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読んでみての印象は、中小規模の企業で自社インフラを見る技術者向けの内容が多い感じ。自分の今の勤務先は受託開発をするSIerなので、そこの違和感がある。でも、もちろん当てはまらなくても、役立つことは多いはず。それに、この本は第三版。2011年の初版からここまで版を重ねているということは、それだけ重要な基礎なんだろうなと思う。
自分はインフラというよりはネットワークエンジニアだ。そのせいか、こういったサーバ/インフラエンジニアについて浅く広くの入門書なんてのは読んでいなかった。習うより慣れろという考えもあるけれど、きちんとした体系で知識を仕入れておくのは悪いことではない。経験や感覚だけでなく、体系的に整理された知識があると、人に説明するときにスムーズになる。新人さんが来たときにも役立つ。
それに、自分の専門分野以外のことも知っていると結構役立つ。システムは繋がっている。
ランサーズという会社のAWSへの移行の話があった。ページ数はそれほど多く割かれているわけではないけど、まさに今ホットな話題だなと思った(この本の発行は2016年だけど)。
クラウドの普及で、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアがやることは変わっていくはずだ。中小規模の組織だけでなく、大企業のクラウド活用も増えていく。自社内にインフラを持たないんだから、今までのやり方しかできなかったら仕事が取れない。時々は本を読んで、最新の事情を取り入れて行かないと乗り遅れてしまうなと改めて思った。