紙の本
儚く美しいお話し
2016/09/24 20:46
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
虐待されて育った白鹿アルタと一兵士イルの切ないお話です。
白鹿は王族に嫁ぐ宿命だから兵士とは番になれない。
分かっていてもどうしようもなく惹かれ合う二人の身分違いの愛。
言葉も知らないアルタがイルに懐いていく様子が可愛くて仕方ないです。
稀に生まれる白鹿ですが、王宮には数人いるみたいですね。
アルタだけでなくて良かった、と思う反面、他のみんなも連れてこられた口かしら?納得しているのかしら?って心配になっちゃった。
その辺も知りたい。
アルタの番として登場した王子トグトがなんだか悲しみを抱えてる様子。その辺も知りたい。
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愛しさと切なさと可愛らしさでできている…!
なにこの子(笑)
王の番ツガイとなる白鹿のアルタが、だんだん言葉を覚えていって、舌足らずに喋ってるのがなんとも萌えた。
登場人物皆、ちゃんと生きているというか物語に係わってくるので久々に長編ものの良作読んでるな~としみじみ感じた。
BLのファンタジーものって漫画より小説の方が多いし巧いけど、此は民族衣装も綺麗だし狼も上手く描いてるので、漫画として成功してると思うな。勿論ストーリーもおもしろかった。
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りゆちゃんの二冊目。運良く本屋さんで買えたので良かった。同人誌から始まったこのシリーズもキャラクターも増えて奥行きが随分広がっています。前作までの展開でなんとなく王宮=男性が支配する世界という固定観念があったのですが白鹿の姫様や仕える女官たちが今回とてもいきいきと描かれていたのがとても印象的でした。相変わらず衣装や動物たち、小物や背景を丁寧に描きキャラクターたちを彩っています。ストーリーや人物のビジュアルだけではなくそんな作者のこだわりがほんとうに伝わってくる作品です。
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初読み作家さん。フェア合わせ。
白鹿であるアルタが、初めて優しく接してきたイルをひたすら一途に慕う様が可愛い。
アルタの気持ちをよそに、国に保護されたことによって身分の差が生まれたアルタと距離を取ろうとするイル。その自制心はいつまで持つのか。できれば成就して欲しいと願いつつ、次巻へと続く。
物語は予定調和を差し引いてもアルタの健気さによる心地良さでいっぱい。とにかく可愛いいアルタに、孤独なイルの気持ちが傾いてしまうのも納得。ただ、アルタが可愛すぎて男の子である必然性がないところが気になる。女の子でも充分に成立する話なのは否定できない。あとHどころか色っぽい描写もないので、そういうのを期待していると外してしまうかも。
まっとうな純愛のお話で、絵柄も話も少女まんが的。そういうのが好きな人にはおススメできます。
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少し小説みたいな不憫受けストーリーかな?と思いましたが、ピュアストーリーで凄くいいお話でした。3巻まで読みましたが買って良かったです。