紙の本
負債化するマンション
2016/11/13 00:00
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投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
リゾート地にあるマンションが売ろうにも売れず、固定資産税と管理費だけ支払わされるという現状があるが、今後、立地によっては同様のことが起こる。購入後に読むのは不安になるかもしれない。
電子書籍
少し我慢しようが都心より遠いところに買った方が良いと思わなくなった
2017/06/18 19:46
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投稿者:Tosch - この投稿者のレビュー一覧を見る
マンション購入問題が現実味を帯びてきた為、勉強してみようと手に取った。
内容ではマンション価格形成の考え方が述べられており、やはり印象深かったのは購入後数年、数十年後のニュータウンとと都心での価格差問題である。
購入時はニュータウンの方が安いのかもしれないが、少子化問題なども考えれば退職時における資産形成という観点からははたしてニュータウンや都心から離れた場所に買う事が本当に正しい事なのか?
と疑問を投げかけてくる。
マンション購入を検討している人なら無知識に購入するのではなく、本書を読んでみてはいかがだろうか。
私も少し考え方が変わった。
紙の本
勝ち組マンションと負け組みマンション
2017/04/22 23:11
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
マンションの価値について、一般論だけでなく、筆者の経験が活かされた具体的な話があり、かなり参考になると思います。
マンションの価値について、勝ち組の条件とはなんだろうか。本書は立地と管理の良さがそれであるという主張をしている。
立地について、マンションは価値の9割がそれで決まるとのことだ。ある意味当たり前のことであるが、これがなかなか難しい。好立地のマンションは価格が高く、高い価値を保ち続けるとはいっても、始めに購入することが困難であるからだ。たとえば青山などの一等地は確かに将来も価値が高いままであろう。しかし庶民には決して手が出ない。そこでもう少し安いところ、現実的なところで手を打たなければならない。筆者は沿線として東海道線が最も有利であり、その他京浜東北線、宇都宮線、高崎線、中央線の順に推している。また私鉄では東横線や小田急線、京急線を勧めている。関西では阪急沿線が良いとしている。
そして何より駅からの距離を重視すべきとのことだ。徒歩5分、徒歩10分というのは大きな基準であり、徒歩10分と徒歩11分で価値が大幅に変わってしまうとのことである。
また同じエリアであっても勝ち組マンションと負け組みマンションに別れてしまう。それは管理がきちんとなされているのか、一部の人による管理組合の私物化や管理会社による搾取の餌食になっているのか、その管理のあり方によるのだそうだ。マンションの管理はその組合員にとって本業でないこともあり、なかなか難しい側面があるだろう。管理会社のリプレイスを含め、専門家によるアドバイスがもっと普及すればよいのにと思う。
その他、本書の始めの方に書かれている偽装等のやり取りには憤懣やるせなく感じる。大手であっても適当に言を左右にし、偽装や欠陥を認めず、住民に資産価値が落ちると脅すそのやり口はあんまりではないかと思う。そういった話はマンションの資産価値を低下することになるため表にあまり出ないことから、どの会社が特にひどいのかわかりにくいところにずるさを感じる。
最後についているデベロッパーの評価はなかなか面白い。それぞれの会社によって販売方針や特徴が違うことがよくわかる。
紙の本
積立修繕費という予測不能の変動経費
2017/03/30 00:26
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投稿者:ふじのき - この投稿者のレビュー一覧を見る
わかりやすく、さらっと読めました。なるほどと思わせる説得力がある。それにしても分譲マンションのリスクの高さよ。パンフで見かける、管理費以外の経費、修繕費が管理組合と管理会社の食い物にされた場合、年々値上がりする、その値上がり率は不明という恐ろしさ。ローン返済計画が崩れそう。年々人口減で住民が減るなか、マンションの売り先は投資用マンションの購入者になっていくのか。
巻末のデベロッパー診断は面白かったので、これだけでも読む価値有り。
紙の本
マンション住まいに興味ありで買った一冊
2016/12/14 00:18
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投稿者:やっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容は難しくないのでマンション購入を考えている人に対しての初級本という感じです。
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思い起こせば21世紀になる直前の1998年に9年落ちのマンションを購入し今に至っています。もうすぐ購入してから20年が経過しますが、当時と比べて、特に隣駅周辺の開発が進んで多くのマンションが建てられています。
購入した時は様々な面を見て購入しましたが、今になっても良いなと思うポイントは、駅近くで徒歩圏内に暮らす上で必要なものが揃うという点でしょうか。
私の住んでいるマンションが、この本のタイトルにある、「勝ち組」か「負け組」か判断は難しいのですが、人口減少社会に突入しつつも、都内に多くのマンションが建設されて、過剰気味になってきているこの頃、マンションの選び方が重要な時代になってきているようですね。
以下は気になったポイントです。
・2015年の分譲用新築マンションのデベロッパーランキングは、1位住友不動産から順に、三井不動産、野村不動産、三菱地所、東京建物、大和ハウス(p23)
・各事業所には、5人に1人の割合で、宅地建物取引士の資格(業務独占資格)を持ったものを置かなければならない(p25)
・マンション価格は基本的にコストの積算方式で決まる、土地代(仲介手数料)+設計料+建築費+販売手数料+諸費用、これにデベロッパーの利益(マンション価格の15-20%)を加える(p28)
・新築時の販売価格が資産価値に影響するのは、築10年まで、それ以降はその物件そのものについて評価される(p34)
・購入を検討している新築マンションが、周辺エリアで売り出されている築浅の中古物件と比べてあまりにも高いものは、手を出さないことを薦める(p35)
・マンションの価値は、9割が立地で決まる。便利な場所にあればあるほど、価値は高く評価される。(p37)
・日本の住宅の量的な不足状態は1970年ころにほぼ解消している、1973年の空き家率は、5.5%、2013年で13%(p50)
・豪華施設をつくるのは、マンション立地に対する評価が弱いから(p87)
・タワーマンションのデメリットとして、1)管理費・修繕積立金が高い、2)戸境壁が乾式(全体荷重負担を減らすため)(p111)
2016年10月2日作成
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メディアリクエスト
覚えておきたいこと
タワーマンションでは戸境壁が乾式である。遮音性が劣る。湿式は重量があるため、タワーマンションでは使えない。
駅から5分以内の物件を選ぶ。
知らないことがたくさん、買うときには読み返したい。
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自分が住むために家やマンションを買うことのリスクを強く感じている。引っ越しの自由度が大きく損なわれるから。費用が高くても賃借が可能ならその方がよかったと強く感じている。
しかし、もし買うのであれば、この本を読んでからにするべきだと思う。
販売会社の価格設定から販売手法、その後の価格変動、管理状態の差など、実際に住んでみてから知ったことがまとめられている。
著者はタワーマンションに否定的だが、その評価も大変参考になる。これについては別書があるそうだ。
本書を読んで、区分所有という仕組に無理があると感じた。
「買ってはいけない」と筆者は書かないけれど、否定的。
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住んでいる町が好きでマンションを購入したので、なるべく価格が下がらないように、駅近を選んだりしたが、ちゃんとした本を読むと、我が家もいろいろ突っ込みどころ満載なんだろうな、でも知っておくべきかと思い手に取る。
意外と目新しい情報無く、「まあ、そうだよね」と言う感じだが、マンション管理はしっかりとやって行かなくてはと言う思いは再度持った。
巻末のディベロッパー診断は面白い
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購入した日に一気に読んだ。
投資用ワンルームではなく、家族用分譲・賃貸に関する本。
35年前に4000万で買った2部屋が3200万と800万に分かれた理由から、管理の重要性の説明に始まる。
そして、欠陥マンションの実例や、管理組合の癒着の実例がいくつか紹介されている。
巻末の10大デベロッパーの傾向や社風、傾向なども大変役に立った。
良いマンションかどうかをそのホームページから見る方法は、実際にパンフレット制作を行っている筆者しか書けないことも役に立った。
私が買った投資用ワンルームの各ホームページのコピーをみて、つい苦笑した。
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これからマンションを購入しようとしている人にとっては、
ぜひとも読んでみようと動機づけられるであろう本書。
文体は平易であり、とても読みやすい内容になっている。
もっとも、著者はいろんな媒体で情報発信を行なっているので、
それらも参考にしてみてもよいかもしれない。
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マンション購入を契機に、今さらのように「マンション」の勉強。やはり一番大切なのは「立地」。そして「管理」ということのようである。納得できる。
マンション格差の大競争時代に向かっていく中で、ほとんどマンションのことについて知らなかったので、管理組合やタワーマンションのこと等を学べた。自分の住んでいる街や家について、しっかり知っておくことはやっぱり必要だと思う。
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中古物件より新築価格が2割より高かったら上乗せ
HPトップで立地や価格以外の抽象的なキャッチコピーは注意
十数年に一度大規模改修工事が必要
中古物件を買うときは議事録を読む
低い階層の方が売るときに得する
タワーマンションは管理費修繕積立金が高く遮音性が劣る→乾式壁に注意、
南向きを避ける、駐車場空き地古いビル倉庫に注意
分譲仕様の賃貸マンションが狙い目
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知っていることもあれば、勉強になるところもあり。
特に、不動産会社による傾向は、勉強になった。
おもしろかったのは、タワーマンションのヒエラルキー。
薄々感じていたけど、タワーマンション好きは見栄っ張りが多いのね。
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[図書館]
読了:2017/5/3
マンション格差
寝るのも忘れて一気に読み切ってしまった。
一言で感想をあげるとすると、「こわい」であった。
・1章:竣工後も販売する前提のため、外観デザインとエントランスがかなり豪華な仕様になっている財閥系デベロッパーの物件。広告見てみたら本当だった
・1章:「…未来プロジェクト」「…計画」「…DAYS」など具体的なイメージを想像できないキャッチフレーズの物件はすなわち、「大声で伝えるべきメリットがない」ことの裏返しである場合がほとんどである
・2章:長谷工のマンションはユニクロの服みたいなもの。ユニクロ製品のデザイン面においては20年の耐用性はないだろう
・3章:生涯賃金の大半をかけて買ったマンションが「居住不能」なほどの欠陥マンションであると知った絶望はどれほどだろうか…のらりくらりとかわし続ける売主、管理会社との交渉に注ぎ込まれた労力・時間を思うと途方にくれる
・4章:マンションの格差は9割が立地。立地に自信がないマンションほど、その他の面を強調したがる
・4章:路線選びで重要なのは「都市間の連結性」すなわち「その路線の先に有力都市が連なっているか」という視点。
ピカイチは品川、川崎、横浜を経て小田原、静岡、浜松などの有力都市がある東海道本線、次点が京浜東北線。次が宇都宮線と高崎線。
今後の沿線資産価値が脆弱なのは常磐線、総武線、京葉線。常磐線には松戸、柏があるが、水戸の先に有力都市はない。総武線、京葉線も千葉を過ぎれば房総の山と海。
田園都市線は、1980年代以降の新興エリアなので、都市が衰退期に入ると住民が根付いていないため人口の流出が早くなる。
・5章:「タワーマンションに住みたがるのは、基本が見栄っ張り」
・5章:タワーマンションは管理費・修繕積立金が高い(高速エレベータの保守管理費のため。かといって高層階の方が負担が高いかというとそうではない)
・タワーマンションは戸境壁が乾式であり遮音性に劣る(全体の荷重を減らすため)
・6章:管理組合が機能していないマンションは、見た目が悪くなる。そこに漂う空気の感じも悪くなる。もちろん財政も悪くなる。すると中古としての価値が下がる。優良な管理を行っているマンションと比べて、どんどん格差が広がっていく。
・7章:「賃貸vs分譲」は「神学論争」最後は個人の価値観の問題
・7章:賃貸に出されている分譲仕様のマンションは家賃が高いと一般的に思われがちだが、賃貸市場は供給の過剰感が強い。「分譲マンションだから」という理由で家賃を高めに設定すると賃貸人が付きにくくなる。だから分譲マンションでま周辺の賃貸仕様マンションと同レベルの家賃に設定しているケースが意外と多い。
・7章:区分所有者の私有財産権が強く保護されているがゆえに老朽化した分譲マンションの多くが廃墟化の危機を迎えている。修繕積立金が足りなくなり、必要なメンテナンスのための予算が取れず、建物はどんどん薄汚れ、壊れた設備は放置され、管理は行き届かずマンション全体が荒廃する。
一方ワンオーナーが全てを���められる賃貸マンションは、家賃収入を得るために必要なメンテナンスが施されやすい。オーナーが経済的に困窮すればオーナーチェンジで売却されることもある。
・7章:2023年には空き家率が21%に達する
・7章:年収が億の人で賃貸派の理由は、分譲マンションを購入して区分所有者になり、管理組合の一員として時には理事になる義務を果たしたり、総会で議案に票を投じるような面倒なことに関わりたくないから