紙の本
キヨと、その生みの親がいい
2020/02/22 18:03
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
トラウマを糧にしてがんばるのは、
心と体の熱量が大きくないとできない事だからこそ、
人を動かすことができるんですね。
キヨの存在も、
四文字熟語を駆使した会話も、
すごく良かったです。
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【文学少女の私が、青年漫画の編集者に!?】青年漫画誌に配属になった新人女子。大御所を怒らせ、童貞の作家に戸惑う日々だが――。25歳期待の新人による長編エンタメ!
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文学大好き少女山田が入社した大手出版社での配属先は、なんと青年漫画誌の編集者。いきなり大御所の還暦漫画家担当になり、作家を激怒させ連載終了。次に担当となったのは当雑誌の看板連載(筒井康隆のパプリカみたいな深層心理に入り込み依頼者の心の病を治す漫画)を担当するも作者が完全秘匿で、編集者としての仕事は受渡しのみ。さらに担当するのはパンチラ&ブラチラ満載の学園エロ漫画。男子の琴線に触れるパンチラを理解できず、人気投票急降下で焦りまくる。「スクープの卵」同様、漫画編集者の日常に触れることが出来て面白い。
先輩編集者も、チンピラアロハや、茄子体形のグラビア担当、複数の彼女を持つイケ面は彼女達に制服を着せ、描かせる萌えパンチラの角度研究に余念が無い。
そんな漫画クオリティの更なる高みを目指すメンバーのなかで、この新人編集者の成長が楽しい。
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漫画好きの小説嫌いな人にもオススメしたい。出版社の漫画編集に配属された文学少女、山田友梨。不本意な部署配属やセクハラに怒りつつも同僚や漫画家との間で交わされる軽妙な会話とか、内心のツッコミとか楽しめます。漫画編集という自分にとっての未知の世界を垣間見ることが出来るし、お仕事小説のような印象でした。著者の他の作品も読んでみたい。
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二十二歳の文学少女。文芸誌の編集に憧れ出版社に勤めだしたものの、配属先は漫画編集部。漫画を読んだことなどないと話す文学少女はどんな感じになるのか…みたいな内容。職業小説。かなり面白く、いろんな人物との会話に笑ってっしまう。
印象的なのは、変な人が集まってる漫画編集部だけれど、みんなそれぞれ漫画とはどういうものか考えて、仕事をしているということ。自分の職業の重要性や意味を考えて仕事するのはかっこいいなと思った。
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いいものはいい、悪いものは悪い、と大御所にでもはっきり言ってしまう新人編集者の山田や、一見チャラい大沢。表面的には眉間にシワを寄せたくなるようなクセのあるキャラクターがわんさか登場する、とある出版社が舞台の話ですが、仕事に信念、情熱を持っている人ってとても惹かれる。
不覚にも編集者、章の柳沼先生とのやりとりのところで変化した山田に自分の姿を重ねてしまい、それまでさくさくと読んでいたのに、あーこういう思いを仕事でたくさんしてきたんやったなぁ、と、不覚にも涙。
ここからはレビューでも何でもない個人的な話。ワークとライフのバランスを取ろうとすればするほどバランスってナニ?となってくる。継続ではなくしっかり休憩をはさんで、熱く仕事をいつかまたしようと心に決めた夜でした。
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漫画を読まない文学少女が配属されたのは青年漫画誌。ちょっとファンタジーありのお仕事小説。大御所先生との関係が面白かった。
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主人公の出だしの冷めた感じからは、この熱さは想像できなかったな。
伏線も謎もあったりで一気読み。
好きだな、熱のあるお仕事小説!
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マンガは読まない文学少女が念願かなって出版社に就職。ところが、配属先はマンガ雑誌の編集部。その上唯一の女子。文芸誌の編集にあこがれながらも、マンガ雑誌の編集に励む。
お仕事ものと思っていたのが、ちょっと違ったかなぁ?
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小嶋陽太郎らしいというか、さすが楽しませてくれるエンタメお仕事小説。
可愛くはないがブスではない(自称)、巨乳(自他ともに認める)の大卒新人文学少女が、よりによってコミック誌の編集に配属される。
そっからはもう、ジェットコースター。大御所漫画家に留めを刺すわ、覆面作家の謎を暴くは、チラエロコミック作家に惚れられるわ…。
ちょっとした謎解きもあったり、意外なドンデン返しもあったり、退屈させない展開で、これぞエンタメ。肩肘張らずに楽しめる快作。
しかし、コミック界出版社ってとこは、ある意味変態だったりパワハラだったりの温床やな、小説だから笑ってられるが、電通や朝日新聞のブラックぶり観てると現実にこんなんやってると思うと、ちょっと胸が痛む
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面白いなぁと思う物語はどのキャラクターも生き生きその風情が目に浮かぶ動きや感情を描写されている。これもそう。直前に「ヌードが分かれば美術が分かる」を読んで、次にこの「エロと向き合う」エピソードというのも面白かった要因か。女の裸は男にとって云々。主人公が堂々と下ネタも口に出せてしまう辺りは男性作家所以か。
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文学大好きな友梨が配属されたのは、ゴリゴリの青年漫画編集部だった。
これまでの人生で漫画とまったくの無縁だった友梨が
男だらけの青年漫画ヤングビートを担当することになり、戸惑う連続の日々。
ヤングビートの柱ともいえる大御所漫画家を激怒させ、突然の連載終了宣言。
童貞漫画の担当になり人気が落ちていくことへの焦り。
漫画家の代理としかやりとりさせてもらえない人気漫画の主人公が、ある日から友梨の目の前に姿をあわらしたこと。
心が折れそうになることもありながらも
容赦ない言葉を浴びせてくる上司や先輩に同期など
そして漫画の主人公キヨの存在にもときに救われながら
自分のトラウマだった過去を受け止めて
漫画編集者として成長していく姿。
面白いなあ。映像化しても面白いだろうね。
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漫画を読んだことのない友梨が漫画家や編集者と関わり合いながら、徐々に漫画編集者として成長していく物語。
漫画家にも編集者にもそれぞれ仕事に懸ける思いがあって、どの登場人物もしっかりと内面が描かれていた。
でも、それ以上の思うところがあまりなくて、並のお仕事小説の域を出ない。
漫画家なら柳沼先生が好き。
編集者は……誰も好きになれなさそう。
登場人物みんなクセ強い!
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118業界のことは知らんけど、登場するみんなが楽しく苦しんでる姿が生き生きしてていいね。文章もストーリーも破綻なくスッキリ読めました。次作もあるのかな
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青年漫画編集者になった漫画を読まない文学少女。
最初はうるさいキャラだなあと思ったが、
変化し、トラウマを乗り越えていく姿は
読んでいて、ぐっときた。
周りの先輩方の漫画への熱い思いも
鬱陶しいけど、ぐっとくる。