紙の本
日本を代表するシャンソン歌手であり、エッセイストであった石井好子氏のフランスの想いでを書き綴ったエッセイです!
2020/05/25 09:28
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、我が国を代表するシャンソン歌手であり、またエッセイストでもあった石井好子氏の作品です。同書には、石井氏が戦後まもなく渡り、しばらくの間、暮らしたフランス・パリでの思い出が鮮やかに描かれ、1950年代の古きよく時代のフランスを読者の心に蘇られせてくれます。下宿先のマダムが作ってくれたバターたっぷりのオムレツの想いでを記した「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」をはじめ、「また来てまた見てまた食べました」、「よく食べよく歌え」、「外は木枯 内はフウフウ」、「西部劇とショパンと豆と」、「紅茶のみのみお菓子をたべて」、「作る阿呆に食べる阿呆」、「とまとはむぽてと」、「フランスの料理学校」、「わが家族の食い気についての一考察」、「私のゆくところに料理がある」といったテーマで、フランスの想いが語られます!
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大好きな本
2019/10/20 20:10
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう何度読んだかわかりません。疲れ切った時や眠れない時など特に読みたくなります。人と料理への、温かくユーモアの眼差しが好きです。料理の大失敗の話が特に面白い。
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平成生まれですが
2015/06/05 10:44
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投稿者:一匹狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても面白かったです。
自分の親も生まれていない時代の話ということもあって、今では割と一般的に認知されている料理(ニョッキ、ビシソワーズ、など、他にもたくさん)が知らない読者に気をきかせて詳細に説明されているのがなんだか不思議な感じでした。日本の食文化もずいぶん広がったのだなぁとしみじみしました。
最近は自分の知らない料理を知る感動が弱くなってしまっていたのですが、ちょっとした初心を思い出せた気がします。
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おなかすく
2019/03/09 23:02
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投稿者:メイチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろんなお料理についてのエッセイです。
食欲をそそるので、空腹時にはなんとなく読みません。凝ったものでなくてもでもこんなに美味しそうになるんだなぁ、と感心。何事もちょっとの工夫ですね。
美食の国ってよく聞くフランスだけど、食への意識がこうも日本と違うとは。
タイトルにはパリとありますが、日本のお話もあります。
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7/4 読了。
食い道楽ってこの世で一番楽天的で健全な趣味なんじゃないだろうか。夜中に読むにはいろんな困った誘惑がありすぎる本。
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以前から気になっていた本で、文庫化されているのを知って購入。
今読んでいる本の後に読む予定です。
タイトルだけでオムレツを食べたくなりそうです。
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文庫になったので読んでみました。かなり前に書かれた本なのでぴんとこない言い回しも多いですが、美味しそうな食べ物が沢山出てきて胃袋を刺激されます。
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なにしろ、「バタ」である。
「バター」ではなくて「バタ」が、美味しそうでたまらない。
とろーりと輝く暖かな黄色、じゅっとこげた匂い、これだけであとは何を焼いてもまぜても何をしても、みな美味しそうではないか。
元は1963年の出版なのだから、なにせかれこれ半世紀。
半世紀たっても美味しそうでお腹がすき、食べたくなってたまらないのはどういうわけだろう。
写真や図がいっさい入っていないのに、作り方を読んでいるとイメージがぱっと広がり、自分で作れそうだな、とすぐ思う。
どんなにキレイなお料理本でもちょっとこれは作れないわーというものがあるけれど、これはバタ、卵、玉ねぎなど家の中に大抵ある材料で、分量もがっちり何gとかではなく「少し」とか「○○くらい」とかアバウトなので、そしてフライパンさえあれば、ちょっと火の前に立って、ちゃちゃっと作れそうなんである。
ちゃちゃっと作れそうなのに、巴里の匂いなんである。
この人、食べるのも人に食べさせるのも大好きなんだなー、というのが伝わってくる。
寒い夜の「グラティネ」とかね、たまらんです。
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本書を夜中に読んではいけない。
繰り返す、本書を夜中に読んではいけない…!
ページをめくるたびにバタや卵や、いろんなものの美味しそうな香りが漂ってきて、黄色や赤や緑の鮮やかな色が飛び込んでくる。決して詳しいとは言い切れないレシピの端々から、「これすごく美味しいから試してご覧なさい」と言わんばかりの、もはや挑発が襲ってくる。
たまごふわふわという本で作者のこの本の存在を知っていたのだが、今回の文庫化は本当に有難い。試してみたくなる世界の家庭料理が満載。
平均すると一二ページに一度はバタと書かれている気がする。本に書いてあるレシピを全部たべた頃には恐ろしい体格になっているに違いない。しかしその誘惑を断てないほどに、素敵な料理が散りばめられた素晴らしい一冊。
最後にもう一度。本書を夜中に読んではならない…!
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表現がだいすき。
バターをバタというところと書くところにも親近感(私は面倒くさがりなだけだが\^^/)。
食べ物への愛情がようーーーく伝わってきます。
バタたっぷりでオムレツを作ることにする^^
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レシピだけでなく、料理に関する哲学が語られたエッセイ。レシピは簡潔だが、そこに込められた含蓄は深い。時間を置いて読み返したくなる本。
(2011.7)
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2011 7/21読了。神保町の三省堂書店で購入。
先日読んだ『おかしな本棚』という本の中で、軽く言及されていたのを覚えていた本。
なんの気なしに立ち寄った三省堂で、いつもは行かない料理本のコーナーをふと読んでいたらこの本が気にかかり、なんでだろう・・・と思ったところで『おかしな本棚』にあったことを思い出して買ってみた。
ちょうどこの7月に文庫化されていたらしい。なんという偶然。
長くフランスやその他の欧米諸国に滞在していた著者による料理エッセイ。自分で調理する話も多く、調理法の紹介もある。
1960年代、もう50年近く前に書かれた本で、今とは日本の料理事情もずいぶん違うよう。手に入りにくい食材の話とかね。
でもそんなことは気にならないくらいに、文章が小気味良くて、出てくる料理が美味しそうな本。
しみじみお腹が減る。
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料理エッセイとしてずっと読まれ続けている理由がわかる。
50年くらい前のことなのに、今読んでも十分面白い。
当時は今より情報も少なかっただろうし、今と違う言い回しをされていたり、未知のものである前提で詳しく説明しているのも興味深い。
今度はレシピをチェックしながら、再読したい。
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困った本だ。読んでいるとお腹が空く。遠き日のフランスの風景が見える。目をつぶったと思えば、がばっと飛び起きて、台所に駆け寄りたくなる! ああ今すぐ何か美味しいものを作らなくっちゃ! 暮らしの手帖らしい名作エッセイ、待望の文庫化。巻末の解説は堀江敏幸。
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シャンソン歌手、石井好子さんのパリでのお料理話。食べるのも作るのも好きな人ってすてき。お料理苦手な私でも作って食べたくなるようなお料理がたくさん出てきます。写真がなくてもイメージできて食べたくなるからすごい。お料理だけでなく、パリの生活や人たち、空気も感じられる一冊。ほかの作品も読んでみたいな。