紙の本
テーマは何だ?
2016/03/05 11:48
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投稿者:Zero - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラノベなので深いテーマはないのかもしれないが、いまいち主張したいことがあいまいな感じがした。就職できない主人公、才能で仕事をしている叔父様、天職なのにやりたくない難民探偵、仕事で恨みをかった被害者。共通しているのは"仕事"ということだとは思うのだが。でも、西尾らしい言い回しは健在なのでファンであれば読んで損はない。続編とかドラマ化とかに期待できそう。
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就職浪人の窓居証子(まどいしょうこ)は、祖母の助言で人気推理作家の叔父・京樹(きょうき)の雑用係として就職活動を続けることに。叔父に持たされた携帯電話に連絡してきた警察は、京樹の友人の根深陽義(ねぶかようぎ)を保護しているので引き取ってほしいという。警視の肩書きを捨ててネットカフェで暮らす根深によって、証子は殺人事件の捜査に巻き込まれる羽目に。
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維新さんにしてはオーソドックスな印象。登場人物はいいキャラが揃ってると思うけど、飛び抜けたところがないのが苦しい。むしろ、ここからシリーズとしていろいろ広げられそうな気はするが、そういう感じでもなさそう。
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なかなか読み進めなかった。トリックも、、、まぁミステリとしてよりキャラやら言葉やらを楽しめれば、、、いや取っ掛かり辛かったしとっつきにくかったし引っかかるような言葉もそうなかったかもです。
今日子さんを書く前に書いてみた感。
就活中の自分には窓居証子の気持ちと境遇には感じるものがあったかな。
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どの登場人物にフォーカスを当てるべきなのか,否,そもそもどの人物も中途半端なキャラクタのため,いまいち世界が曖昧である.
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「難民探偵」というタイトルながら、これは探偵小説…なのか?
どちらかと言えば、探偵の相棒が主役的な位置づけとなっている、「ワトソン小説」とでも呼ぶべき、とてもユニークな小説でした。
本人曰く、「どこでどう選択を間違えてしまったのかわからない」まま、就職浪人となった窓居証子(まどいしょうこ)は、祖母の助言により、売れっ子推理作家の叔父である窓居京樹(まどいきょうき)の元に身を寄せながら、終わりの見えない就職活動を続けることになります。
やがて、ひょんなことから京樹の友人であり「難民探偵」でもある根深陽義(ねぶかようぎ)とコンビを組んで、ネットカフェで起こった殺人事件の捜査に乗り出すことになってしまうのですが…
まず、序章で40ページ強に渡って語られる、証子の就職活動の様子からして、同じ作者の「掟上今日子の備忘録」における隠館厄介の生涯を思い起こさせる不運っぷりで、この時点でグググっと彼女への同情と共感が生まれます。
その後も周囲の濃いキャラたちに振り回されつつ事件に関わっていく様や、それでいて結果的に探偵を一押ししたり、重要な事柄に気づいたりという思わぬ有能っぷり!?も微笑ましいところです。
また、冒頭に述べたように探偵小説としての異色さも興味深い点が多々あります。
その極めつけが「謎解き解決編」。
探偵小説における探偵の最大の見せ場たるべき舞台において、警視総監の真田道規(さなだどうき)が放った一言とそれに対する探偵の回答は、開いた口がふさがらないほどの衝撃(笑撃)です。
ただ、決しておふざけや悪ノリでなく、一見「アンチ名探偵」に見えなくもないストーリーの奥に、紛れもない探偵小説愛が垣間見えるように感じました。
相変わらず、登場人物のネーミングにもニヤリとさせられますね。
西尾維新さん、いいです!
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帯文:”西尾維新による、新たなる探偵小説の誕生!”
INDEX:序章、第1章、第2章、第3章、第4章、第5章、第6章、第7章、第8章、終章
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初西尾維新。
他のはもっとおもしろいんですよね?
これはちょっと合わなかったなあ。無駄に長く感じたね。
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西尾維新さんの割には普通のミステリ。グロさは無いし、死ぬのも被害者の一人だけ。探偵役がネットカフェを塒にしている難民探偵という設定だけが西尾維新作品らしさ。
オチとかトリックは早々に予想がついた。もう一捻り欲しいくらいだった。
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面白かった!西尾さんらしいと言えばらしいお話で、色々と勉強になるとこともあった。パッと見ると長々としてそうに思えて、読んでみるともう終わり?!という気持ちがした。もう一度読みたい。
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西尾維新味が薄めだった印象。
主人公のキャラクターのせいか、静かな語り口のストレートな推理小説だと感じた。
種明かしされてみればとてもシンプルなトリックだけど、自分では想像もつかなくて最終章まで楽しく読めた。
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西尾維新作品らしく、キャラクタが魅力的なので入り込みやすき、一気に読めました。
ミステリとしては、良くも悪くも、オーソドックスです。
でも
テーマとしては、謎解き以上に、組織の一員として働く事への問いかけ、があったように思います。
それに答えを出しているわけではないのですが、
主人公含め、あらゆる登場人物がそれぞれの想いを持って仕事や組織に向き合っていて(もしくは向き合わないでいて)、働くという価値観の多種多様さについて、考えを深める良い機会になりました。
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西尾維新の単発作品は『ニンギョウがニンギョウ』や『少女不十分』などを見る限り、ぶっ飛んでる印象があったけど、それに比べると、というか西尾維新としては「普通」な印象。
ネカフェ暮らしでいろいろ訳アリな根深さんや、変人な作家の京樹さんなど、一応登場人物は個性的だけど、そこまで突飛ではないし、展開や謎解きもいたって常識的。
根深さんが関係者の本音を聞き出す場面の巧みな話術や、後半の謎解きの部分は夢中で読んだものの、中盤ぐらいまでは主人公の自分語りや人物紹介的なパートが続いて少し冗長に感じた。
全般的に作家という職業や出版界の実情に言及している部分が印象に残った。しかも良い部分と言うよりは、ちょっと大げさな表現だけど人気作家の「業」について西尾さん自身の思いを綴ったのかなと思った。就職難民というのもテーマの一つだし、いろいろと現実的な一冊。
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【うるせぇ】
最初の何ページか、思わず伏せたくなるほどダルい語りを我慢すれば(そここそ人は西尾節と呼ぶのかもしれないが)、最後までずんずん読み込んで行ける。そして、最後まで読めば最初の何ページかも少しは愛しく思えるのだ。
結果からいえば、もちろん毎度のことになるがメタっぽいオチが付くわけだけど、それでもいつもの西尾氏からすればかなりこちら側(がどちら側かは敢えて明記はしない)寄せてきているように感じた。一行で人を殺し、次の行でもう生き返らせてしまうような西尾氏が丁寧にオチを描いている。といっても他のミステリに比べれば、否くらべるのは辞めておこう。
しかし、タイガの書き下ろしもこのくらい読ませてくれれば快く銭を出せるわけだが。なぜ420ページと200ページが100円しか違わないのだろう。ケチだとクズだと罵られても構わない。もう少し何とかしてくれ。もっと、もっと、本が読みたいんだ。できれば中古は買いたくない。よろしくお願いします。
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久々の読書とブクログの利用。
少しずつでも読書する時間をつくりたい。
西尾先生の作品だったが、知らなかったタイトルだったので手にとった一冊。
表紙の後ろ姿の女性が語り部。
語り部のもつ背景から始まり、タイトルにあるとおり難民探偵の登場、事件の捜査により物語が進行し、推理から終焉へと向かう。
最初の書き出しから考えて、最後どのような変化が生まれるのかと予想しながら読み進めたが、先生、その発想はありませんでした…。
戯れ言シリーズのような言葉遊びは少なかった気がするも、最後にそう来たか、とニヤニヤさせられた。