紙の本
笑いの中にも鋭い指摘
2020/10/24 00:05
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
オープニングのミッテ地区や、居候先のキオスクが雰囲気たっぷりです。やり過ぎとも思えるブラックユーモアの中にも、過去の戦争を忘れていく現代へのメッセージが込められていました。
紙の本
溢れるブラックユーモア
2018/09/30 17:23
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投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代によみがえったヒトラーが、ドイツの現状に失望して再び国家のために立ち上がるという奇天烈なストーリー。毒舌でブラックなヒトラー視点で語られています。現代の情勢や技術についていけてないトンチンカンなヒトラーを面白がりつつ、彼の民族思想に唖然としたり、弁論に舌を巻いたりと、感情が小刻みに揺さぶられる内容になっています。
電子書籍
独裁者の資質
2016/12/17 12:13
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投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
政治家や政党は「ブレない」ことをウリにすることがある。ブレないことって、結局本書の中のヒトラーの言動と同義なのかも。ただ、自分の信念に固執して、人の話に耳を傾けない。このパターンなら「克ってきたヒトラー」になりうる政治家は日本にも複数いそうで、ドイツが舞台の絵空事といえない気がする。
本書を読んだあとで、タイトルにつられて香山リカさんの『『独裁』入門』や岡田斗司夫さんの『『世界征服』は可能か?」も読んでみました。
電子書籍
小説だけの話じゃない
2016/12/08 19:47
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投稿者:黄色い刀 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画を見たのをきっかけに原作を読みました。今の世界の情勢とか政治のこととかを考えると、小説の話でしょ、と楽しく読んでられません。
紙の本
ヒトラー復活?
2016/07/10 06:21
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投稿者:本読みの獣 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代に復活したヒトラー。怖さのような物は全くなく、どちらかというと笑えるんだけど、現代にヒトラーがいたら今の世の中の事をどう思うんだろうか?そんなところが興味深いです。
紙の本
了解しました!わがソートー!
2016/05/12 21:11
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒトラーが、2011年8月30日のベルリンにタイムスリップ。タイムスリップものに目がない私としては速攻の衝動買い。
キオスクの親父に助けられ、思いがけずテレビのお笑い番組に出演し好評を博すも、謎の脅迫文が届くという、上巻は不穏な終わり方でした。
テレビやパソコンや携帯電話の操作に戸惑う等の滑稽なシーンがある一方、EU批判や現政権批判等は辛辣です。本書はドイツではベストセラーとなっているようですが、EUや現政権への不満の表れでしょうか?下巻が楽しみです。
私はドイツ社会やヒトラーの知識がほとんどありませんが、物語に引き込んでゆく著者の筆力は凄いと思います。知識があれば、面白さ倍増でしょうね
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単行本が発売されたときから読みたく、早く文庫化されないかなと待っていた本書。
わたしの興味があるワードベスト5に入る『ヒトラー』。
これがタイトルに入っていて読みたくならないわけがない。
文庫化されたという情報を耳にするや本屋さんへ急ぐ。
どこだどこだと探したら、帯に映画化とある。へえ、映画化されるんだ。
ヒトラーが突然現代に蘇った。
周囲はヒトラーだとは思わず、ヒトラーの扮装をするコメディアンと思ってしまう。
こう始まり上巻は予想通り現代に蘇ったヒトラーとそうは思わない人々との間で起きる様々が面白く描かれている。
このままコメディで終わるはずはないので下巻でどのように現代を風刺させるか、どのように結末へ運ぶのかが楽しみなところ。
ドイツではタブー視されるヒトラーやナチスを敢えてドイツ人である作者が作品にするところが素晴らしい。
日本人にはなかなか出来ないことだと思う。
日本人は戦争の悲惨さは語るが、あくまでも被害者であろうとする。日本人が行った非人道的行為もきっとあったはずで、そこも含めて考えることが肝要だ。
面白く戦争についてのきっかけを提供する本だと感じた。
下巻へ。
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良く出来てる。日本では現代に蘇るのが宮本武蔵だったり、あるいは自衛隊を過去に送り込んだりしてるが、これをドイツで出せるってのは良い意味でタブーが無いんだろうな。名前を出すのも題材にするのもダメ、っていう言葉狩り的な思考停止に陥ってないのは羨ましい。どのように風呂敷を畳むのか。
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これはおもしろい。アドルフ・ヒトラー本人が死亡する瞬間に2011年現代にタイムスリップしてしまうというSF。ドイツの現在の文化や風俗を体験的に理解しているともっと面白いのだろうな、と思う。が、現代一般知識(例えばトルコ移民問題だとか€問題とか)と義務教育社会の教科書レベル知識で十分楽しめる。彼が現代に出現したらこんなに簡単に適応するだろうか?今だからこそあっという間に支持されそうな気がしてしまうのが、しみじみ肝が冷えますねぇ。
下巻が非常に楽しみ。
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面白くて一気読みです!!ヒトラーが現代にタイムスリップ。噛み合わないようで何故か微妙に表面上噛み合ってく蘇ったヒトラーと現代人の会話に笑い、物語のなかのヒトラーが言う言葉や考え方に妙に納得しちゃうことも。続けて下巻読みます!
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文庫本になるまで待ってやっと購入、積ん読しているうちに映画を先に観てしまった。ちょと難しいから本の方にはなかなか手がのびず。だめなパターン。
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表紙イラストが秀逸だが…『帰ってきたヒトラー』という題名を視る以前に「ヒトラーの何か?」と思った…が、これは現代の世界を舞台にした、或る種のコメディーの小説で、非常に興味深い作品だった。
これはドイツで登場し、じわじわと話題になってベストセラーということになり、ドイツ語圏に留まらずに多くの国々で翻訳されているのだという。
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まず着想が面白い!笑えつつも説得力のあるというか納得させられるところが多い。「国民の真の代表者」ヒトラー。コメディとも、風刺ともまた異なる深い作品でした。
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コメディではない。風刺である。
タイムスリップしたヒトラーが現代文明を勘違いして巻き起こす騒動...だったら駄作になっていたと思う。
本作のヒトラーは誇大妄想のドンキホーテではなく、自分自身を「すでに総統ではなくなっているが、総統になる途上にある人物」と認識しており、復権に向けて着々と行動している。
彼は、世間から見れば「ヒトラー芸のコメディアン」だが、本人の視点では「マスメディアを通じて国民に影響力を及ぼしている段階」であって、世間の評判などは意に介していない。彼の中では1930年代の大衆も2011年の大衆も本質は変わっておらず、「以前、成功しかかった(「過ち」とは認識していない)道のり」を、現代のツールを使い、過去の経験を踏まえて、忠実な腹心と利用できる同調者を見極めながらリトライしている。
周囲の人物は、彼を過去の「アドルフ・ヒトラー」としては受け止められず(彼は1945年に死んだのだから)、「ヒトラー芸のコメディアン」として理解している。やがて「影響力、すなわち集票力のある人物」として既存政党の接触が始まる。そして、かつての人寄せパンダは「何事かをなそうとしている人間」になり、周囲も彼の主義主張と利害が一致する「支持者」や「崇拝者」に変わっていく...。
彼にとって状況は「二周目」であり、しかも民主主義のルールは変わっていないのである。
風刺というよりはホラーなのかもしれない。
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あのヒトラーが自殺直前のまま、現代に蘇るという設定で始まるコメディ小説。
コメディとはいいつつも、タブーぎりぎりの発言が出たり、風刺が効いていたりと問題作と言われるのが納得の作品です。
前半はヒトラー復活から、芸人としてテレビ業界に進出するまで