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≪目次≫
はじめに
第1章 「住宅地図の不思議」解明編
第2章 日本の面白住宅地図ネタ編
第3章 「カ-ナビ地図の進化を追う」編
第4章 クラウド、ビッグデータ時代の地図
≪内容≫
第1章は面白かった。住宅地図の最大手ゼンリンの住宅地図作りの苦労を、特にアナログで担当している調査員の体験談を中心に仕上げたあたりがよかった。しかし第2章の著者の趣味が前面に出たところは頂けなかった。第3章以降は、今後の地図業界、特にゼンリンの今後の地図の使い方の話で、興味を引いた。
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まるでプロジェクトXみたいでした。まさか本当に足(実地調査)で書いているとは思いませんでした。それを思えばストリートビューなんて邪道ですねw
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住宅地図はどうやってつくられているのか??
住んでいる人の氏名から、家の入り口、車で入れるかどうか?などのそこに行った人だから分かる情報は、人が歩いて調べている。
今でも、全国すべて!なんという労力。
前に勤めていたところの近くにはゼンリン社があって、毎朝、地図を持つ人々を見ていて、作った地図を届けに行くのかな?と思っていたけど、作るための現地調査に出ていたのね!
北九州にゼンリンの資料館があるようで、ぜひとも行ってみたい~。
書いているのはライターで、鉄道・地図オタクだな~と思った。文章からにじみ出る。細部にわたるこだわり・・。
物書きが書く人の文章は読みやすいけど、そうでない人の文章はなんとなく読みづらいなと思った。
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Googleマップやカーナビの基となる住宅地図を作っているゼンリンの地図の作り方と活用と四方山話。筆者が地図好きというか旅行ライターのため、ビジネス的な話しは踏込みがかなり浅い。勿体無い。地図好きの方は必読。
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図書館にも置いてあるゼンリンの住宅地図は、一般的な地図と違い、細かな道、その土地に誰が住んでいるかまで、詳細に掲載されています。実は、それを調べるのに人の手を使っているのをご存知ですか。調査員が1日当たり1000人程度活動し、自分の持ち場の建物を1件、1件回り、表札によって確認しています。
意外と奥が深い地図の世界が分かる本です。
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何気なく読んだらすごく面白かった。ゼンリンの住宅地図は日本中を歩き回ってメンテナンスするんですね。そんな超アナログと、自動のレーダー計測など新技術との組み合わせが面白い。災害地図をはじめこれからのビッグデータ時代の地図の可能性も示されて、地図の世界は深いですね。
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yahooやgoogle mapに地図情報を提供しているゼンリンのお話。地図がどうやって作られるか(超アナログ人海戦術職人技と、全デジタル化)や、ゼンリンの成り立ちなどが書いてある。
ゼンリン地図の元データは1000レイヤーに及ぶ情報を持っていて、道路、住宅・建物、居住者、道路からのアクセス(ナビに必要)が網羅されているが、その情報の集め方もまた面白い。
地図好きには堪らない一冊。なお、ゼンリン求人を見てみると、各地で地図作成のためのスタッフを募集していたりもするので、この本で書かれたことが実際に実施できる。
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なんとなく聞いたことはあったけど、ゼンリンの住宅地図は本当に足で歩いて作られているのだなあ、という事実に圧倒された。
ボールペンと色鉛筆、紙の地図を持ってひたすら表札やポストを確認していくという地道さ。「巻き派」「画板派」がいるだとか、ペットの名前が書いてあるキワモノ表札に騙されそうになるエピソードが楽しい。
そんなアナログ街道まっしぐらな徒歩・手書きの作業が終わると、今度は打って変わってデジタル最前線。スキャナーでデジタル化された情報を調整・入力する。この時に、地図に書き加えられた住宅の入り口の位置なども入力され、カーナビのドアtoドアの案内に役立っている。
…しかし、GoogleマップやYahoo!地図、カーナビにもゼンリンの地図が提供されていたとは知らなかったなあ。
昭和26年にゼンリンの創業者である大迫正富が発行した『年間別府』の付録地図が評判を得たことから、社名を華交観光協会から善隣出版社と変えて、ゼンリンの歩みは始まることになる。
現在、ネットで手軽に地図を見ることができるようになり、紙の地図の需要は減っていっているが、東日本大震災の際の「紙の住宅地図をすぐに送ってくれ」という声や、その後の被災地の地図作りのエピソードからは、紙の地図の力が強く感じられた。
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ゼンリンの行っているビジネスについて理解することができた。
今後は当然自動運転向け、ということもあるが後半で出てきた時空間情報システムもキーだと考える。
色んなデータに更にデータが紐付く、アノテーションやLODというものだと思うが、これをリアルタイムに、適切にユーザーに提供することで、ビジネスは更に一歩進んだ次元で展開されるようになると思う。
各社、当然理解をしており、凌ぎをけずっているだろう。
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地図の本を読みたいと持ったのであって、特別に住宅地図に興味があったわけでも、ましてやゼンリン地図に興味があったわけでもない。でも、読み始めてみると非常に驚かされることがたくさん。まずはあれだけ細かい地図を全部社員が足で歩いて情報を集めているということ。もっと簡単なものかと思っていた。それから紙の地図にこれからの未来はないだろうと思っていたが、カーナビなどの役立てるために様々な工夫をしていて、そしてカーナビなどの世界から需要がたくさんあるということ。何でもないような住宅地図にもいろいろな物語があるらしい。
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面白かった。で終わらしてはならぬな。
少し前の出版物なので、今は変わっている部分もあるだろうが、ゼンリンの地図の作り方、更新の方法、使用する筆記用具(4色ボールペンの色毎の意味、そして桃色は特注!)、調査の方法等の内部情報は興味深かった。
ハザードマップやGPSの利用、ナビゲーションシステム。
技術の進歩とともに、都市の発展とともに新たな情報を組み込んだ地図は必要とされ続けてきた。
目的によって必要となる情報は異なる。
情報ごとに分けたレイヤーは1000に及ぶという。
震災直後の地図の重要性からも、どれだけ技術が発達しても人の手と足と耳(口)を使ったアナログな方法は、おそらく残り続けるんだと思う。
地図を必要とするのがヒトである限り。
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ピンク情報というのが非常に印象に残った。デジタル万能的な世の中になっているが、結局は地道な努力が実を結ぶ、ということか。