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表紙絵をはるこさんが担当したとお聞きし、すぐに本屋で購入。
始まりの数ページから、まさか後にあんな世界が広がるとは想像できただろうか。千鶴の吐き捨てる一言一言が、後半でここまで活きてくるとは。それぞれの述懐がじわりと心に沁みる。
命とはなんなのか、生きるとはなんなのか。千鶴と同じように自分にも問いかけながら読み進め。
そして、ラスト数ページ。
全て物語っているような気がした。
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主人公の中学2年生の千鶴は、クラスでのひどいいじめに耐えきれず不登校になり、死にたいと思い詰める日々を過ごします。そんなある日、心の拠り所のおばあちゃんが倒れて危篤になり、大きなショックを受けます。その入院している病室で、幸生という謎の少年に出会います。千鶴は幸生から命の大切さを教えてもらいます。時を超えた幸生の約束と深い人のつながりの物語です。
お話の中で、先の大戦末期の空襲による悲しい描写があり、涙のラストにつながっていきます。
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現代と戦時中の対比がとにかく凄かった。
千鶴が虐められるシーンや、死にたいと言って人に八つ当たりするシーンは本当に心が痛んだが、
幸生と出会い、戦時中の話を聞いたことで身近にある愛を感じ、変わっていく千鶴の心境に涙が止まらなかった。
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学校で嫌がらせを受け、生きることに嫌気が差した千鶴。
現代と戦時中の対比がされることで、主人公が軽々しく発する『死にたい』という言葉が、より重々しく感じられる。
マイナスな印象を与える言葉は発するべきではないなと改めて思った。
日々の生活は当たり前ではない。明日があるとは限らない。一瞬を大切にしようと思った。
ひとりぼっちだと感じることがあったとしても、実際は誰かが支えてくれていたり、大切に思われたりしている。そのことを心に留めておきたい。