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FBで出版されることを知って、迷わず注文した本を読みました。
今年1月に著者の話を直接聞く機会があったのですが、その時の鮮明さが蘇ってきた感覚を持ちました。
昨年の戦争法をめぐる動きは、「政治が憲法を強引に乗り越える」という状態であったとは誰もが理解するところです。その背景や問題点を丁寧に説明し、権力をコントロールする大切さを強調する内容で、全ての人・これからの社会に対して投げかけるものとなっています。
憲法改正が大きな争点になるなか、論理的にきちんと理解する上でも読んでおく必要があると思いました。
みなさんにお勧めの一冊です。
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わかりやすい。頭がすっきりと整理された。
文字通り戦後の「憲法と政治」の決定版だ。
国会・内閣法制局・裁判所の役割と責務、平和と権力、安保法制の成立や改憲論議について知っておかなければならないこと、注意して考えねばならないことが丁寧に整理され、網羅されている。
今後もことあるごとに読み返すことになるだろう。
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憲法学者による昨今の安全保障関連法の成立過程における憲法問題について指摘した書。筆者があたかも外野から批判しているだけに思えてならない。例えば、現在のわが国を取り巻く安全保障状況からして集団的自衛権がなぜ必要なのか、又は必要ないのかという議論をせずに、単に法律の成立過程の瑕疵を批判しているだけに思えてしまったのが残念です。憲法学者の書いた本だけに、もちろん勉強になる部分もありましたが。