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デジタルリテラシーとして、多くのひとが知っておくべきトピックを幅広く説明している。
11.2節のトラッキングの話は具体的でおもしろかった。
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ハードウェアからソフトウェア、ネットワークを経てデータへと話がつながる。オーダー記法、TCP/IPだけではなく、セキュリティや個人情報保護まで話が進む。
まさに現代に必要なIT知識を十分に多く・十分に少なくまとめ、かつ使いやすくなっている。
コンピュータ技術は、何に使われるかによって価値を大きく変える。ハッキングに使うのと、AVのモザイク除去に使うのでは用途が違うが、同じコンピュータでできることでもある。だから、コンピュータの機能を知るだけでは役に立たない。コンピュータがどのようなシステムを実現させるか、どのようなサービスをもたらすか、どのような機能を持っているか…
これまで、この程度にまとまった情報技術テキストがあったとは思えない。
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デジタル社会に臨むための知識を浅く広く。
これだけデジタルガジェットが溢れ、インターネット接続が当たり前になってくると、どんな業界、立場に身を置いておこうともICTに関する基礎知識は必要というコンセプトから書かれた1冊。
その分野に住む人間にとっては、トピックス的にはあたり前のことばかりであるが、細かい背景やしくみを押さえた上でバランスをとった説明ぶりがとっても勉強になる。
さすが、カーニハン。
この内容が人に語れれば、いっぱしのIT業界人といったところか。
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プログラマーもしくはプログラムを組んでるひとなら誰でも知ってるカーニハン先生、の著書。といってもプログラミングについて書かれている訳ではなくてITリテラシーについて書かれておりました。コンピュータのなりたちから昨今の動向まで、綺麗にまとめられてます、さすが第一人者。プライバシー問題に関してカーニハン先生らすごく過敏になってるんで、正直、そこまでする必要あるの?と思ったしまいます、自分の個人情報の価値ってそんなにあるの?と。価値観の違いなのか、それと客観的にリスクを考えた上でなのかわかりませんが、少なくとも改めて考え直す必要はありそうです。
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原題" D is for digital"
KernighanはRay Bradbury の"S is for Space"をもじったのかな?
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情報技術の基礎を身に付けるための教科書。
著者のカーニハン先生は、かの有名な K&R の K の方であり、プログラミング言語 AWK の K の人でもあります。「プログラミング作法」のような歴史的名著にも関わっておられる、この分野の権威です。
情報技術に直接関係していない非専門家の人達でも理解できるように、情報関連の基礎知識を平易に解説したものです。現代の情報技術者にとっては、当然知っていなければならないことであるとも言えるでしょう。
内容は「ハードウェア」「ソフトウェア」「通信」の3分野です。
コンピュータの動作の仕組み、プログラミングの仕組み、データを相手先に送り届ける仕組みなど、IT技術を理解するために必要な基本的な仕組みの部分を、丁寧かつ平易に解説しています。セキュリティ問題や、著作権問題にまで触れている辺りも、現代社会における情報をきちんと踏まえていて勉強になります。
扱っている内容の取捨選択の面でも、文章の固さの加減の面でも、非常にバランスが取れていると感じました。情報分野の基礎知識に不安がある方はもちろん、専門分野だという方もご自分の知識の確認や、人に教えるときのために一読なさってはいかがでしょうか?
お勧めできる良書です。
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情報分野全体の知識のおさらいとして購入。わかりやすい訳文とコンピューティングの創世期のころから比較的最近のトピックまで幅広く網羅されているのがとてもよいです。初めてこの分野を学ぶ人にとっても、入門書としては最適だと思います。
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浅く広く
プログラミングにとどまらずコンピュータアーキテクチャの基本をつまみ食いしてる
読み物として面白い
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身の回りのあらゆるものにコンピュータが搭載され、インターネットにつながる時代において、それらはどのような仕組みから動いているのか、どのような問題をはらんでいるのか。
ITなど情報産業に関わらない人に向けて平易に解説することを書かれたのが本書です。
ですので専門的な知識がなくてもこの分野に少しでも興味のある人なら楽しく読み、学ぶことができると思います。
もちろんところどころ難しく感じる部分もありますが、著者もそのような箇所はとばして読んだり、考え方の概要だけ知ってくれればいいと言ってくれているので、気楽に読むことができます。
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一般向けに、ハードウェア、ソフトウェア、コミュニケーションの3部仕立てでコンピューターについて解説した本。ビット・バイトの世界から、アルゴリズムやプログラミング、インターネットの成り立ち、著作権やセキュリティのような社会的問題までカバーしている。もちろん広く浅くであり、既に知っている話も多かったが、よい見取り図を提供してくれる。
汎用的な情報のディジタル表現、汎用的なディジタル処理装置、汎用的なディジタルネットワーク、この3つの原理。とにかく情報を0と1の組み合わせで表せれば、あとは汎用的なコンピューターで処理できる。汎用的なので携帯だって車だって家電だってコンピューターになる。これはチューリングが証明した、一般的な構造のコンピューターはどれもまったく等しい範囲の計算が行えるということとつながっている。
アルゴリズム。計算量が指数的/線形的/対数的に増える。右に行くほどよいアルゴリズム。
高水準言語(C++とかBASICとか)→(コンパイラ)→アセンブリ言語→(アセンブラ)→0・1のビットの連なり。プログラミングは出来合いのパーツ(ライブラリ)の組み合わせを活用する。
LINUXってこんなに活用されているのか。GoogleはすべてのインフラをLINUXで動かしている。ちなみにChromeもAndroidもオープンソース。
最近ではブラウザがOS的な機能を果たすように。
JAVAとJAVA scriptは別物。
コミュニケーションの部になるとやや難しい。インターネットとWWWの違いもイマイチ分からん。
ゲートウェイというサーバによってインターネットはつながっている。下層から順に物理層→IP→→TCP→アプリケーション。IPは信頼性を保証しないパケット配送サービス。TCPは2つのコンピューターのあいだで信頼の置ける双方向性ストリームをつくる。ポート何番とか言うやつ。
すべてのインターネット上のコンピューターにIPアドレスが割り当てられているのだが、それを管理しているルートネームサーバは世界に13個。うち半分が米国。
クッキーによる追跡。複数のページに見えない画像の形でクッキー発行元のサイトへのリンクを仕込む(画像だと自動的にリンクされる)のが一般的。
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カーニハン教授による「コンピューター科学を専門としていない学生向けのデジタル・リテラシー入門署」
単なるコンピューター科学の入門署に止まらず、現代で必須となるセキュリティー、法律、道義的側面も含めたかなり実戦的な解説。
本署の目的は、プログラマーやエンジニアの養成ではなく、あくまでも「現代人のリテラシーとしてのコンピューター知識」の網羅。
(良い点)
入門署とはいえ、このボリュームでここまでそつなく網羅した事は素晴らしい。
・ハードウェア(ビット表現、コンピューターの計算基礎)
・ソフトウェア(アルゴリズム、OS,ソフトウェア)
・コミュニケーション(ネットワーク、WWW、セキュリティー、プライバシー、法律、倫理)
(悪い点)
・文章だけで説明しているので、コンピューター科学について、まったくの初心者だと途中で脱落しそう。
・特にネットワークの説明は、対象レベルがあやふや。(初心者にも中級者にも中途半端)
(向いている読者)
・本署の想定読者ではないが、IT系技術者が見ると発見が多い
・文章のたくみさ。
・抽象化のたくみさ
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「プログラミング言語C」の著者のひとりである、カーニハン氏による、「情報」に関する入門書。一言、「情報」と言っても、広範囲であり、解説する以上は、ある程度の深さが欠かせなく、これらを一冊の本のみで記載するということは、何を取り上げ、何に触れないかの取捨選択が欠かせなく、私はそのような観点で読みました。ハードウェア、ソフトウェア、コミュニケーションの3部構成で、よく、ハード/ソフトの2つに分類されることが多い気がしますが、そこに、コミュニケーションが独立して取り上げられ、しかも、それが、ネットワークと表現されていないあたりに、何か、深さというか哲学を感じさせられます。専門家ではない人が対象ですが、詳しい人にもお勧めしたい本です。