紙の本
常識破りのプロジェクトマネジメント──もうプロジェクトは遅れない!
2004/03/23 12:25
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投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
プロジェクトマネジメントに制約条件の理論を応用したのがクリティカルチェーンであることは知られている。
人間行動の特徴を上手く織り込んだこと、独特の時間の捉え方、バッファーでプロジェクトを遅れから守ることなど、従来のプロジェクトマネジメントでは考慮されてこなかった様々な特徴がある。
本書は、このクリティカルチェーンのポイントを図解で分かりやすく解説している。
著者は、AGI(アブラハム・ゴールドラット協会)公認のコンサルタント。株式会社ロゴは、2003年10月に設立された日本で唯一、AGIと業務提携しているクリティカルチェーン方式のプロジェクトマネジメント・コンサルタント会社。
■主な構成(予定)
第1章 プロジェクトとプロジェクトマネジメント
第2章 制約条件の理論
第3章 クリティカルチェーン
第4章 <入門編>プロジェクト「キャンプに行こう!」
第5章 クリティカルチェーンの基礎知識
第6章 <実践編>パンダフォン・バイリンガル開発プロジェクト
第7章 <変革編>新たな展開のために
第8章 初心者のためのクリティカルチェーン質問箱
あとがき
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150ページ程度あるけど、
半分はイラストだったりするので、実質70~80ページ程度。
すっと読める。
学生症候群やらパーキンソンの法則は、
頭に入れて動かないとなぁ。
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7年ほど前に前の会社に勤務していた時に読んだ本ですが、プロジェクト管理をする(遅れないようにする)ための方法として、この本の内容が役に立ったと記憶していたので、アマゾンマーケットプレイスで求めてみました。
久しぶりに読み返してみましたが、現在の仕事を進めるうえで、ある仕事を完成させるための計画をつくるツールとして使えることを実感しました。仕事には余裕を持って取り組みたいものですね。
以下は気になったポイントです。
・プロジェクトんは3つの条件が必要、1)異なる目的、2)時期や期間の指定、3)使ってよい「おカネ」「ヒト」に制約がある(p2)
・すべての分野を同時に強化するのではなく、「いちばん弱いところをまず強化せよ」というのがTOCになる(p14)
・TOCのステップは、1)制約条件を見つける、2)制約条件を徹底的に活用する(例:調理人に仕事を徹底させるための工夫)、3)他のすべてを制約条件に従属させる、4)制約条件を強化、5)惰性に注意しながらこのサイクルを回す(p18)
・プロジェクトの計画段階で余裕時間として積み増された時間が、実行段階では無駄に消費される(p26)
・個々の作業の余裕時間を集中して使うと、バッファーとしての余裕時間の合計の半分程度であることがわかっている(p32)
・作業の優先順位を決めて、一つの作業に集中させることが、プロジェクト遅延の原因を解決することになる(p34)
・バッファーは、1)プロジェクト・バッファーと、2)合流バッファーがあり、クリティカルチェーンに合流する作業のある経路に設置する(p57)
・各担当から出してもらった見積もり時間を、関係者やその分野の専門家がお互いに意見を交換しながら、「強制ではなく、納得ずく」で見直して、その結果が半分になっていることを確認する(p116)
2011年12月11日作成
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☆☆☆$$よくある眉唾だと思っていたが、予想外に良書であった。$$非常に明快でかつ論理的であり、実践的な理論体系であると感じた。$$何よりも分かりやすく、最初の1冊として最適だと思う。$$深堀していく価値は充分だと思う。