紙の本
何か切ない
2016/10/30 22:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
事故に遭った双子の姉の代わりに空中ブランコの花形を演じるなんて、なかなかできることじゃないでしょう。
それでも、健気に演じるヒロイン愛涙。僕は好きです。
なんで主人公がサン=デグジュベリなのかは知らないが(個人的にはジョナサンのほうがしっくりくる)、最も立つキャラは歌姫アンデルセンだと思う。
どんな歌声なのか、一度本当に聞いてみたい気がする。
投稿元:
レビューを見る
少女たちは美しい花だ
その瞬間にいちばん美しく咲くため
生きる
花の命は短いが
その花を見た人の心には
永遠に生きる
投稿元:
レビューを見る
少女サーカスの儚い彼女達。
儚いが故の強さや美しさがなんとも惹かれる物語。アンデルセン、カフカ。人形のチャペック。サン=テグジュペリが主役だけど、主役じゃない。それぞれ光を放ってる。
私は凄く好き。
投稿元:
レビューを見る
中身だけではなく、見た目も別々になってしまったラストシーンは印象深い。
片足を失うというのは、双子の片割れを失くすメタファーのように感じた。
投稿元:
レビューを見る
演目者は文学者の名を襲名する、少女サーカス。
華やかな舞台の美しさと、それを中心に渦巻く嫉妬や陰謀のグロテスクさにうっとり。
最初は愛涙の物語だったけど、サン=テグジュペリはやっぱり涙海なんだとうなずくラスト。
投稿元:
レビューを見る
「不自由なことは、美しいことよ」
見世物となるために集められたのは二十歳にも満たない少女達。あまたの少女達の憧れと挫折の果てに、他者を排斥するだけの美しさを持ち、勝利したものだけが、古き文学者の名前を戴き舞台へと踊り出る。カジノ特区のシンボル。少女サーカス。
紅玉いづきさんによる不完全で美しい世界。なんか好きです。
ブランコ乗りの演目者 8代目サン=テグジュペリの涙海と代役を務める双子の妹 愛涙。天才の姉と、姉を慕う妹。ラストで分かる真のサン=テグジュペリとは。
脇役もいい。猛獣使いのカフカ、歌姫アンデルセン、パントマイムのチャペック、そして団長 シェイクスピア。シェイクスピア視点の物語も読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
サーカスに生きる少女たち。
「少女」という刹那の美しさ。
気高く、美しく、強い。確かな誇り。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-1106.html
投稿元:
レビューを見る
不自由で不完全で、美しい少女たち。
それぞれに抱くものを決心という形に変えて踏み出す姿はとても愛おしかった。
魅惑的な、だけどとても危うい、でも純粋すぎるそんな登場人物たちと雰囲気がとても素敵だった。
いいなぁなんかすごく好きだなぁー。
投稿元:
レビューを見る
少女だけで作られた、サーカス団。
宝塚のサーカス版? という感じです。
技を磨き、同級のいじめや、上級生のしごきをかいくぐり
トップを目指して、その地位を確固たるものにする。
トップである3人と、彼女の代わりをしている妹。
知っている者と、知らない者。
目指し方、その場所の守り方。
うっすらと見えてくる、汚い大人達。
資金源がなければ、どうという事にもなりませんが
理想はどこまでも追いたいものです。
投稿元:
レビューを見る
兄弟姉妹って呪われた関係だな、という一面があるのは、兄がいるから分かっているつもりだが、双子だとしたらそれは倍増するのではないだろうか。スターの姉と、その身代わりをする妹。双子の間に交わされる約束は、呪いそのものだ。呪いが言祝がれるのか否か……この物語はファンタジーに過ぎるかもしれない。少女達の描かれ方も芝居じみているだろう。でもそれは、サーカスというモチーフを選んだ著者の意図と妄想する。その上で、少女達の儚くも美しい「覚悟」に切りつけられ、酔いしれるのが、本作の楽しみ方では無いだろうか。
投稿元:
レビューを見る
少女たちは夢に生きる。
少女たちのサーカス。文学者の名前。曲芸学校やサーカスの厳しい舞台裏。ブランコ乗りのサン=テグジュペリは、実は双子の妹だった。
曲芸学校からスターが出るところはまるで宝塚のよう。少女たちの戦いと友情。サーカスというのがまた怪しげな、不安定な雰囲気を醸し出している。
投稿元:
レビューを見る
夢を生きる「覚悟」の話。少女たちは皆異なる「覚悟」を持っていて、それぞれが正しく、それぞれが美しい。靭やかな強さを貰えるような物語だと思う。
投稿元:
レビューを見る
なんとも美しく残酷な物語だった。
歪んでいるのに潔くて、いっそ清廉さを感じる。
アンデルセン、すきだなぁ。彼女の覚悟は美しい。
こういう少女小説、さいきん少なくなったよね。
投稿元:
レビューを見る
少女サーカスの花形である女の子たちの物語。
紅玉さんの美しい世界観は読んでいて楽しいです。終わり方も綺麗です。
投稿元:
レビューを見る
てぃーぬオススメ本
著名作家の名前を冠した少女サーカスのお話。
サスペンスっぽい内容も合わせて女の子たちの心の動きがとても面白く読むことができました。
みんなかっこ良くて可愛かった。