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2015/11/1 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2015/11/9〜11/14
池上、佐藤の対談本の第２弾。イスラム社会の台頭に揺れ動く現在の社会を鮮やかに分析。この二人は良い補完関係だな。手嶋、佐藤コンビも良いけど、３人揃うとどうなるかな、読んでみたい。
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今年の教養本のナンバーワンだと思う。歴史から現在の国際情勢を読み解く。知識に対する誠実さが求められる。
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世界情勢についてだが、あまり印象に残らなかった。大枠で捉えているというよりも、それぞれのテーマについて細かい分析が入っているから、自分にとってはかえってわかりづらかったのかもしれない。
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池上彰氏と佐藤優氏との対談第2弾です。書名は「大世界史」ですが、内容は国際問題の分析です。ただしお二人の認識として「国際問題の現状を理解するには現代にいたる歴史的認識が必要」という点から、イスラム国、トルコ・中国・ドイツの動向、米ソの対立などを整理しています。大変分かりやすく「なるほど！」と思わせる記述がたくさんありました。例えば下記のような点です。
1)イスラム国の主流派はイスラム教スンニ派で、スンニ派は中東だけでなく、中央アジアにも広く分布するため、中央アジアや中国西方で第二のイスラム国が誕生する可能性は十分にある
2)中東情勢の理解に際し、アラブ(主にイスラム教スンニ派。サウジアラビアや湾岸諸国)とペルシャ(イスラム教シーア派。イランなど)が別の民族であることを理解することが重要
3)ドイツのメルケル首相は旧東ドイツ出身で、その来歴にアメリカが疑念を持っているからこそCIAに盗聴を依頼した(スノーデン事件) 、などです。
本書の後半では、文部科学省が文系学部の廃止と見直しを通達した件や、昨今の英語教育の問題について論じておられます。「母国語で大学教育を受けられるのは世界的に見て非常に貴重な特権である」という指摘には共感を覚えました。10月21日の日経新聞で京大学長の山極氏が「英語は習熟する必要があるが、たかが言葉だ。ツールの一つにすぎない」と発言されていた事を想起しました。これらを理由に「だから英会話は勉強しなくてもいい」などと極端な事を言うつもりは毛頭ありません。しかし、我が子のこれからの英語との関わりにおいて英会話の習得が「あくまでも手段」であるはずなのに「目的」に変貌してしまう事には注意しなければならないと思います。
全編を通じて対談形式なので、読みやすいですし、情報も整理されているので、読んで損はないと思います。
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地図を片手に見るとよい。佐藤氏の前では、あの池上氏も聞く側に回ってしまうところが面白い。と、いうか聞き上手か。とても頭の整理になりました。
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歴史を踏まえた上での現代を読み解く書であろうか。
トルコが注目すべき国として挙げられている。そう言えば、最近、新聞でよく取り上げられている。
など気づかされることが多い。
ラストの世界史勉強法も面白い。意外と教科書が役立つとは。
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４つの勢力
サウジアラビア、湾岸諸国、ヨルダンなどアラビア語を使うスンニ派 基本的に欧米と協調
ペルシャ語を話すシーア派のイラン
アラビア語を話すシーア派のアラブ人
スンニ派だがトルコ語を話す、民族意識が高いトルコ
イランとサウジアラビアの直接対決がイエメンで起こっている シーア派とスンニ派の宗教戦争に拡大する危険性が高い
いままでは、シーア派のイラン（ペルシャ）とスンニ派のアラブという構図だったのが、イラクを中心にシーア派のアラブ民族というカテゴリーが生じる可能性がある
小国でも全体を混乱させる要因となる所 カタールとスーダン
カタール 天然ガス、シリアの反政府組織を支援、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスも支援
スーダン イランが支援 スーダン経由でパレスチナのガザ地区に兵器と資金が流入 現在スーダンはイランと敵対しているサウジアラビアから支援を受けている
イランにはペルシャ帝国、トルコにはオスマン帝国としての記憶がある
最も危険性が高いのは中央アジア
西アフリカから中国にはスンニ派のイスラムベルトがある トルクメニスタン、ウズベキスタン、カザフスタン、タジキスタン、キルギス、新疆ウイグル自治区
パシュトゥン人 イギリスの勝手な国境線でパキスタン人とアフガニスタン人にわかれた
タリバン 学生を意味するタリブの複数形
ペルシャはスンニ派だったが、サファヴィー朝のときにシーア派になった アラブ人やトルコ人に対抗するため、彼らと別の宗教アイデンティティを持つためシーア派を受け入れた
イラン シーア派の十二イマーム派原理主義を支援、イエメンのフーシを支援、シリアのアサド政権を介して、レバノンのヒズボラを支援
為替ダンピングを行う能力のある国は、アメリカ、EU、イギリス、日本だけ
筒井康隆 農協月へ行く
イスラエル 建国初期に大勢のドイツ系ユダヤ人が移民してきて国の基礎を気づいた
ドイツは土着のドイツ人知識人と、ユダヤ人知識人によって作られた国だったのが、戦後後者のユダヤ人の大半を失った
ミシェルウエルベック 服従
３０年戦争を終わらせるための条約 ウエストファリア条約 カトリックとプロテスタントの宗教戦争 ハプスブルグ家とフランスブルボン家
人権の反対は独裁でなく、神権
中国共産党 簡体字にした 本質は国民からそれ以前の知識を遠ざけるため
ロシア革命のあとも、ソ連はロシア語の表記を少し変えて、文字を４つ消した
戦後日本もローマ字表記にされてしまう可能性があった。当用漢字、ローマ字表記が採用されるまでの当座の間だけ使っていい漢字という意味
すぐに役にたつことは、すぐに役にたたなくなる 慶應 小泉信三
世界史Aの教科書 第一学習社が読みやすい、つぎは清水書院、山川出版社
ナビゲーター世界史B,世界史B講義の実況中継
旧版 中央公論社 世界の歴史 文庫有り
絶版 文藝春秋社 大世界史
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「新・戦争論」に続き、池上彰、佐藤優両氏の対談形式の本。弱体化するアメリカ、揺らぐEU諸国、日中韓の駆け引きなど、「今」を知るための生きた教科書。最も心に響いたのは「教養とは自分を知ること」という池上さんの言葉。今まで他人事のように感じていた沖縄基地問題についても、これを機に視点を変えて見直してみようと思う。
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途中ついていけない部分もあって、自分の知識不足を感じた。世界史を丸暗記するのではなく、起こった事象と現代とを関連付けて考察していき、未来予測に繋げる。深い洞察力と思考力を身につけられたらなぁ。
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混沌とした世界情勢をわかりやすく解説。文章は平易でも内容は多岐にわたり理解が追いついていかない。冷戦が終わった現代のキーワードは帝国主義。歴史は繰り返されるゆえに歴史は重要と改めて認識した。高校の教科書を買って勉強したい。文字表記を変えることは歴史を断絶させるという為政者の目的を知り驚嘆。日本も例外ではなかったのか。また、レーガン元大統領が南米はひとつの国だと思っていたというエピソードに苦笑い。ホントかな？
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申し訳ございません。イスラム世界はみんな同じようなもんなんでしょ、と無知なわたくしそう思ってました。
シーア派とスンニ派の違いがあるのは知ってるけど、前者がイランを中心としたペルシャ人で、後者がサウジを中心としたアラブ人だということを初めて知りました。
外から見ると、イスラム内部で内ゲバやってんなぁとしかわからないけど、人種が違うと分かるとと何故に争ってんのかよく分かる。
21世紀に入り帝国主義の復古が世界で蔓延している。
まず言われたのがブッシュが世界に戦争しかけまくってアメリカ帝国と呼ばれたのが2000年代前半、しかし反動でオバマになってからはアメリカの影がどんどん薄くなる。
そこに付け込んできたのが、東アジアでは中国が帝国主義で領土拡大に余念がない。
明時代の栄光、過去を取り戻そうとしている。朝貢制度の時代には中国こそがアジアの中心だったからね。
北京でふんぞり返ってれば周辺国がヘーコラ頭下げに来た昔を取り戻そうと躍起になっている。
さらに西に目を向ければ、かつての栄光を取り戻そうとしている国が二つ。
ペルシャ帝国だったイランと、オスマン帝国だったトルコ。
イランはアメリカからのお墨付きで核開発もできそうだ。表向きはアメリカと手を組み、裏ではヒズボラにフーシと各地のテロ組織を操る。
ＩＳを叩くという大義名分でアメリカと手を組めば今後も安泰。シーア派の盟主の地位も安泰である。
経済発展したしＥＵも入りたいぞ、なんて民主的だと思われていた時代がトルコにもありました。
なんなん、最近のエルドアン大統領の独裁政治っぷりは。インターネット検閲、反政府的記者は逮捕、さらには豪華な大統領の邸宅作ったり、自分のためのモスクも作る。
完全に独裁者になってしまった。トルコ、中東の中だとまともだと思ってたんだけどなぁ。
東アジアに、中央アジア、中東、果てはヨーロッパまで最近は世界各地がきな臭い。
どこにでも火種があるこの世の中、爆発するならせめて遠くでしてほしい。
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世界史とはいうものの、幅広い教養を提供してくれる。頭の良い二人が作ったのが前面に出た勉強になる一冊。
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とても良かった。
高校の世界史の授業を思い出した。
歴史から今につながる流れをすごくわかりやすく説明してくれていた。
これからしばらく世界史学ぼう。
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2016年1冊目。
歴史から学ぶことって大事。
現代が抱えている課題も、歴史を辿ることで見え方が変わってくることに気づかされた。
そして、わたし自身が、考えるための材料をほとんど持ち合わせていないことにも。
池上さんの示した、現代のリベラル・アーツというのが興味深かった。宗教、歴史、人類、日本人、経済、病気、宇宙。
手始めに歴史から、特に世界史から勉強し直したいと思う。
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2015.11.15
トルコの動きは全く知らなかった。エルドアンの独裁。クルド人の暴動が繋がっていた。
あとはギリシャの歴史。作られた国家だったとは。あとはドイツ。東ドイツにそのルーツがあるのかも。非常に勉強になった。
