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この作品を読み終えた直後、宇多田ヒカルの『Deep river』が発売発表されたという、私にとって不思議なリンクを持つ作品。人間の業って、そこに辿り着けば流れていくものなのかな。
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群像劇風に仕上がっている。でも、基本的には大津という男性と美津子という女性の話なんだろうな。日本人にとってキリスト教とか、神とかって何なんだろうって考えさせられた。
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学友、中野のお薦め遠藤作品。今回も内容はちょいと重いが、深い。「私が棄てた女」と相通じる点がいくつかある。何人かの登場人物に焦点が置かれて話が進むが、物語の中にはいくつかの伏線が敷かれているので話がスムーズに進む感じ。深い河の大きな舞台はインドであり、ガンジス河。生も死も、全てを平等に受け入れるガンジス河をこの目で見てみたくなったと同時に、ヒンズー教にも触れてみたくなった。遠藤氏が亡くなる前に書いた最後の長編小説が、この「深い河」。
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一番最初に読んだ遠藤周作の作品がこれ。学部時代にヒンズー教的クリスチャンの先生がおり、影響を受けて読んだ。ヒンズー教はまさにこの『深い河』で示された宗教多元主義的な神理解に類似しており、その霊性を探求するために私自身、インドに足を踏み入れた、その意味で思い出の書。私自身は知的には受け入れられないが、この神理解の問わんとしている事柄に対して、誠実に応答していかなければならないと思っている。
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インドに死んだ妻の生まれ変わりがいると聞いて向かう人。人間の大きな流れ・・・というか、最後は不思議な重さを残す。
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実際にインドで同じ風景を見てきたからよけい感動する。
カルカッタ(現コルカタ)にはいつ行っても、ほんとに病気になりそう。うるさいし、汚い現実がそこら中にあるし。
しかしヴァラナシに行ったときは違った。実際不思議な体験を二つほどして、それはどうやっても説明のつくもんじゃなかった。ほんとにヴァラナシはあなどれない。
そんなインドには切ない物語がはまります。
遠藤周作氏は棺の中に「沈黙」と「深い河」の2冊を入れて逝ったそうです。「沈黙」読んでみます。
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「俺これ読んでインド行きたくなったんだ」って勧められて読んだんだけど、別にインドに行きたくはならなかった。内容は面白かった。気がする。
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200601/色々考えながら読んだので時間がかかった。一番分かるような気がしたのは沼田さん。近いような気がしたのは成瀬さん(まあ、女性だし。でも一番心に残ったのは磯崎さん。奥さんの言葉が出るたびに泣きそうになった。約束よ、約束よ。
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人間、が生々しく描かれてる!!深すぎて溺れそうになるけど、溺れてみるのも大切。心に余裕があるときに読んだほうがいいかも。
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◆生と死の交わるガンジス川でそれぞれの人生を振り返る人々。生きることの意味を考えさせられる一冊。
ちなみにわたしは卒論をこの本で書きました。
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言わずと知れた名作らしい・・・が、その名作たる所以が理解できん。
Varanasiに旅立つ前にこの本を読んでみたけど・・・、それほど感銘を受けるわけでもなく、これは昼メロ(失礼・・・)でわ?という失礼な印象しか抱けなかった。
そして、Varanasiに辿り着いてから感じたのは、街の文章描写は素晴らしいかもしれないが、やっぱり名作と言われている所以は理解できなかった。
むしろ、この本でも記されているVaranasiに興味を持った人には、本で読むよりも実際に行ってみることをお薦めする。それも、事前にお膳立てされているツアーではなく、自分1人ですべてを手配しての個人旅行を。(さらに、印度の宗教、民族、民俗を学んでから旅立つとよいかも・・・)
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2006年2月末
ふぅ。2度目なんですが、読み終えた。この本も「大切な人」に紹介した一つ。遠藤周作は作品群全体としては、そんなに万民にお薦めするというものではないが、この1冊は別格。小説の中に「メッセージ」が見える。「愛とは」というようなものではなく、「人間とは」とかではなく(笑)、小説を構成する部分だけではなく、この本を手にした瞬間から、読み終えて、読み終えた後の読者がたどるであろう、人生の様々な場面までに対するメッセージがこめられているように思う。「大切な人」はあまりこの本の感想に時間を費やさなかった。それはそれで良い。そういえば「最悪友」とはこの小説について、長い長い往復書簡(今なら携帯メールなのでしょうが、僕の時代は僕がアメリカに居たという事もあり6ヶ月くらい文通状態(笑))この小説に関して意見を交えて、とても楽しい時間を過ごしたのを淡く覚えている。
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印度。ガンジス河。私が密かに惹かれるもの。最後「え、終わっちゃうの?」と、劇的な結末も何もなく、一瞬味気なかった。だけどこの本の本質がこういうことなのかもしれない。全てを包み込み流れて行くガンジス河。転成、神様、宗教の違いや呼び名の違いこそあれ信じる人の心に、信じる神の姿があるのかもしれない。
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ねこぢるのマンガに影響されてインドへ。で、インド人にこの本のこと言われ、知らないのが悔しくて読みました。登場人物それぞれが、それぞれの過去からの心の傷を抱え、物語はインドへと。遠藤周作的?なやさしいキリスト教観が魅力的と思います。ちなみに、上記のインド人に、安室奈美恵の出産の話も聞きました。それはどうでもいいけど、
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06/03
様々な人がそれぞれ違う理由でインドへ来る。ガンジス河の神聖さと生と死について深く考えさせられた。人は死んだらどこへ行くのだろうか。