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レ・ミゼラブル(一)(新潮文庫) みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー47件

みんなの評価4.4

評価内訳

47 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

訳は岩波より新潮

2002/06/24 10:14

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る

岩波は4分冊で新潮は5分冊。ついつい岩波文庫で買ってしまいそうだが、訳は新潮がいい。これは1ページ目を読めばすぐわかる。
19世紀の長編小説がいいのは、ゆったりしてることだ。登場人物が少なくはないが、ひとりひとりに関する記述が濃い。第1章は神父、第2章はジャン・ヴァルジャン、というふうに、ゆっくりじっくり物語を味わえるのがいい。
第1巻は、マドレーヌ市長として振舞ってきたジャン・ヴァルジャンが、良心に従って自らの本性を現すところで終わる。この第1巻だけでも完結できる内容だ。今後、物語がどう展開していくのか楽しみだ。

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紙の本

社会の闇と正義の欺瞞を問う第一部

2020/03/28 10:11

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

第一部ファンチーヌ。博愛の精神を持つミリエル司教の第一章から始まる。元徒刑囚ジャン・ヴァルジャンとミリエル司教の出会い。恋人に捨てられ売春婦にまで身を落とすファンチーヌ。権威を盲信する冷酷無情な警部ジャヴェール。

物語のテーマが本卷第一章に凝縮されている。罪人とは罪を犯した者ではない。社会に闇をつくる者である。貧困からパンを盗んだために徒刑囚となったジャン・ヴァルジャン。荒みきった彼の魂を救ったのは、ミリエル司教の慈愛だった。苛酷な刑罰では人間を救えない。人間の魂を救うのは慈愛である。

一方、恋人に捨てられた女性ファンチーヌ。悪辣なテナルディエ夫婦の本性も知らず娘コゼットを預け、女工として懸命に生きる。だが、道徳家を気取る非情な人間により、未婚の母であることを告発され、解雇されてしまう。テナルディエ夫婦からは暴利的な金の要求が絶えない。進退極まったファンチーヌは、自分の髪を売り、歯を売り、遂には売春婦に堕ちてしまう。ファンチーヌの章では、正義を振りかざす人間の残忍性が浮き彫りにされている。

ミリエル司教の導きにより改心したジャン・ヴァルジャン。一大産業を興して財を成し、市長にまで昇りつめる。慈悲に務め穏やかな日々を送る彼に、ジャヴェールの影が忍び寄る。ジャヴェールの章では、正義と権威を盲信する人間が弱者を窮地に追い込む非情さを露にしている。

波乱の展開が続く物語の第一部。私達は時々この物語を読み返し、「正義」「道徳」「権威」の残忍性と社会悪について猛省するべきだろう。何故なら、人間はとかく独善的に他人を裁きたがる生き物だからである。

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紙の本

久しぶりにレ、ミゼラブルを読みたくなった。

2019/05/17 05:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Blue Water - この投稿者のレビュー一覧を見る

小学生の時に読んだレ、ミゼラブルを読みたくなったので、購入しました。
ジャンバルジャンが、教会から盗んだ金、銀の燭台や食器を、神父がジャンバルジャンに与えた後、ジャンバルジャンがどの様に改心し、最後に何を残したかをもう一度読んで見たかった。

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紙の本

思い切って読み始めました。

2018/09/27 18:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ROVA - この投稿者のレビュー一覧を見る

ミュージカル版の映画にハマったのがきっかけでいつか原作も読まないと、と思ってました。
第1章がなかなか読み進めにくいですがジャン・ヴァルジャンが登場してからは
すいすい読めました。心理描写が素晴らしいですね。心情の変遷が手に取るように。
まだ1巻しか読んでいませんが、古い方の映画版が本当に原作に忠実だったんだな、
と分かりました。文章の雰囲気まで再現出来ていたように感じられます。
1巻は哀れな(でも意外と強い)ファンチーヌの最期まで。

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2006/04/06 02:35

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2006/07/14 12:23

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2007/05/27 01:25

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2007/03/22 14:48

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2007/06/12 15:21

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2008/03/28 04:34

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2009/04/08 18:46

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2010/01/14 21:55

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2010/02/08 00:24

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2010/04/29 15:00

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2011/03/14 10:15

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