギリギリ)な私にとって頷き半分首傾げ半分の丁度ええ具合に読ませていただきました。
そして最後の締め方が斬新。
でもそうだよねって思ってしまう。
今後の古市憲寿作品にも要注目です。
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「だから日本はずれている」で文章の爽快さに影響して著者の駆け出し作品を読んでいる。
本書は2011年出版だが、最近本屋で売られているのは2015年版。2011年版のものに著者がコメントを付け加えている。
この本を読むと、なぜメディアに古市氏がよく登場してきているかがよくわかる。若者というあまりない分析対象に著者の分析力、参考文献の多さがかなり際立っている。そして、なかなかボリューミーな内容。なによりも、人を小馬鹿にしたような、それでいてきっぱりと言い切る文章のスタイルがいい。
中は6章構成。1章は若者論について歴史を振り返るのだが、これは文章量が多いことと内容が難しいのでかなり苦戦しながら読んだ。なお、2章からは文章量は多いもののかなり読みやすく面白い。
圧巻なのがやはり参考文献の量。扱う資料もネットのページから図書館の奥深くに貯蔵されているもの、若者と直接かかわらないものと多岐にわたる点が凄い。2015年度版の追記したコメントは面白いものが多かったのでもう少し会っても良かったと思う。
参考図書:
「若者は本当にお金がないのか? 統計データが語る意外な真実」。本書の参考文献でも登場するが、これはわかりやすくなにより知り得てる知識と大きく異なることが証明されているので面白かった。
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要は、立ち読みしているあなたに、今すぐにこの本を買って欲しいと訴えている訳だ。 2011年に書かれた文章の「答え合わせ 」マクロ 苛烈な競争社会 1980金属バット殺人事件 ワシワシ詐欺 文庫化に当たってアップデート 好んで用いられる小話「近頃の若者はけしからん」ノスタル爺たちの嘆き 既視感デジャブ 石原慎太郎 太陽の季節 脳幹 みゆき族 皇居に向かって敬礼 「一億総中流 」と「若者」の誕生 社会貢献ブーム 僕たちは世界を変えることができない 向井理 松戸、常磐線、日暮里か上野 バイアスがかかる マイルドヤンキー 所謂「金の卵」二男三男 集団就職の時代 地元志向 まるで難しい言葉をやたら使ってみたい大学生のレポートみたいだ 嫌消費けんしょうひ 人はどんな時に「今は不幸だ」「今は生活に満足していない」と答えることができるのだろうか。大澤によれば、それは、「今は不幸だけど、将来はより幸せになれるだろう」と考えることができる時だという。 事実、多くの調査で共通して、高齢者は幸福度や生活満足度が高い。体力も衰えた高齢者が、まだ若い人よりも「今の生活に満足している」というのは、一見おかしな話だ。しかし、高齢者にはもう、「今よりずっと幸せになる将来」を想定できない。だから、彼らは「今の生活」に満足していると答えるほかないのだ。 もはや今の若者は素朴に「今日よりも明日が良くなる」とは信じることができない。自分たちの目の前に広がるのは、ただの「終わりなき日常」だ。だからこそ、「今は幸せだ」と言うことができる。つまり、人は将来に「希望」をなくした時、「幸せ」になることができるのだ。 社会学では「相対的剥奪」と言うのだけど、人は自分の所属している集団を基準に幸せを考えることが多い。 ディストピア暗黒卿 根本かおる『ブータン「幸福な国」の不都合な真実』 斎藤環『承認をめぐる病』 ブブゼラ パブリックビューイング コンサマトリーというのは自己充足的という意味 メリトクラシー業績主義 村々していれば幸せだ 村々からムラムラへ 期間限定で出現する国家 インフラとしての「日本」「日本に住むことによって得られるサービス一式」(税金) 明治政府が「日本」と「日本人」を作った 徴兵制 富国強兵と経済成長 ただ流石に西野カナみたいに、会いたくて震えはしなかったけど アル・ジャジーラ 市橋達也 『希望の国のエクソダス』の続編『オールド・テロリスト』 閉塞感を紛らわせる為の表現活動だったり、承認を求める為の「居場所」探しという毛色が強かった。それでいいのだ。家に閉じ籠っているよりは、太陽の下で街を歩いた方が健康にも良させそうだ。共通の話題を語れる友人まで出来るなんて、一石二鳥である。ただ、もう少し建設的な方法もあるし、社会にはもっと楽しいこともあると思うけど。霞ヶ関の官僚 南三陸 カンボジア 非日常が必要 コミットメント 反原発というお祭りの中で シュプレヒコール 何やらわからない達成感を得て帰る ガス抜き 恣意的(テキトーな)百花繚乱状態 災害ディストピア(ユートピアの反対) テレビ視聴率に直せばだいたい大ベストセラーで二% 深夜番組にさえ到底及ばない小さな世界のお話なのだ 雇用は創出され 「銃後 」の自動的服従システム 科学に対する過信が生んだ悲劇��、より良い科学によって解決するというのはドラえもんでよく見られるパターンだ。藤子・F・不二雄は科学が作り出す優しい未来を信じていたのだ。 体内に小型原子炉 生温かく見守ってあげるほかない 萌芽ほうが こんな教科書みたいなまとめをしていいのか不安になるが、頑張っている人にケチをつけるのをやめるくらいには大人になってしまったので仕方ない。 世界最速で人口減少が進む日本 2023年には2人の現役で1人の高齢者を支える時代が訪れる 奇跡の出生率急上昇や、謎の高齢者大量失踪事件でも起きない限り、2072年まで現役に対する高齢者の比率は上昇し続ける 恣意的(気ままで自分勝手なさま)未曾有の大災害 日本の「正社員」になれない若者たち 今や子供に「漫画を読むな」と言う親なんて、のび太のママ(38歳)くらいだろう 言い方を変えれば、日本中の人々が急速に「若者」化しているのだ。「一億総若者時代」を僕達は生きているのだ。 政治的無力感 糾弾 婚外子 喪に服したような雰囲気 若年層ほど世代内格差は少ない 家族という最強のインフラ 「若者の貧困」問題が、本当に問題になる時は、若者が若者でなくなった時なのだ。 よく知られているように、日本では一度「いい学校、いい会社」というトラックから降りてしまうと、再びそこに戻るのは難しい。いくら向上心があっても、学歴がなかったり、フリーターを続けている人はなかなか「いい会社」で働く機会に恵まれない。所謂「キャリアラダー」がないのだ。承認欲求を最もシンプルに満たすためには、恋人がいればいい。全人格的な承認を与えてくれる恋愛は、その人の抱える殆どの問題を少なくとも一時的には解決してしまう。童貞率 処女率 マイノリティー 承認の供給源 ツイッターで適当に社会派っぽいことを呟いて、フォロワーたちに賞賛されて、沢山リツイートされることだけで、多くの人はただ満足してしまう。結局、ツイッターの提供する「共同性」に、「社会を変える」という「目的性」は回収されてしまうんだろうと僕は考えている。 幸福な無縁社会を生きていく 満足度8割の「農民工」、1%の「蟻族」 あの頃の僕らに復讐されている 一部の「一級市民」が国や企業の意思決定に奔走する一方で、多くの「二級市民」はのほほんとその日暮らしを送る、という構図だ。 一人一人がより幸せに生きられるなら「日本」は守られるべきだが、そうでないならば別に「日本」に拘る必要はない。だから、僕には「日本が終わる」と焦る人の気持ちがわからないし、「日本が終わる?だから何?」と思ってしまうのだ。歴史が教えてくれるように、人はどんな状況でも、意外と生き延びていくことができる。 佐藤健 クレバーで、物事を俯瞰的に見ることができるけど、決して冷めているわけではない。そして、何を聞いても慎重に、自分の言葉で話す。その言葉は、誰をも傷つけないような配慮に溢れている。とてもいい22歳とは思えない。そりゃ、これだけのスターになるよなぁと思った。 実は役者にはなりたいけど、僕は自分に芝居は絶対に出来ないと思っていたんです。おかしな話なんですけど。だけどいざスカウトされて、レッスンに行くようになって、初めてお芝居をやってみたら、勿論上手に出来ないんだけど、凄く楽しかったんです。レッスンに行くのが楽しみでどんどん練習を続けていたら、全然照れも��くなっていました。そして、いつの間にか「俺には芝居なんか出来ない」って思ってた頃の気持ちを忘れてました。だから、慣れなんだなって。何でも徐々に慣れていくんだなって 僕の友達でも不満ばっか言いながら働いている人がいます。だけどその人は、若干やりたいことが見え隠れしている感じがしたので、高橋歩さんの『人生の地図』っていう本を読めって言って渡したんですけど。サラリーマンを辞めたくなるような本だ(笑)。 感受性が高いと生きづらくないですか。例えば、孤独だってことに気付かないくらい鈍ければ、ずっと幸せかもしれない。だけど、孤独だと気付いた瞬間に、世界はガラッと姿を変えてしまうかもしれない。 自分の生活に満足できていない人ほど「国を変えたい」とか、大きなことを言う傾向がある気がします。身近な人との関係一つうまくマネジメント出来ないで、何が「国」だーとか思うんですけど。 ミスチルの『HERO』 例えば僕達は、地球は丸いって思ってるじゃないですか。でも殆どの人は別に丸いって確かめたわけでもなくただ単に丸いって思い込んでいる。物理が得意な佐藤さんは確かめられるかもしれないですけど。 世の中って、自分で確かめたわけではない妄想やイリュージョンで成立していることが多くあります。この本でも書きましたが、「日本」や「日本人」というのも一種のイリュージョンだと言えると思います。 佐藤さんって常に価値を相対化しているというか、自分や現代の価値観から無闇に他者や過去を裁かないですね。凄くクレバー。いやいやいや、でも色々な時代の、色々な人を演じなければいけないので…。 そうか、演じるってそういうことですね。当時の価値観に染まったっていう前提で、ある人物になりきるわけだから。 自分の想像力の限界を知っているくらいには想像力はある 転轍機が無数に張り巡らされていて サメへの興味 図鑑作り 僕は「自分」が一番大切な人間だが、隣にいる人が苦しんだり、困ったりしているのを見過ごせるほど、心が強くもない。「自分」幸せになるためには、「自分のまわり」も幸せであって欲しい。 曽野綾子 石原慎太郎 主食はチョコ あの液体の交換 希望難民ご一行様 匿名のネット(シット?)民は我慢できないだろう 絶望の店の幸福なオヤジたち! テンプレ対応に終始 絶望の国の幸福な古市文化大臣!
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出版当時26歳だった気鋭の若手社会学者である著者が既存の若者論を更新した名著の文庫版です。脚注部分など2015年時点で新たに追加されている部分もあり若者論のテキストの最新改訂版としても読み応えがあります。若者論を歴史的かつ体系的に述べた第一章はそれだけでも価値が高いものだと私は思います。
本書の中で我々が「一億総若者化時代」を生きている、と著者が述べているのが特に印象に残りました。
世代ごとの意識の差が減少し続け、今後ますます多くの若者が「正社員」や「主婦」という既存の社会が前提とした「大人」になれないのだとしたら、若者は年齢に関係なく「若者」でありつづけるしかない。著者の指摘は鋭く着眼点がすごいです。
不安定が若者らしさであるとしていつまでも不安定なままの大人になれない若者ではない若者が増え続けるならば我々の社会はどうなるのだろうか?
著者の今後の活動がますます楽しみです。
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文庫版発売により再読。ノスタルジーを覚える。
いつもと違う場所で読んだ本は、そのときの周りの状況とか雰囲気とかも思い出せる。
読みながら思い出したのは、松本の中町の蔵カフェでこの本を読んでいたということ。
ブクログで本棚検索すると、単行本を読んだのは三年前の3月31日。
その時の感想はこんな感想だった。
http://ameblo.jp/hosukenigou/archive1-201303.html
大町にまだいたころで、特にやりたいこともなかったし、東京から追い出されて大町に行って諦め半分、割かし絶望気味で読んでたから、若者論としてものすごく共感できた。
さて、三年後に再読である。考え方がおっさんになったなぁという印象である。
P332「言い換えれば、僕は幸せの条件を、『経済的な問題』と『承認の問題』の二つに分けて考えていることになる」
まず、経済的な問題。働いていれば、なんとなく今後も食べていける。それに独身貴族のままなんで、欲しいもんは買ってしまう。
食べるものがないとか、金がないとか、経済的には余裕がある。
そして、承認の問題。とりあえずフリーターでも、ましてニートでもないし、会社で働いている立場のために働いている。それだけで社会から承認されている。だからそれ以外の部分は勝手にやらせていただく。
この二点についてクリアしてしまった。今では、さして将来に絶望もしていない。このまま緩い幸福が続けばいい。
三年経って俺が失ったものは何だろうと思うと、怒ることをやめたことだと思う。
確かに、何かに対して怒っていた。それが今では、無駄なエネルギーを消費するのが面倒になったから怒らなくなった。
そのほうが幸福だ。
再読というのは、読んだ本を通して昔の自分に会うことだ。だから、ノスタルジーを覚える。特にテーマが若者論だ。あの頃の俺は今より若かった。確かにそれを認識するのだ。
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古市さんが大好き!w
ワイドナショーではあんなにふざけているのに、一方ではこんなに文献調査や街頭調査を重ねていて本当に尊敬する。身近な楽しみに幸せを見出せる若者の姿はとても納得出来る。答えのない問題を扱っているので難しいが、もっとはっきりとした結論が欲しかったような気もする。
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「身近な幸せに満足する」若者を文献、統計、フィールド調査を駆使して、同世代の若者であった著者が論述した画期的な作品。
学者として正確無比な分析は、勿論である。
この本を立ち読みしないで是非とも買ってくれと作家のプロ根性を示してくれたり、クスっと笑えるシニカルな文章には、飽きさせずあっと言う間に読める。
若者ぶったオジさんオバさんではない、真の若者と接点がある人には、充分読む価値がある若者論の名著。
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若者論。
日本は今後高齢化を始め様々な苦難が想定されている。
けれど、若者たちは日々の日常に満足している、幸福だと答える。
若者論は、大人の自分探しである。なるほど!
社会運動をイベント化したり、居場所としながらもサバサバと解散していく。
若者は一見あまりにも豊かで、簡単にsnsで繋がり、承認しあえる。
そりゃ社会が変われば人間もかわるよなー若者じゃなくたって。
社会学かじったことないからか、まーそう言われればそーかなーと思いながらバーっとよんでしまいました。(⌒-⌒; )
タイトルは気に入りました!