紙の本
自分の立ち位置を探すために
2016/10/31 22:29
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投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
選挙権が18歳に引き下げられた。一体だれに投票すればいいのか・・・
大人でさえ分からなくって、投票率は低い。投票に行こうかと思い選挙になると各候補者のチラシを見比べてみる。しかし、どれもこれも似たようなことを言っている。投票を誘う甘い言葉が並べられている。しかし、一向に暮らしが良くなった実感がない。ばかりか、公約違反も結構多い。そして、消費税増税や原発推進、秘密保護法制定など選挙ではほぼ言わなかったことが当選したとたん進められる。もう政治不信しか残らない。だれに投票しても同じ。だから投票に行かない。そうなると結局変わらない。
そんな一体だれに投票すればいいのか状態に基準を与えてくれるのが、本書。
自分の立ち位置から見れば、2者択一だということが分かる。偏らないこと中立がいいなんて言ってるからふらふらするし、「政治なんて」ということになるんだということ。それは、自分の立ち位置と反対側の人たちの好都合なのだ。まず本書を読んで自分の立ち位置を探す。そのことから政治を考えよう。
紙の本
選挙に興味がない人こそ
2021/09/02 16:31
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投稿者:アザラシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
選挙が近づいてきて、
ニュースが選挙や投票率の話題を多く流すようになったら、
とりあえず読んでみて。
SNSなどで政治的発言をするひとがいる理由も分かるかも。
紙の本
わかりやすい入門書
2016/08/17 13:35
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投稿者:たこやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校の授業よりは、確かによほど役に立ちますね。
現代社会の成り立ちを明治維新までさかのぼって解説してくれるところ、なんというか、近代史と現代史のミッシング・リングを見たような気がしました。学校の授業ではほとんどやらない部分ですから。
作者の立場はいわゆる「リベラル」なのでしょうが、そうでない人にも開かれた書です。
繰り返し出てくる「政治的な中立はありえない」という言葉が印象的です。
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政治に関心が持てないのは『ひいきのチーム』がないから
でも、学校や世間では、ひいきのチームの応援を公式にはできない。
どっちがホームでどっちがアウェイかを決めることが必要。
あえて単純化して2項対立で表現していく内容に関しては、
新鮮で面白いと思いました。
でも、著者は自分で書いてあるとおり、思いっきり
左翼的な考え方であるので、論評はどちらかというと
そちらの考えが多く述べられています。そういう意味では
中立な立場ではないものです。ただ、この著書の中で
政治的には中立なんてありえない。という過激だけど
ある意味その通りな意見もあり、もしかして本質論の
ような気もします。
第1章 体制派と反体制派
第2章 資本家と労働者
第3章 右翼と左翼
第4章 国家と個人
第5章 保守とリベラル
現在の政府や世間風潮としては、右翼的、国家全体主義的な保守が優勢になりつつありますが、個人的には、自分も左翼であり、個人主義であり、リベラルな立場が気持ちいいものと感じます。
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最近、タイトル見てから著者名みて、「なんでこの人がこのテーマで書いてるの?」となることがしばしば。本書もその一つ。
中高生向けなだけに、軽妙な語り口で政治についてわかりやすくテンポ良くおしえてくれる。
ひいきの野球チームを例えに出して政治に対する無関心さを分析したり、政治とは何かと説明する過程で、政治の歴史についてもわかりやすいため、歴史の勉強(理解を深めるという意味でではあるが)にもなって学べることはたくさんあった。
なにより感心したのは、実は日本語の表記である。
中高生という読み手にとって、体制に反体制、右翼と左翼といった馴染みのない単語の羅列にたいしての配慮だろう、タイトルからして「ほんとう」や、本文では「じじつ」がひらがな表記である。漢字での名詞などはひらがな表記は出来ないから、少しでも文章が平易そうと思わせる手段だろう。日本語の文章は、漢字とひらがなの比率が、3:7がほどよいと言われている。
比率まで考えていたかはともかくとして、可能な限りひらがなで表記することによって、子どもがページ全体を見渡しただけで、漢字がたくさんで読みたくない!モードを回避しようと頑張ってる。
まあ、私には「じじつ」がひらがな表記だったのにはショックを与えたけれど。
ひいきのチームなしに、どうしたら前向きに、モチベーションあげて政治参加が出来るのか。その答えは最後にある。
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前から一度読みたかった斎藤美奈子さんの最新著、偶然に本屋で見かけて購入しました。
野球になぞらえて、「ひいきの政治チーム」を読者に考えてもらうための実践的政治入門書。するどい切り口と表現、歴史的な経過もたどることができる中身。新聞のコラムで読んでいた斎藤さんと長く会話ができたようで、とてもよかったです。
「政治を考えるのに中立はない」、「メディアの役目は中立公正、不偏不党ではなく権力の監視」。それがもっと常識になる必要がありますね。政治に対する怒りは、「何でこんな目にあうの」「あの人が何でこんな境遇に置かれているの」という私憤・義憤から始まるという指摘は、その通りだと思います。そんな材料は周りにたくさんあり、そのことを多くの人に伝えていくことが必要ですね。常に自分の立ち位置を、しっかり確認していきたいと思います。
おすすめの一冊です。
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視点の設定、説明のための表現、説明の順番が新鮮に感じられ、勉強になった。
特に、右翼左翼、右派左派、ウヨクサヨク、全体主義個人主義、体制派反体制派のタームの使い分けが分かりやすい。
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学校で教えないって程じゃないよね。「中立なんてないんだ、中立ってのは賛成ってこと。」ここら辺は学校で教えるべきだよな。
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書評という形で社会の様々なものについて、私にその見方を教えてくれてきた斎藤美奈子が、ついに直球を投げてきた。
タイトルの”学校が教えない”は、”学校では教えることができない”というのが正確な表現ではないかな、と思います。学校で教えなくたって、身近な大人が冷静に教えることができればいいんだよね。
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本当に中立な立場から学校で政治を教えることは難しいと本書。なんでこんなことが起こるのかと考え始めたところから、いくつもの説明の仕方が発生し、その選択肢の中から自分で判断する能力が磨かれると思います。
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後半の野球の例えは面白い
共産党の、柴犬をさして「あいつの先祖はオオカミだぞ。危険だぞ」というようなものでトンチンカンもいいところです。 これは笑っちゃう。
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第1章の歴史を読み解いた部分が大変わかりやすく、ここだけでも歴史の教材として使ったらいいんじゃないかと思ったほど。教科書で読むとごちゃごちゃした歴史が「体制」「反体制」とわけるだけで、すっきりと頭に入る。中高生、受験生必読。
第2・3章にある「体制は反体制を全力でたたきつぶす」「資本主義は『自由』を、社会主義は『平等』を重んじる経済のしくみ」「右翼は『反共』、左翼は『反米』」なんかは、政治に関心がないけど勉強せざるを得ない中高生は覚えておくと便利だと思う。
この本では(というか斎藤さんが書いているものを読めば、どれにもそう書いてあるが)自分の政治信条とその理由がはっきり書いてあるるので、おのずから結論は見えているわけだけど、右翼の人の言い分もちゃんと書いている。
新聞の世論調査を使っている点はちょっとオールドスタイルという気はしたけど。(今新聞を取っていない家はどんどん増えているので。若い人は新聞よりネットニュースが多数派だと思う。)
しかし、これを読むような意識の高い中高生は、基本的には大丈夫。
ネットの情報を鵜吞みにするような若者に読んでほしいけど、そういう子たちは読まないんだよね…。
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そんなに目新しいことは書いていない。
高校を卒業して大学に入ったばかりとか、社会に出たばかりとか、政治に触れ始めた若い人にとって役に立つ本。
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日本の政治史がざっと説明されているところは、わかりやすくて良い。
政治的に中立な人はいなくて、右か左のどちらかによっているもので、著者は左だそう。確かに左の人だと感じる。安全保障と歴史認識の部分以外は、なるほど、わかりやすくていいねと納得できる。
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学校教育では特定の立場の政治に偏って教えられない
そうだなあ…そういう前提だものね
社会秩序とiうtいうものがピラミッド状の構造をしている以上
右か左かとか
資本家か労働者かとか
何らかの立場になっているのだな
自分で気が付かないうちに
あんまり極端ことをやると△自体が崩れて
違う△になったりするけど
その時はおおごとになっている
そういうことをわかりやすく書いてあるように思う
いまや人間と自然がいかに調和するかというのはどういう△になるのだろう?
それは△でなるのだろうか?
異次元の話かもしれない