紙の本
四色問題をめぐる、現代数学的証明の意義を改めて考える機会を与えてくれる書です!
2020/02/12 13:46
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、有名な「四色問題」とよばれる難問とその解決に至った数学者の苦闘の日々を綴った一冊です。「四色問題」とは、耳にされた方も多いと思いますが、「平面上の地図は四色で塗り分けられるか?」という難問です。そして、この難問は1976年にアメリカのイリノイ大学の二人の数学者によって見事に解決されたのです。しかし、彼らの証明は、計算機を使った膨大な検証という、従来の証明とは全く異なるものでした。同書では、この「四色問題」の誕生から最終的解決にいたるまでの先人たちの苦闘の歴史を踏まえ、計算機に依存した現代の数学的証明の意義を改めて考えた貴重な書です!
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内容紹介
数学的証明とは何か
数学の未解決問題として有名だった四色問題――
平面上の地図は四色で塗り分けられる――は、
1976年の夏、イリノイ大学の二人の数学者、
K・アッペルとW・ハーケンによって解決された。
しかし、それは計算機による膨大な検証という、
従来の数学の証明法とは全く異なるものだった。
四色問題の誕生から最終的解決にいたるまでの
先人たちの苦闘の歴史を踏まえ、
計算機に依存した現代の数学的証明の意義を
あらためて考える
著者について
一松 信
1926年、東京に生まれる。東京大学理学部数学科卒業。東大助教授、立教大学教授、京都大学教授、東京電機大学教授を経て、現在、京都大学名誉教授。理博士。専攻は数学、とくに数値解析。太平洋戦争末期の学徒動員で暗号の解読に携わり、以来、計算機と整数論との関連で公開鍵暗号に関心をもつようになる。著書に『暗号の数理』(ブルーバックス)他多数。
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なんとか読み通すだけは読み通した。序盤戦は数学的な解説のロジックを追いながら読んだのだが、第二章の最後に放電法が出てきたあたりでギブアップ。トポロジーとかぜんぜん無理だし。
そもそも可約配置だけからなる不可避集合を見つけることがなぜ四色問題の証明になるかという大前提がよくわからん。四色で塗り分けられない地図が「存在しない」ことの証明って。。。可約配置は理解できるのだが、不可避集合がなんのことだかわかっていないのだろう。
計算機の支援でもってはじめて証明できた問題ということで、もともと1970年代の本であるものの今日的だよなあと思って手に取った記憶があるのだが、やはり手ごわかったです。
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https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057407
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地図で塗り分ける色は4色あれば十分である、という四色定理。この定理は長年証明されずに「四色問題」として扱われてきた。それを証明されるまでの歴史ストーリーが記された本。
数学の本であり、数式も結構出てくるが、歴史的側面も強い。私の印象は”数学読み物”的なジャンルに分類される。
様々な数学者がチャレンジしては失敗する、というストーリーを楽しめるなら面白い本だろう。私は「で、結局答えは?」が気になってしまい、それほど本の内容に入り込めなかったかな。