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昔の所謂売春地帯の今を描くエッセイ。
利用したことはない(^^;けれど、そういう地帯を通ったことは何度か。
この本にはないけれど、町田なんか駅のすぐそばでしたからね。(^^;
なんというか、こういう地域は都会にはある程度必要だと思うんだけれど、オリンピックやらなにやらにかこつけて片っ端からつぶしていますからね。
将来的には貴重な資料となる本かもしれません。
なんだかんだいって、作者がいろいろご利用しているところがほほえましいというか。(^^;
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「赤線跡を歩く」のような内容や写真を期待したのだけれど、写真はともかく内容は風俗情報誌などにある体験記のようなものになっていて、少し期待はずれだったとはいえ、今から15年ほど前までは、赤線のしくみを残した場所があったというのは驚きだった。そのようなものは大阪近辺にしか残っていないと思っていたのだが。
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種村季弘のエッセイを読んでいて
永井荷風を思うような
遊郭、赤線の本を読んでみたくなった。
本書を繙いて最初に感じたのは
掲載された写真がすこぶる味がある
ということ。
レトロな風景、うらぶれた路地、
それに遊郭や赤線の名残があると
不思議と文学的だ。
文庫版ではなく単行本の表紙にある
Y字路に建つ3階建てのモルタル洋館は
特に印象深い。食い入るように見た。
いろんな時間と物語を感じる。
筆者・木村聡は1956年茨城県大洗町出身らしい。
神栖や小名浜を取り上げているのは
そのせいだろうか。
「吉原」と「飛田新地」の記述が特に
印象深かった。
こういった遊郭、赤線ものに雄琴がないのは
なぜだろうか。
調べてみたら雄琴は1971年「花影」という
お店が1号店らしい。
遊郭、赤線とは無縁の街なのだった。
昔浜松で観た成人映画の舞台が雄琴で
印象に残っていて、
昼間の雄琴を歩いたことがある。
坂本駅からの道程も含め、
うらぶれ感といい、浮いた感といい
忘れがたい。