紙の本
いおかさんデビュー作
2012/05/29 19:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前発売されたものの新装版です。
いおかさんの商業誌デビュー作ということでなかなか突き抜けてます。
店舗を持たず、一人で貸金業をしている綾木（受け）が怖いお兄さん達に追われることに。
その若頭補佐の根津（攻め）に初対面で押し倒されちゃいます。
でも綾木ってば何でも「お金」に結びつけてしまうのでかなりさばさばしてます。そんなコトされても冷静です。
それに貸金業してる理由が金儲けが趣味だから、って本当に分かりやすい。
でも嫌味がないんですよね。本当にさっぱりしてます。
根津は根津で自分の立場に全く執着がないのでこれまたさっぱり。
会話のテンポも関西弁だからか軽妙でどんどん読み進められます。
痛いシーンがちらほらありますがそこまで重くないのでさらーっと読むことが出来る作品だと思います。
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いおかさんのデビュー作の新装版。気の強い受けが好物なんで楽しく読めました。ヤクザ×裏の金貸しという裏社会系のお話ですが、受けの綾木がヤクザの根津をいいように振り回してるのが小気味いい。根津も振り回されることに納得しちゃってます。受けのカカア殿下って好きです(笑)
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自分不器用ですから系攻と守銭奴受の掛け合いが結構楽しめた。登場人物みんな関西弁だが、ネイティブにも違和感のない関西弁だった。
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ヤクザ×高利貸し。
闇金業界を舞台にした物語です。
ヤクザものはあまり好きではないのですが、いおか先生の描くヤクザは好感の持てるキャラが多いです。
しかしこの作品の魅力はやっぱり強気受けな綾木さんだと！臆せずしたたかで美しいです。自分の美学に則って生きている点も素敵。
強姦から始まる関係…ではありますが、結構早く合意に至るので（笑）濡れ場は意外と双方ノリノリなシーンが多いです。
タイトルがまた色っぽくて良いですね。
ヤクザものの入り口にはぴったりだと思います。
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可愛い顔立ちで金貸しの綾木と、島を荒らされたヤクザ、根津が出会ったのはやはり「金」がらみだった。
落とし前として釘を刺しに行った根津が綾木に行ったことは…。
あらすじというか、きっかけはこんなものなのですが、突然の始まりに驚きましたが、事の後の綾木と根津の様子が面白くて面白くてササッと読み終えてしまいました。
ヤクザものとか関西なまりとかあまり得意では無かったけど、やはりこれもいおかいつき先生の手腕でしょうね。
根津を支える唯一の舎弟の藤井もいいキャラクターで有能です。
まぁ基本的にこの作品に出てくる主役級は皆有能です。色んな意味でキャラかぶりもせず、それぞれが持ってないものを補っています。
それにしても金の亡者の綾木っていくら貯金あるんだろ？怖いなぁ。
