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刀語 第七話 悪刀・鐚 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー63件

みんなの評価3.9

評価内訳

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本

全てはこの巻のためにあった?キーワードは777、なんだか賭け事みたい。ま、最初からこれは維新の頭にあったんでしょう。でも寂しい、代わりにとがめが死ねばよかったのに・・・

2007/10/06 22:26

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

このシリーズは、この第七巻のためにあった、と思いたくなる展開を見せたのが『第六話 双刀・鎚』でした。その巻の評では書きませんでしたが、今日は書いてもいいでしょう。第七話で、七実と七花が対決する、トリプル7ですね。ま、西尾のことですから最初から777という絵が頭にあったとは思うんですが。

で、内容は読んでもらう以外にありません。要するに

「お待たせしました姉弟対決!
鑢七花対するところの鑢七実!
現日本最強対するところの前日本最強!
虚刀流七代目当主は姉に勝てるのか!?
虚弱体質の天才は弟を打ち破るのか!?
ついに描かれる頂上決戦!
対戦格刀剣花絵巻!
感激感動時代劇!
刀語、七花と七実の第七巻♪

なんですから。それ以上の出版社の案内文などは最後に引用させてもらうとして、対決以外に個人的に楽しんだ部分を紹介しましょう。冒頭から思わずウネウネと字面を追ってしまうのは

「ひと月ほど前の話である。
 家鳴将軍家尾張幕府直轄預奉所軍所総監督奇策士とがめと虚刀流七代目当主鑢七花が日本海において、ようやく自分達の乗っている船が尾張行きではなく蝦夷行きであることに気付いた頃だった」

という文の「家鳴将軍家尾張幕府直轄預奉所軍所総監督奇策士」のところですね。ま、こういうのは私にだってできるし、これが最初、っていうほどのものじゃあないんですが、時代小説でこういう遊び、っていうのは無かったでしょうねえ。ツモジイが読んだら卒倒しちゃうかも・・・

で、舞台は土佐の鞘走山清涼院護剣寺です。おお、こんなところに隠れていたのか清涼院!てなもんですね、やっぱり同時進行で出版を続ける流水へのエールでしょうか。それとも、単なるお遊び?それはともかく、そこはいわずと知れた聖地で、西から東から、毎年数千人という規模の剣士が『清涼院参り』と言い、この寺を参拝するためにはるばる四国までやってくるといいます。

聖地としての象徴は刀大仏だそうです。この物語の発端でもある刀狩令によって集められた凡そ10万本の刀によって作られた、まさしく剣士の魂ともいうべき、見上げても見上げきれないほどの巨仏、っていうんですから、思わず想像して笑っちゃいます。そんなにデカかったら首落ちるだろ、なんて思ったりして。

で、そこで27歳の姉・鑢七実と24歳の弟・鑢七花の姉弟対決が行なわれというのが、今回のメインストリーム。七実を別格とすれば、七花はともかく、とがめの存在感はなし。いるだけウザイ。むしろ、チョイ役で印象的なのが、左右田右衛門左衛門でも真庭鳳凰でもなくて、富士山のふもとに広がる樹海を、鳳凰とおどおどと歩く真庭人鳥(ぺんぎん)です。

西尾維新大好き次女と話し合ったんですが、ま、語り口とか動作は普通なんですが姿が可愛い・・・。それと私は左右田の冷静と、「不可」とか「不備」とかいった「不」+「 」といった二文字で始る会話が好きですね。ついでに先走っておけば、彼の存在感は第八話でもっと大きくなっていきます。可哀想なのは七花ととがめ。もう出てくるな、っていう感じ。

で、データ的なことをまとめておきます。構成は

序章
一章 護剣寺
二章 左右田右衛門左衛門
三章 七花八裂
四章 鑢七実
五章 七花八裂(改)
終章

となっていて、それ以外は毎回同じ

画:竹
筆:平田弘史
本及ビ箱装幀:ヴェイア
版面構成:紺野慎一(凸版印刷)
本文使用書体:FOT-筑紫明朝 Pro L

で、巻末を見れば例のごとく鑢七実のプロフィールが載っています。年齢 27歳、職業 無職、所属 巨刀流、身分 家長、所有刀 悪刀『鐚』、身長 四尺九寸、体重 七貫六斤、趣味 草むしり。必殺技は七つあげられていますが、最大の技「見稽古による見取り」は記載がありません。ま、技といえるかは疑問ですが。でも、趣味 草むしり、はカワイイ・・・

次回対戦予定は日和号、蒐集対象は微刀・かんざし、決戦舞台は江戸・不要湖。デ、今回、巻末で明かされた12ヶ月コンプリート読者プレゼントが凄い、欲しい。手作業で作られると言う特装版『刀語』全12冊、著者署名入り、ですぞ。一組、っていうのが淋しくて、10名くらいに、その次のレベルの賞品を出しなさい!

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紙の本

人として死ぬために

2015/03/21 06:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る

刀として生きる一族のもとに生まれた姉弟。天才的な強さを生まれながら持ちそれゆえ戦うことを禁じられた七実。代償としての病弱さを無理矢理なくすなんてことはやっぱりできないわけで、ある意味姉として、人として死ぬために七花に会いにきたのかななんてことを思っちゃいましたね。

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