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「世界の美しい感情をすべて集めても、ただひとつのやさしい行為にはかなわない」
とくに最後の章を読むと前向きになれる(^O^)!
この本に書かれているようなことって、実は映画とか漫画とかにたくさん隠れてるんだろうなぁ✨そういう観点で物語を紐解けるようになりたい✨
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●読むキッカケ
・かっきーさんに、いい男になるための条件として優しくなること、というキーワードをもらい、
そのための手段を模索していたところ、本書をみつけたため。
・『愛するということ』もそうだけど、一見先天的資質に思われるものを、
そうではなく習得可能なものであると説く本は、好きそうだなあと思ったから。
●サマリー
・倫理に関する定義が秀逸だった。
自分が今まで求めてきた、人に対して促したい要素は、まさしくこの言葉だと腹落ち出来た。
・やさしさの重要性を理解でき、そのために何が必要かを諸々理解できたように思う。
・やさしさから派生した、tipsもたくさんあって、良書。
●ネクストアクション
・相手に対する観察行為を意識的に行う。
・賞賛を意識的に行う。
●メモ
・「倫理」とは、「私達と、仲間や周辺世界との関わりかた」という意味の言葉らしい。
自分の認識としては、全体最適的な振る舞いをし、結果Win-Winをあらゆるところに築き、
全体の幸福度のパイをプラスサムするための、心のありようだと認識。
・やさしさとは、長い目で見れば相手に最善の利益をもたらすと思われる行為をすること。
→一時的な場しのぎで、相手を叱らない、とかではないということ。
・やさしさには、一定のルールや決まりが存在しているわけではない。
状況や条件に応じ、思考し判断し行動するという、極めて知的な「力」を必要とする行為である。
・最終的に行動を導くのは、自分が傷つくことを厭わない、勇気である。
・なので、倫理や優しさに絶対解は存在しない。
前提とする価値観などによって、いかようにも変容しうる。
・やさしさは、動機が利己的であろうとなんだろうと構わない。
結果として、上記の倫理的な振る舞いが出来ているかどうか、その行動結果こそが重要である。
ダライ・ラマもそう言っている。
・やさしさの重要性を認識していても優しくなれない状況は、得てして9つの要因が影響する。そのうち、
・思慮不足→相手を観察し、相手の立場にたってみたりして、最終的に相手がどうしてもらいたいと思うのかを察知する。
・他人事主義→じゃあ誰がそれをやるのだろうか、という問をたてみる。
・攻撃性→所与のものとして、いかにコントロールして着地させるかに注力する。
・無力感→ゆうて出来ることはあると肝に銘じる。究極、祈ることだったら出来る、とか。
・選べない選択肢→考えを尽くし、ベターを選択せよ。もしくは第三の案を見出す。
・集団の利益に貢献したいという思いを持つ最大人数は150人。
→それ以下のコミュニティが生まれるような、人間集団のデザインが必要だね。
・賞賛は一円のコストもかけずに、Win-Winを築ける良い物。
贈るのになんら制約もない。
特に、上司とか普段褒められない人に心からの賞賛を送ることは、効果的である。
・また、似たものとして、相手の成果を喜び、尊敬の念を示すこと。
そうすると相手は色々教えてくれたりして、果実を手に��ることが出来ることがある。
・建設的な批判は、①個別化して与えること②成長を期待するものであること③愛が根底にあること
が重要。
・自分の欠点や失敗をオープンにすることは、他者が自信を持つ手助けになるという意味で、いい行い。
・共感力を鍛えるには、相手の身になり、観察して仮説検証をするという、地道な作業が必要。
・他人のロールモデルになることは、ある種の責任行為である。
なぜなら、人は得てして人から学び、それを糧としていくから。
・JFK「国家があなたに何をしてくれるのかを問うのではなく、国家のために何が出来るのかを問うて欲しい。」
まさしく、倫理的な思考だ。
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誰だってやさしい人でありたいと思うが、なかなかそうなれない。それはなぜか。そもそも、本当のやさしさとはいったい何なのか。
日本でも最近よく言われる「何もしない善よりやる偽善」。安易に「お気持ちはわかります」などと言ってはいけない。など、私にとっては、やっぱりそうよね的な、自分の考え方の検証のためのような本でした。やさしさとは技術である。そう思います。
著者はスウェーデンのガン専門医であり、患者との関わりの中から語るものについては非常に説得力があるし、何がやさしさなのかは文化によって異なると書かれてはいるものの、やさしさとして例示されているものの中に、それはやさしさではないと思うようなものもあったので、★は減らしました。
スウェーデンはもともと難民を積極的に受け入れてきたそうですが、現状を考えると、本当に、やさしさって何だろうと思ってしまいます。難民問題への対処だって同じだと思いたいけれども、この本では語れない次元にあると思うのは器が小さい人間の浅はかな考えでしょうか。
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時に私はあんなにしてあげたのに…と言う人がいて、その度にワタクシはそういう考えを下品な考えと感じてきました。
本書でいうやさしさとは人に対して寛容であること、そして利他を追求した行いこそが自分を高めていくという論調です。
そこにはコスパなんて考えはないですし、パッと見てわかる効率の良さなんてのはないです。
結果としてバカを見ることもあるでしょう。
でも人にやさしくありたいとワタクシは思います。
それは甘えを許すとかではなく、人のために何が出来るか自分がどうあるべきかの問いかけを続けるということだと思います。
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やさしさ、利他、周囲への貢献・支援行動は、やるべきことであり、結果として自分の得になるという打算をもっても実現する方がよい。なぜ、やさしさをためらうのかに気づき、やさしくあろうと決意し、一歩を踏み出すこと。
やさしさというよりも「貢献の勇気」がぴったりくる感じ。利己、打算に基づく行為でもOKなのはよく分かるが、エゴよりも愛に基づいた行為を選びたいと思う。
16-67
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多くのエピソードや実験を例に挙げ、なぜ人に優しくしたほうが良いのかが語られている。
日本のことではないので、少し違和感を感じる部分もあるが、
とてもシンプルでありながら心に響き、やさしさは周囲の人に、また自分自身に差し出すことのできる最高の贈り物であることを再確認できた。
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【備忘録】
常にこのように行動すべきというルールは無い。
新しい何かに出会うたびに、共感力を発揮しなければならない。
もっと優しくなりたいと願うのであれば共感力に磨きをかけるのが一つの方法だ。
怒るのをやめるのは難しい。
怒りは自分でコントロールできる感情ではない。
ただし、怒りに任せて行動しないようにすることならできる。
怒りを鎮めるには運動がいい。
ネガティブな感情を解消できる。
運動の疲労感のおかげでエンドルフィン(鎮痛作用を与えるペプチド)が増加し怒りが緩和される。
私たちに唯一出来るのは自分自身を変えることだ。
自分自身を一つのツールだと思って行動する。
自分自身が変わることで他人にも変化が見られるようになる。
相手の考えや気持ち、ニーズを理解する為の方法は二つしかない。
・目の前にいる人が何を考えているのか、何をしてほしい
のかを聞く事。
・想像力を磨き、相手が何を考え、何を感じているのかを
知ろうと努力すること。
相手の考えを理解する能力、すなわち共感力は全ての人が持ている物だが、共感力の発達具合は人によって差がある。
仲間の心情を理解する能力を持てば得をする。
この能力は職場や家庭、友達付き合いの中で、他者と上手くやっていくために欠かせないものだ。
共感力をさらに磨くにはどうすればよいだろう。
第一段階はそうなりたいと決意すること。
硬く決意すれば日々それを磨くことができる。
訓練のチャンスは人と会うたびに訪れる
第二段階は他の人ならどんなふうに考えるか、相手の身になって考える事。
目の前にいる人から話を聞きその人をよく観察すること。
誰かにあった時にはその人の立場に身を置いて相手の考えを想像しながら質問してみる。
この人はどんなふうに考えているのだろう。
私に何をしてほしいのだろう。
この人にとって重要なことはなんだろう。
成功者とは長時間の残業をするとなれるだろうか。
違う。
何もかも引き受けるべきではないし、時には断ることも必要だ。
だが引き受けた以上はそれを本当にしっかりとやること。
これは仕事や家族、友人たちに何かをするときにも言える事で、課された責任を果たすだけでなく、少しだけ余分に仕事をする。
何かを変えたいと思うならどうやって行動を起こせばよいか。
最初のステップは状況を変えようと決めることだ。
頭で決めるだけでなく心から決めること。
次のステップは立ち上がって自問自答する時間を設ける事。
自分について熟慮する。
自分に問いかけるべきことの例を挙げてみる。
・自分の為にしているか。
・他人への接し方は適切か。
・正しいことをしているか。
・なぜそうするのか。
・何が重要で何が大切か。
やさしさは個人の努力ではコントロールできない、生まれつきの資質��はない。
誰もが身に着け磨くことができる技術である。
そしてこの技術が私たちの人生や仕事や人間関係に成功をもたらすだけでなく、私たちの住むこの世界をより良い場所に変える。
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情けは人の為ならず。しない善よりする偽善。感情はコントロールしづらいが、行動は決められる。困っている人が居たら、手を差し伸べたいとは思っているけど、思ってるだけでは意味が無いよね。特に友人が困っているときには、助けられる自分になりたいと思う。それが私の「成功」なのだと思う。
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優しさって?
貴重な時間を割いて
丁寧に説明し伝えた
→倫理(仲間であり続けるための技術)にしたがって生きている人、他人への思いやりの心を忘れない。
自分自身が成功するためにより良い人になろう。
優しさは技術だと主張する医者の本
世界の美しい感情を全て集めても、ただひとつの優しい行為にはかなわない。気持ちではなく行動が何よりも大事。
やさしくあろうとするのは大きな負担を伴うが、それは取り組みがいのある挑戦である。
やさしい人とは
自己犠牲的な博愛主義になる必要はない
利己的な動機から他人によい行いをしても全く問題は無い
倫理:私たちが従うことが期待されている、外部から課される規
感情よりも行動が大事