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マキアヴェッリ語録(新潮文庫) みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー92件

みんなの評価4.1

評価内訳

92 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

「良い人」だと思われること。しかし、場合によっては実力行使できるだけの力を持て。

2006/06/14 23:07

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:未来のための哲学講座・主宰者 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 先哲の知恵の中から、レビューア自身の理解と解釈により再構成したものを、一つご紹介いたします。本書に出会うための一つのきっかけにしていただけたらと思います。
【「良い人」だと思われること。しかし、場合によっては実力行使できるだけの力を持て。】
 あなたは、他の人から「良い人」であると思われたいことであろう。そのためには良い性格で、思いやりに満ちており、信義を重んじて公明正大であると評価されていることが大切である。
 ただし、勘違いしないこと。実際にそうであるかどうかは別として、そう思われているという事実が必要なのだ。そして、もしこのような徳を捨てなければならない場合には、まったく反対のこともできるような能力を備えていなければならない。どうしてか。
 あなたが、どんなに良いことを行おうと、どんなに理想に燃えていようとも、現実には善い人ばかりとは限らないからだ。悪賢い人もいれば、力で強引にやろうとする人もいる。
 このような現実の中で、あなたが自分の理想を実現しようと思えば、それに対抗できるだけの実力を、あなた自身も持たなければならない。悪賢い人の罠を見抜くにはキツネでなくてはならず、オオカミを追い散らすにはライオンにもなれなければならないのだ。
 現実をありのまま見て、その本当の姿を知ること。そして、必要なら実力行使すること。
(ニッコロ・マキアヴェッリ(1469-1527))
命題集〜未来へ引き継ぐ人類の知的遺産(未来のための哲学講座)

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紙の本

拝啓、塩野七生様

2009/12/31 18:45

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

『マキアヴェッリ語録』拝読いたしました。
 「語録」というと、引用された言葉だけでなく、それを抄出した理由、それについての解説が付されているのが普通で、この本もそのような体裁をとり、ゆえに貴方の作家としてのオリジナリティをもった作品であろうと想像しておりました。
 その予想はうらぎられました。貴方の書かれたのは、ルネサンス期の政治思想家マキアヴェッリの著作からご自身の恣意で選んだ名言をまとめ、それに短いはしがきを付した一冊の本でした。私は最初、大昔の作家の書いたものを写して、自分の本として出版するなんて、なんと楽な仕事かと思いました。(いや、翻訳も貴方がされたのですから、楽だなんてそもそもたいへん失礼な言い方ではありますが...)
 しかし、この本を読みすすむうちに、さすがは古典的作家の言葉というだけでなく、さすがは塩野七生の選びし文章という思いをつよくしました。マキアヴェッリの著作のうち、「君主論」は私も読んだことはありますが、この本に載っている同書からの引用は、その多くが初めて目にするように新鮮にうつりました。貴方は、鈍感で散漫な頭脳が見すごした言葉に無言の光を照らし、それによって、貴方が尊敬してやまない人物の思想を現代人の心によみがえらせたのです。これを読んだ今、本書が貴方のすばらしい労作の一つであると評価いたします。
 感銘をうけた箇所は多々ありますが、ここでは現代日本に対する重要な警句となるような一節をあげさせてください。それは第一部の50節で、ローマの市民と元老院のとった行動の賢明さが語られる箇所ですが、彼らは戦争の際、軍隊を率いる司令官たちに、絶大な権限を与えて送り出したと述べ、次のように続けます。
「元老院は、新たに戦争をはじめるときと、和平を講ずる場合の決定権しか、もっていなかった。その他のことはすべて、現場の指揮官たちの意志と判断にまかされていた・・・元老院議員の中には、戦争経験豊かな人物は多かった。だが、現場にいないこと、それゆえ作戦実施に際して必要な種々の小さな、しかし生きた情報に接しられない立場にあっては、危険はやはりまぬがれない。
それゆえに、古代ローマでは、軍を率いる指揮官は自らの考えるままに行動し、勝利の栄誉も彼個人のものであるようにしたのであった。」
 ここで論じられているのはあくまで軍隊の指揮権についてですが、「政治主導」という名目のもと国政のあらゆる部門を抑えつけ、一部の政党が独裁をほしいままにしている日本の政治の現状を見るとき、大きな示唆をあたえてくれる文章だと思いました。
 私のこの文章は、はしがきで貴方が、「あなたの関心が刺激された箇所について、あなたの御意見を聴かせていただきたいのです。・・・お寄せ頂いた御意見をベースにして、いずれ一作著せたらと思います。『マキアヴェッリと日本人』とでも題しましょうか。」と書かれ、送り先まで指定されてあったのを目にして書いたものです。いつか本当にマキアヴェッリ語録評をお送りできたらと思いますが、それはもっと長いものになるでしょう。そしてずっと先になりそうです。とりあえずは予告編あるいは予行演習というかたちで、現在の感想をこの書評欄上で発表させていただいた次第です。

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電子書籍

現代人必読

2019/07/11 19:33

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雄鶏さん - この投稿者のレビュー一覧を見る

刊行時に購入してから、折にふれ何度も読み返す。巷には数多くのビジネス指南書があるが、この本には敵わないだろう。塩野七生氏の視点から選ばれたマキャヴェッリの言葉と思考。為政者と大衆への鋭い観察眼。数世紀経ても、人間の行動や考えはあまり進歩していないと考えるのかそれとも、根幹部分は変わらないと安堵するのか。是非一度は手にとってもらいたい。

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紙の本

冷静さと強さを味わう

2002/07/01 14:19

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:HRKN - この投稿者のレビュー一覧を見る

マキアヴェッリの「君主論」を読み通したという方、どれほどいらっしゃるだろうか。マキアヴェッリが生きた当時の時代世相を多分に反映した内容で、ともすると引用や比喩が難しいものと感じられ、読み通すとなると、正直困難なのではないかと思う。

しかし本書なら、塩野氏が選びとったマキアヴェッリの強く美しい言葉の数々、それを手軽に堪能できる。「君主論」にとどまらず、「政略論」や書簡などからの引用も示唆に富む。私が好きな言葉は「中ぐらいの勝利で満足する者は、常に勝者でありつづけるだろう。反対に、圧勝することしか考えない者は、しばしば、陥し穴にはまってしまうことになる。」だ、耳が痛い。

「マキアヴェリズム」という先入観に満ちた単語のため、あまりよい印象を持たれていないマキアヴェッリだが、強く生きる術と考えれば彼の主張は決して冷たいものではない。味わってみませんか。

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紙の本

仕事で役立つ名言集

2016/06/18 11:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴーすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

マキャベリというと、手段を択ばない冷酷非道な人という認識の人も多いと思いますが、「まっとうな実務家」ということなんだと思います。
仕事をするときに、使える言葉、が盛りだくさん。
あいてが、「あ、それって、マキャベリですよね」といえばそれはそれでオッケー。
いずれにしても役立ちます。

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紙の本

自ら噛み、そして消化(あるいは嘔吐)

2002/06/24 10:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る

思想の解説でもなく、あくまで抄訳。マキャヴェリの格言が抜書きされていて、「ここで塩野の解説が欲しい!」と思うこともあるけれど、あえて抄訳にとどめた理由ははしがきに書かれている。鋭いマキャヴェリの言葉を、自分なりに噛み砕いて消化(あるいは嘔吐)することが大切なんだろうな。
「君主論」や「戦略論」から抜かれたマキャヴェリの言葉は、今の時代にも通用する。「結果が良ければ手段は問われない」などなど、抽象的な思考ではなくあくまで現実に裏打ちされた言葉なので、凄く説得力がある。今の時代に君主になる奴はいないけど、組織のリーダーなんかは非常に参考になるのでは。一部、恋愛に応用できるようなものもあったりで、とても面白く読めた。

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紙の本

500年も前の著作なのに

2024/01/24 16:19

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

君主論を代表とするマキャベリの著作 500年も前の作品なのに塩野七生が抜き出すといきいきと力を持って現在の政治社会に対する啓蒙書となってしまう。塩野七生の意図するところは冒頭のはしがきに書いてあるが、以下の本文を読むとその狙いは成功しているように思われる。

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紙の本

マキアヴェッリの人を識るために

2015/09/26 04:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る

従来の塩野七生さん著作と違い、著者のストーリーテラーぶりを味わうものではなく、マキアヴェッリが書きつづったものからの箴言綴りといったものである。
塩野さんは他に著作として「わが友マキアヴェッリ」があり、この本を書く動機を思わず考えさせてくれる。
おそらくは書きたりない何かであろう。このマキアヴェッリという人物がめざした荒廃する「イタリアに必要な王」の統治と外交をこうあってほしいという宮廷官僚の国家観、政治観の箴言はキアヴェッリという人がみえてこないだろうか
一度ではない、繰り返し時をおいての再読で浮かび上がって来るのであるのを期待して時に目をとおしているのである。

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2004/09/26 02:39

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2004/11/06 19:26

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2004/11/11 20:04

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2005/05/30 05:49

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2005/11/07 23:40

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2006/02/06 14:07

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2006/10/27 16:40

投稿元:ブクログ

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