紙の本
不思議なラブストーリー
2008/03/10 22:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朝顔風鈴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作品紹介には「ちょっと怖い物語」と書いてありましたが、全然ホラーじゃなくて、コメディ要素も多いラブストーリーでした。
現役部員が1年生五人だけという高校演劇部が舞台。
ロミオとジュリエットの台本に名前を書き込んだときから、なぜか他の4人全員がロミオ役の主人公如行哉に恋心を持ってしまい、しかも4人のうち1人は男!みんなが「これは変だ」と思いながらも、その恋心に翻弄されます。
この辺りのラブコメ要素では、特にイケメンの西園寺次郎がいい味出してました。
恋にあこがれながらまだ恋を知らないヒロインの雛田もとても可愛いし、唯一元々如月が好きだった新堂藍子の思いも切ないし、「納得いかない」と腹を立てながらクッキー(超固い)を如月のために焼いてきて食べさせる村上真由もよかった。
全体に登場人物たちがみんな好感が持てて、とても面白かったです。
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演劇部部室、5人の演劇部員。文化祭公演を前に演目作品を選んでいた時に部室から発見された「ロミオとジュリエット」の台本…それを演じようと配役を決めた時、5人の心に異変が起きる。この「すき」は、一体誰のもの…?
自分のものなのか他人のものなのかわからない恋心を抱え、苦悩する演劇部員たち。様々な恋や幼さからくる憎しみが、初々しくもある。恋の青春物語+ホラー風味。
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この方の、デビュー作のシリーズ『哀しみキメラ』が面白かったので。
今作は、ちょこっとホラーな(設定の)青春物。
舞台や雰囲気は、前作とがらりと趣きを変えていますが、状況の変化による成長と心情変化の機微を描く巧みさは、相変わらずです。
初〜中盤までの人間関係の描き方は繊細ですが、
終盤、過去の部員達の感情と戦いながら、本番の劇を進めていくあたりでは、手に汗握らさせていただきました。
アオリ等ではホラー要素を全面に出しているようですが、中身は超ど真ん中の青春物です。正当派。
面白かったし、気持ちよかったです。
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演劇部という狭い囲いの中で繰り広げられるメルヘン。
演技、恋愛、憎悪、感情の入り乱れがソフトに包まれた一巻ものです。
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とりあえずベタだな、と。特別面白いとは思えませんでした。
同作者の他の作品を読んでみたかったんだけど、これが完結作品だったのでお試し気分で読んだような…。
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7年前に事故で亡くなった演劇部が、今の演劇部にとり憑く話。
昔は男1人女4人、今は男2人女3人。
ロミオ役の男を取り合ってたから、現状では酷いことになる。
男が不本意ながらもロミオ役に惚れてしまうのは、二人とも可哀相だけど笑いが止まらなかった。
タイトル通りロミオ役が災難にあってます。
恋愛だけど、とり憑かれた感情だし恋愛苦手な私でも面白く読めた。
前回に引き続きとり憑く話が著者は上手です。
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舞台本番でのつぶしあいの度合いがすさまじかったです(笑)
ただ、最後のときの台詞で「ドン引き」はちょっと軽すぎなような…
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とある学生5人が、ロミオとジュリエットの演劇の台本を発見し、実際にやってみようという、お話。
しかし、その先に待っていたのは・・・・?
人間のエゴがよく現れている作品です。
絵も可愛い^^
全作品の「哀しみキメラ」に惹かれて購入したのが読むきっかけでした。
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5人しか居ない演劇部で文化祭の演目を決めかねていたら
「シェイクスピアやりたいね」
「5人で出来るわけねぇだろ」
という会話の後に突如本棚が崩れ,その中から見つかった古い台本.
5人で出来るように色々省略された「ロミオとジュリエット」.
薄ら寒いモノを感じつつもソレを上演する事に決定.
台本にキャストを書き込んでいくと突如全員に不思議な感覚がして….
というわけで一冊の台本から始まった恋を巡るちょっと怖い話でござるよ.
面白かった.
恋は盲目というか,嫉妬は恐ろしいというか….
そしてラストで….
人間って怖いね.
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恋と文化祭と憑き物の話。恋愛模様が少女漫画的で(たいして読んだことないケド)感情共々物語に入り込みやすく文体も読みやすい。少年少女の経験の乏しさからくる初々しさ、実直さ、繊細さが一種のノスタルジーを誘う。文化祭らしい文化祭を満喫した記憶はないが、ちゃんと楽めばよかったと少し後悔。新堂さんが可愛い。
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引用。
そこにいるだけで空気が華やぐような綺麗な少女、雛田香奈実。
彼女にうっかり一目惚れした僕が演劇部に入部してしまってから数カ月、文化祭公演のための台本を選ぶ時期がやってきた。
現役の演劇部部員は僕と雛田を含め、一年生五人きり。僕たち五人にはそれぞれ想い人がいたりいなかったりしたのだけれど、部室で見つけた、ぼろぼろの『ロミオとジュリエット』の台本を使うことに決めたときから、五人の心に奇妙な変化が起こり始め―。
これは、「すき」と言えない高校生の揺れる思いを描く、ちょっと怖い物語。
引用終わり
商品説明読んだだけだとそこまで面白くなさそうなんだけど、
キャラクターの心情変化とか景色風景の描写がツボ。
恋愛とギャグとシリアスのバランスが非常に心地よい。
一冊の中に詰め込んできれいに終わってるのが素敵です。
キャラデザもかわいいし、これはいいラノベ。
※※※以下ややネタバレ雑記
いやね、これ本当は★5つけたいぐらいです。
ってか5だな。これ。
若干ホラーっぽい要素もただよいつつ、後半の劇中のドタバタ劇は思わず吹いた。
ラノベ読みの評価が聞きたいなー。
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ある日見つけた台本、それを手にした時僕たちに何か違う感情が芽生えた。個人的にはもっとホラーじみていてほしかった。
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恋愛+ホラー+青春な物語。
演劇部の5人が見つけた台本。
その台本の『ロミオとジュリエット』をやることを決めてから、部員全員に自分のものなのか、よくわからない恋心が湧き上がるように。
4人(うち1人は男です)は主人公に惚れちゃって、他を蹴落とそうとする他人の心と戦いながら、舞台を作っていく。そのシーンが、勢いがあってドキドキした。
うまくまとまってるし、読んで後にすっきりする作品。お勧めです!
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思っていたよりも楽しめました。
最後の劇のシーンでは思わず笑ってしまいました。
コミカルなやり取りがおもしろい!!
少しホラーテイストなところもありますが、ラブコメがメインです。
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ライトノベルでは珍しい演劇部物のお話。
部活仲間全員がある日突然、主人公を好きになるというハーレム展開……といった分かり易いものではなく少しややこしい内容となっている。
内容についての文句ではないのだが、挿絵の出来が少し残念なのでライトノベルとしては若干マイナス。