紙の本
せつなく愛しい年の差ラブ
2019/03/30 16:09
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投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
料理人見習いの瀬名広見は、兄の恋人だった愁藤秋をひそかに想っている。
不幸な事故で家族と足の自由を失いながらも穏やかで優しく、懸命に生きている秋。本編は攻め視点で書かれているのが良い
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高遠さんの透明感のある文章と細やかな心情描写に何度も胸が詰まりました。雑誌掲載作と書き下ろしで視点が変わるのでそれぞれの想いが理解しやすかったです。攻めも受けも相手を想うがゆえの己の願望との葛藤や、それによるすれ違いが切なくもどかしく心を揺らされました。憎まれ役である攻めの兄のコンプレックスもわかり、彼もまた迷える子羊(?)だったのだなぁと感慨深かったです。彼が地べたに叩き落される話もじっくり読みたいな(笑)そして、あのレストランのシェフとディレクトールが元気そうなのもわかって嬉しかったです!
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作家買いです。大好きなあのレストラン関係で、でも独立した話。
冒頭から高遠センセらしいですね。瀬名広見の一人称で、飼犬コーデリアに語りかけるもう一人の人物への目線から始まる、憎いオープニング。秋って誰?何者?広見との関係は??と興味が深まっている瞬間、もう話に取り込まれちゃいます。
読み進むうち、広見の秋への恋心や、兄に対する対抗心、家族との複雑な関係などが次第に明らかになっていき、とても満足度の高い恋愛ドラマになってます。
あらすじを読んだ時には、車椅子とかの設定では痛い話なのかとかなり危ぶみましたが、そうではなく、どちらかと言えば切ない系でした。
本編と書き下ろしで目線が交代するのは、いつもの手法です。私は今のところこの書き方が気に入っています。ともすると偏りがちな一人称なので、双方目線が無いと、せっかくのデリケートな心理描写がこっちに伝わりにくいし。
広見は、あのレストランのシェフとか、好きで好きで好きで…な堂島みたいに、大事な男を傷つけて泣かせて、それから優しくしたいタイプです。ちょっと無神経なところなんか類似してるのは、高遠センセらしい攻です。
ベッドシーンはエロくないけど胸キュン!すごくよかった。
それより、おいしそうなお食事シーンにうっとり。オムレツ食べたくなりますよ。
書き下ろしは、秋が虚勢を張ることを止めて、広見に自分のすべてを明け渡す過程が細やかに描かれています。
秋の揺れる気持ちと、真摯な広見の愛情に涙腺が緩んじゃいました。その後もぜひ読みたいですね。
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料理人見習い・瀬名広見×車椅子の翻訳家・愁藤秋
★4かなぁと思ったんだけど、なんかのりきれず。
兄の恋人だった秋に想いを寄せる広見。
パーフェクトな兄にコンプレックスを持ちながらも、自分の道を歩く広見は、若いながら芯のあるいい子。
足の不自由さとそれによる孤独を受け入れる秋の淋しさが痛い。
切なくて、高遠氏のお話だなぁと思う。
例のレストランに勤めてるらしい広見。こんなコラボは嬉しいな。
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ん、攻めの勤め先の支配人が、とてもやわらかな雰囲気になっていたのが印象的でしたよ。
メインの二人は・・・うん、頑張れ!!wwww