投稿元:
レビューを見る
元ANA機長、内田幹樹ミステリーの1つですが、これはミステリーではありません。
定期的に行われる機長のチェックフライトの様子を描いたもので、何か事件がおきるわけではありませんが、チェッカーである氏原機長の威圧感に負けまいとする村井機長がニッポンインター010便、成田発ニューヨーク行きで奮闘します。
今まで中々描かれることの無かった国際線長距離フライトでのコクピットの様子が余すところ無く描かれています。
投稿元:
レビューを見る
実際にANAで機長をされていた筆者ならではの文章で、内容はすべて真実味があって面白いです。
空港で買って飛行機に乗っている時に読んだので楽しさも倍増。。。
あっという間に読み終えました。
まだまだ若くして亡くなってしまった内田さん。
生きていればもっといろんなお話を書いてらしただろうに残念です。
投稿元:
レビューを見る
ちょっと尖っていて人目を気にする主人公と、神経質で恐れられる査察機長、ベテランパイロットとの3人の空間。査察中のそれぞれの距離感が、読んでいる私もまるでコックピットにいるかのようでした。
投稿元:
レビューを見る
著者はANAの元パイロット。
他の飛行機内を舞台にした小説は、機内で事件が起こる中
の繰り広げられる状況判断がうりだが、
今回の話は、事件は起きない。
しかし飛行中の緊張感(監査中ということもあるが)が
よく出ていて、著者の小説の中では一番好きな本だ。
仕事で監査を受けた経験もあるし、現在は監査する立場なので
両方の立場がわかる気がする。
投稿元:
レビューを見る
氏原機長が[GOOD LUCK]の堤堤真一さんがやってた役と若干重なるような気が…だいぶ前のドラマで記憶は頼りないけど(.. )笑
投稿元:
レビューを見る
憧れの職業の上位に必ずランクインされる旅客機の機長、やっぱりカッコいいねぇ。いろいろあるけど、がんばれ日本の航空会社。観光立国日本の一翼を担うのは、間違いなくあなたたちだ!さあて、久しぶりにテレビゲームのフライトシミュレーターで、あそんでみますか。
投稿元:
レビューを見る
再読ほとんどの場面が,成田からJFKに飛行中の747−400のコクピットの中であるが,作者が元パイロットだけあって,とてもリアルである。専門用語も適当に解説がされているのでわかりやすい。読後は,プロフェッショナルということについて考えさせられる。こういうプロというか職人っぽい話って好きなんだよね。しかし,毎回こんな大変なフライトをしているとすると,飛行機に乗るのはちょっと怖くなりますね。パイロットは大変だなーとあらためて思いました。友人にパイロットがいて,かっこいいけど,空の運転手じゃんと思っていましたが,今後は,少し尊敬することにします。
投稿元:
レビューを見る
内田幹樹さんの小説の中で本作が一番好き。何と言っても突飛なトラブルがなく普通のフライトなんだけど、一番ストーリーに緊張感がある。LENDYからJFKにランディングする一連の流れとフライト後の小料理屋のやり取りなんかサイコーです。本当に惜しい作家さんでした。もっと沢山の作品展を遺して欲しかった…合掌。
投稿元:
レビューを見る
機長の仕事がどういうものであるかがよくわかる話。
主人公と同乗者の2人の見方が分かるように書いているところがよい。
なぜ2人で操縦するのか、
なぜ、定期検査があるのか、
定期検査の内容はどういうものか、
などなど、乗客の知らないことが山盛り。
専門家として必要なことがよくわかる。
内田 幹樹の作品で一番親しみ易いかも。
投稿元:
レビューを見る
ミステリーと思って読んだら、特に事件が起きなかった。
いつ何が起きるんだろう?と読み急いでしまいましたが、もっとかみ締めて再読してみたい。
航空の用語が多く、知識がない私にはかなり苦しいけれど、
文章が読みやすく登場人物の個性もそれぞれに味があって、誠実な作品だと思う。
パイロットという職業が、どれほどの重責を担っているか、改めて感じました。
投稿元:
レビューを見る
新聞だか雑誌だかの書評に載ってたのを遅ればせながら読んでみた。面白かった。普段は目にすることのない旅客機の操縦席の様子などもリアルに書かれていて一気読み。
投稿元:
レビューを見る
自分がコクピットにいるような臨場感を覚えました。3人の機長の人物描写も面白く、会話の一つ一つに引き込まれていくのを感じました。
投稿元:
レビューを見る
この小説は、航空サスペンスではない。
しかしながら、オビにある最高傑作の文字は紛れもない真実だと思う。
この小説は、新人機長の北米路線の査察飛行という日常がテーマであり、実際に物語の進行に合わせて機は成田を飛び立ち、若干降雪で進入待機がかかるもののJFKに無事に着陸するという乗り合わせた乗客であっても平凡なフライトを取り扱っている。
しかし、この小説の中には有償飛行を行うパイロットの心得とか、若年管理職と年配部下の微妙な人間関係や査察を受けるパイロットの微妙な心理などが複雑に絡み合いなんとも緊迫感のあるコックピットを描写している。
そして、圧巻はJFKへのアプローチ。
毎回こんな緊張ではないとしても、手に汗握るランディングシーンを描ききる。
投稿元:
レビューを見る
技倆を磨く意味を考えさせられた。チェックは見られているのではなく、見せている。何度も何度もやってくる試練のたびに、この本のことを思いだす。
投稿元:
レビューを見る
今年最大の当たり本。著者は元全日空のパイロット。航空会社のパイロットには年に一回の「査察飛行」が義務付けられている。いわば定期監査のようなもので、機長は実際の搭乗を査察官による監査される。この小説ではNRT⇒JFKの12時間の査察フライトを350㌻で書く。コックピット内の臨場感は元パイロットだからこそ出せる表現力。時間を忘れて没頭してしまう。これは個人的意見だが、単なる小説にとどまらず後進指導とはどうあるべきかを考えさせられる点も言及したい。