紙の本
子どもの脳が育つ“コツ”が満載。
2012/04/24 20:07
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:星の砂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、知能指数IQのことは知っていたが、「人間性知能HQ」は、初めて聞く言葉であった。<難しいのかな>と読むのをやめようかと思ったが、著者は、「子どもの教育に関するエッセンスを「人間性知能HQ」を中心にしつつも幅広く、また、多くのお母さん方を想定してなるべくやさしく(あえてエッセイ風に、私事を交えつつ)解説したもの」という。確かに、わかりやすくやさしい解説で、気付いたら読破していたほど、引き込まれていた。
「人間性知能HQ」とは、「具体的には、人間的な社会生活、結婚生活、子育て、孫育てなどを適切に行うために進化した知能」だという。「HQ」を高める解説やコツは、【目次】の35項目の中にぎっしりと詰まっている。なかでも、【5、人間性知能HQは環境で変えられる/6、脳を強化できる時期は人生に3回ある/12、はしは、4歳までに学べ/15、8歳までにドーパミンの「繰り返し効果」を使え/19、幼児期にきちんとしからないと、攻撃的に育つ/22、言葉は脳をコントロールする/24、夢は書いておくと80%実現する/26、通信簿は通信欄を見よ/28、小さな成功体験を繰り返すと、決断力がつく/34、失敗や挫折をすべて授業だと思え】は、タメになり、「脳力」を伸ばすためにも、実践していきたいものだ。
「HQ」がよく発達した人の特徴には、《目的を持ち、未来志向的で計画的説得や交渉がうまい/優しくて、思いやりがある/良好な恋愛や結婚ができている/病気にかかりにくく、長生きする》などがあり、「HQ」が発達不全な人は、《勉強はできても頭(地頭)が悪い/衝動的で、自分勝手。利己主義/恋愛がうまくいかず、結婚できても失敗する可能性が高い》など。「HQ」の特徴を見ると、私の息子(19歳)は「HQ」が発達していないことが判明・・・。親の離婚によって、当時8歳だった息子は、「やる気」が徐々に消え、全てが中途半端になり、高校も中退してしまった。ほとんどニート状態になり、見守る日々が数年続いたのだ。本書に、「何事でもいいですから、努力することからはじめてください。一歩踏み出す勇気を持つことで、人生は変わっていきます。小さな目標に向かって、なんらかの努力をはじめると、前頭前野は育ちはじめます」とあるように、実際に、息子は夢を見つけることで、ニート状態から脱出し、前に進むことができたのだ。「夢を持たせる」ことは、「人間の大きな本質」というように、子どもの「やる気」が育つことの一歩であることを実感している。
19歳、13歳、6歳の子どもを持つ母親として、「子どものいいところを発見し、伸ばし、悪いところは置いておくか、多少よくしていくことが多重知能を発達させる教育方法です」を、胸に留め、子どもたちの「やる気」がぐんぐんと育つように、子どもにとって素晴らしい環境を維持し継続するためにも、<母親である私自身の“努力”が重要である>と痛感・・・。
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脳科学の視点から子供の能力を発達させるための考え方がよくわかる。
著者が提唱しているHQ理論をもとに語っているが、
理屈をほどほどにとどめ、実践的な内容に落とし込んでいるので
かなり読みやすい。
本の構成も、見出しが大きく、文字も大きく、さらに「ここ大事ですよ!」という
キーワード?が太字で書かれているところなど、至れり尽くせり(笑)。
ただ、ところどころ著者の思い込みと思われる部分もあるため、
そのまますべて鵜呑みにするのではなく、
読みながら取捨選択していく気持ちが必要だと感じた。
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25.6.1
•前頭前野は脳指令の監督のようなもの
•HQが高い人…未来思考型行動が取れる
•HQを高める…魚➕箸
未来を予想し逆算して行動することの大切さを知った。
IQも大切だがHQを高めていきたい。
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ピアノのけいこで、一般知能gが向上することが証明されている。
子どもに将来の夢や目的をたずねたとき、「分からない」という答えが返ってきたら、子どものしたいことや願い事を紙に書かせるとよい。おそらくそれが現時点での子どもの「夢」なのではないか。
幸福感は遺伝します。あなたの幸せ感は子どもに遺伝しています。
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表紙に見たことのあるオッサン・・・
「ホンマでっか!?TV」ほか、いろんなテレビ番組に登場している澤口先生の本です。
IQよりも大事なのはHQ(人間性知能・生きる力や社会性)
ワーキングメモリを鍛えることが大事
ということがまるで「ホンマでっか」の一言情報のように章立てされて構成されているので読みやすく、楽しく読めました。
なかでも「幼少期にきちんとしかることの大事さ」をきちんと書いてくれていたのがうれしい。他の本では「叱らない」ことが大事と言われてなんとなく違和感を感じていた中、ちょっと安心しました。
(というか私は叱りすぎかもしれませんが・・・^^;)
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怒りすぎは良くないけど、全く怒らないのもいけないんだな。
ダメなことはダメって言わないと。
先生とのエピソードはびっくり。
人間、いい面を見て、そのことを褒めないとね。
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幼いころの環境や遊び等の教育がいかに重要であるか、よく分かった。
小一プロブレムといったキーワードが聞かれることもあるが、小学校が未就学児の教育に力を入れている様子はあまり見られないので、起こるべくして起きる事象なんだろうな、と思った。
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HQ(Humanity/Hyper-Quotient - 前頭連合野の
諸機能を総称した知性。)について。
前頭前野は人格や理性のかなめであり、人間性を作る
上で最も重要なもの。
前頭前野を育てるには努力したら褒めること。
HQには三回の臨界期がある(2~8歳、12~19歳、
19~25歳)。
HQの育成にはワーキングメモリが不可欠。読み・書き・そろばんが有効。
8歳まではとにかく褒める。でもしつけも必要。適度なステレスは脳の発達に良いらしい。
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やる気脳を育てる
【評価】★★★★☆
【誰にオススメか】
子育て世代(0歳〜8歳まで)
【メモ】
・前頭前野を育てるとやる気ある社会性のある人になる
・努力することを褒める
・8歳頃までの幼少期の環境や教育がとても大事
・脳は3歳頃までに基本的な構造が作られる
・乳児期(0歳〜2歳)までに必要な環境は『母子の良好な関係』であり、意識的な英才教育は不要。母子密着型育児をしていればそれだけで充分。
・豊富な環境刺激(自然の音、太陽の光、音楽『モーツァルトなどのクラシック)、家族の会話)
・魚をよく食べる幼児、箸をよく使う幼児はIQが高い。
・子供の脳を鍛えるにはワーキングメモリを育てる必要がある。そのワーキングメモリは読み、書き、そろばんで育成できる。それを8歳までにやること。そろばんの代わりにピアノでも良い。
・魚をよく食べる子供ほど、ワーキングメモリ能力が高い。
・2歳から4歳までに箸をマスターさせる。
・そろばんはめっちゃ良い。効果的。
・子供が自分の意思で行動していることを止めてはいけない。探究心、好奇心を大切にする。
・とにかく『褒める』
・2歳〜4歳頃はしっかり叱る。優しく何でこういうことしたの?じゃなくて、即時に叱る!適度なストレスが脳の発達に良い。悪いことをした直後にネガティブな感情を植え付ける。
・子供は夢を持つことが大事。夢を目的に上手に置き換えてあげることが大人の仕事。
例:宇宙飛行士になりたい→それなら大学行かないと行けない→それならある程度学力が必要→毎日少しずつ勉強しよう
・小さな夢でも良い。達成した夢を基盤に、次から次へと進めると将来いろんな苦労でも楽しめる子供になる。
・夢が実現した状況を強くイメージし、楽しい未来を親子で語り合う
・褒めるときは能力ではなく、努力した過程を褒める。
・具体的には、1年先の夢や目的が達成できた自分をイメージする。良い姿の自分をイメージできることは、夢を叶えること、目的を達成することにとても重要で、これができると、なりたい自分に近づく事ができる。
・子供は小さな成功体験を何回も繰り返した方が良い。失敗したときは、後悔して、反省する事が重要。
・個性を見分けられるのは母親。共感力が父親より優れている。
・子供の個性を見抜くには、まずいろんなことをさせてみる(各種習い事)、子供が笑顔で楽しんでいるか、興味を持っているか、得意そうかを観察する。子供のいいところを見抜く力は母親が持っている。
・グレる子は母親の性格に大きく影響する。「過敏・心配性」「完全欲・几帳面」な母親は危険。
・過保護、過干渉はいけない。
・上記二つは7歳以降の話。それまでは密なコミュニケーションが必要。
・心を鬼にして子供の挫折に付き合う
・
【響いたフレーズ】
・夢は、書いておくと80%実現する
・成功体験があれば、教育はいらない
・子供の良い所を発見し、伸ばし、悪い所は無視するか多少良くしていく事が多重知能を発達させる教育方法。
・失敗や挫折を全���授業だと思え
・幸福感は遺伝する。親の幸せ感は子供に遺伝している。
・2008年ダボス会議で、「将来子供をどんな職に就かせれば良いか?」の議論があった。結論は「就かせるべき特定の職業はない!必要なのはスキルだ。」子供たちのスキルを育成すれば激動の時代でとうまく適応出来る。→スキル「語学力」「意志伝達力」「交渉能力」「対人能力」「異文化を理解尊重する力」
【明日からTODO】
・子供といる時間を増やす
・スキンシップを高める
・母親の負担を軽くする
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脳科学的知見から、幼児の教育について書かれた本である。幼児の脳教育についての本であるが、IQ偏重型の脳教育本とは違い、HQという人間性知能を重視している点が特徴である。「未来志向的行動力」と「社会関係力」をIQに加えて重視しており、単なる頭の良さだけでなく、人間性の部分も脳教育の一つとして重要であると説く。
著者の『幼児教育と脳』よりも、非常に易しい文章と内容で、具体的な方法についても記述してある。要所が太字にもなっているので、著者の主張を手っ取り早く知りたい人は本書の方がおすすめである。しかし、より詳しく正確に理論まで知りたい人には、本書は物足りないので、『幼児教育と脳』の方も読むことをすすめる。
本書内容で驚いたのは、子どもの叱り方についての部分である。幼児が攻撃的な言動などの悪いことをした際、「なぜそんなことをしたの?」などと愛情深く接した方と、有無を言わさず即座に懲罰ボックスに閉じ込めるという方の比較実験についてである。後者はその後の攻撃言動がゼロになったのに対して、前者は攻撃的言動が目立ったという結果になった。前者の叱り方の方が良いと思っていたので、これにはかなり意外性があった。禁止規範には、ノルアドレナリン系の「即時効果」を利用するのが基本とのこと。
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➡️現在もうすぐ4歳の長男と3ヶ月の長女がいます。
彼らのために親が出来ることは無いかという思いで読みました。以下気になったこと実践したいこと
✅ワーキングメモリを高めることが大切
✅ワーキングメモリとはある状況において適切に判断できるために使われる脳機能。
✅ワーキングメモリの向上には読み書きそろばんが重要
✅箸は4歳までに学ぶ。4歳以降では効果なし(辛い。。。)
✅報酬の予測 先を見て行動するスキルが身につく
✅報酬の予測にはとにかく褒めることが大切
✅2歳から4歳までにしつけをする(可愛くても我慢)
✅禁止行為のような社会の決まりは即時効果が有効
✅ダメなことをしたら体罰ありでもすぐ叱る
✅罰として閉じ込めるなども有効
✅やりすぎてはいけない トラウマ の原因
➡️しつけとお箸はやらせたい。特にダメな事は理屈抜きに叱った方が良い(2歳から4歳までのゴールデン期間の場合)
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科学的な意見で今の教育に関して物を申している書である。中でも興味深いのは日本人、朝鮮民族、中国人の箸を使い魚を食べる人種が世界の中でIQがトップだという事が科学的な根拠で説明されていた。
少し強引な内容もあったが、テレビで拝見している通りの著者であると思う。