紙の本
いとしのエリーの呪いでしょうか?
2006/10/14 14:05
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hamushi - この投稿者のレビュー一覧を見る
サザンオールスターズの、会話が途切れるようでは恋も終末期…という意味の、あの有名な曲の歌詞が、メインテーマであるかのように主人公たちを切なく苦しめ、惑乱させる物語。
恋愛なんてお互いの思いこみが要素の大半を占めるとはいうけれど、思いこみだけでお互いの幸福を願うのは、危険きわまりないことだと思います。
恋愛は(通常)二人でするもの。ひとりよがりはいけません。どんなにお互いを思う気持ちが深くても、運命で深く結ばれる予定の相手であっても、話し合いや伝達事項を疎かにすると、必要もない絶望的な別れを経験したり、ありもしない不幸な境遇に苦しめられたりと、ロクなことがないようです。
嘉悦の将来を思って露悪的に身を引いた藤木と、自分の存在が重くのしかかって藤木を苦しめていると思いこんだ嘉悦は、お互いに、自分の思いさえ犠牲にすれば相手を守れると思ったのだろうけれど、結局同じだけ相手を傷つけたにすぎないというあたりに、作者さんの底意地の悪い意図を強く感じますが、後々の展開を思えば、それも愛(と、長い長いセックスの描写)を一層甘美かつ濃厚なものにするための試練と思うべきなのでしょうか。
ネタバレになりそうなので詳細は語れませんが、いつか湘南に行くことがあれば、エボシ岩が、三十男のための処刑場に見えるような気がします…。
電子書籍
一言聞ければ
2020/12/26 20:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
あ思い切って最初に一言聞ければ、
あんなにグルグルすることなかったのにー。
でも、それを聞けない聖司さんの
矜恃とこまやかさが
みんなを惹きつけるんですよね。
電子書籍
ブルーサウンドシリーズ 1作目
2020/09/13 15:19
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
相手の家の事、親の事、将来の事を考え身を引き一方的に別れを告げたものの、いつまでたっても相手の事を忘れられずにいる主人公が突然の再会に動揺
そんなありきたりの設定だけど、定番ならではの安心感と期待感を裏切らない話だった
時が経ってみれば身を引いた方も引かれた方も、相手の事を考えていると言いながらどこか被害者意識があったのではないか
つまり若かった!この一言に尽きる
昼メロ風の別れから10年後に再会、濃厚なベッドシーンと不倫だ愛人だののドロドロ愛憎劇かと思わせてからの誤解が解けてあっさりラブラブ
大人な雰囲気だったのに、単純な基本的な部分での誤解でキレる主人公の間抜けさにあっけにとられてしまった
穏やかで爽やかな「ブルーサウンド」を舞台にして「人間」が泣いたり笑ったりの素敵な話だと思う
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壮大なる(?)誤解のストーリー。王道ですが、胸キュンです(笑)。ちなみにHシーンはかなり描写しっかりです。鬼畜なことは一切ないですが、濃いv
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出版社/著者からの内容紹介
抗いながらも溺れていくしかできない……狂おしい大人の恋!
学生時代、無理矢理別れを告げた恋人・嘉悦に、偶然再会してしまったカフェレストランの雇われ店長・藤木。「もう一度やり直そう」と言う嘉悦の言葉に動揺するが、彼の左手に指輪を見つけてしまい……。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
崎谷 はるひ
3月16日生、九州出身、神奈川在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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鎌倉が舞台だったのでつい(?)購入。大人の恋は色々誤解も盛りだくさんで大変だ。大人なんだけど「えち」になった途端受が乙女になっちゃうのはなんだなぁ;;
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昔別れたカップルが十年後ヨリを戻すまでの話。受けがカフェ店長だけど、カフェのスタッフや海の情景の描き方が素敵!30過ぎた大人な雰囲気がよろしいです。
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10 years ago…ってかいてある瞬間、身構えたけど(頭悪いから)だいじょぶだった!笑 潮風ラブロマンス! ちょっと受の人の分かりきりすぎた勘違いには閉口するものもあるけど、おもちろかった…。純愛っていいな…とおもいました…ほんとに…。ほかのも早くよみたいー。これみんなホモになるんでしょ!?笑笑笑笑
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相手のために自分が傷ついてもいいなんて思っちゃダメ!!!!!!!
でも・・・そんな気持ちになれる相手と出会えるなんて…
ほんとうにすばらしいことですよね…
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挿絵のおおやさんと、Amazonのブックレビューに惹かれて購入。昔はこの文庫をよく読んだな…と高校生の頃を思い出したりしています。
BLですので、好き嫌いはありますね。誰も彼もに勧めはしませんが、この文庫(ディアプラスなんかでもいいです(笑))に覚えがあり、大人の恋や昔捨てた恋という言葉が好きだ、と思える人にはオススメしたい作品かなと思います。
歳を重ねてズルさを覚えるのに、それでも心は上手くコントロールなんてできないということがよくわかります。
わかりやすく王道なBLのラブストーリー。登場人物が綺麗なのもまたいいんですよねー(おおや和美さん大好き)。
…あなたしか、知りたくなかったという言葉が胸に残ります。
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湘南のカフェレストランの店長・藤木聖司には、十九歳の時一方的に、恋人への別れを告げた過去があった。それはエリートへの道を約束されている相手・嘉悦政秀の将来を思ったための露悪的な別れだったが、その十年後嘉悦が藤木の店を訪れたことで、ふたりは奇しくも再会してしまう。だが「お前を忘れられなかった」と告げる嘉悦の左薬指にプラチナのリングを見つけてしまった藤木は…?
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ブルーサウンドシリーズ1作目。
嘉悦政秀×藤木聖司。
このシリーズ(4作中)で一番好きなカプかな!?
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相手を想って身をひいた恋人達の再会物。
ありがちな展開ですが、読ませるお話で
このシリーズで一番好きです。
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私が崎谷先生の作品をはじめて読んだのがこの作品。
大好きなのに恋人のために別れるというオープニングがツボ付かされました。
で、どうやって再会するのかなあとかワクワクしながら読んでました。
3作目の小説で一緒に暮らす予定と知ったんですが、その先とか続きが読みたいです。
CDも欲しいなあ、とか虎視眈々購入できる機会を狙ってます(笑)
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ブルーサウンドシリーズ1作目。
10年前に、逃げるように別れを選択した(させた)受けと
彼の店で偶然再会してしまった攻めのやけぼっくいストーリー。
10年の間に、それぞれの時間や経験を積んで、それでもずっと
お互いを忘れられず、それでも出会うことのない時間に心も落ち着いて
きたかと思っていたのに、出会ってしまったらもう終わり・・・。
体を重ねて離れていた時間を思ったり、知らない部分を知ろうと求めたり
とは言えがっつくばかりでなく、互いの生活を思いながらの逢瀬。
こういう大人な熟のあるカップルは大好き。
ある誤解で、受けは攻めをまた突き放そうとするんだけど、攻めが
ちゃんとやってくれる男なので、最後はハッピーエンドです。